【いちき串木野】白石酒造【焼酎蔵見学】
こんにちは!
内田です。
ワインショップですが、実は焼酎も取り扱っております!
本日はその中でも「白石酒造」さんのご紹介。
いちき串木野市にある、5代に渡って続く焼酎蔵。
天狗櫻(てんぐざくら)と言う焼酎が有名です。
先日、ありがたいことに酒造見学をさせていただきました。
本日はそのレポートと、焼酎の新着案内も併せてご紹介いたします。
この天狗という名前。
由来をお聞きしたのですが、定かではないそう。
推測では創業当時、「天狗タバコ」というものが流行っていたそうで、そこから取ったのではないかという話などいろいろな説があるよう。
無農薬・無肥料による芋栽培
白石酒造さんでは無農薬・無肥料で芋の栽培から手がけております。
この日は芋の収穫時期ということもあり、畑の様子を見学させていただきました。
白石さん曰く、「焼酎の味わいは芋で決まる」とのこと。
これはワインにおけるブドウと同じですね。
焼酎蔵で芋から作っているところはなかなかありません。
手間暇愛情かけて育った芋から造られる焼酎は格別です。
芋は美味しさのあまりイノシシや虫に食べられてしまうほど。
あの手この手でお芋を守りながら育てられています。
そして特徴的なのが「密植栽培」
芋と芋を植える感覚を通常の半分近くにすることで芋が小ぶりになります。
そのことにより香り、味わい共に芳醇で優しい味わいに仕上がるのです。
実際に畑を見ると一見畑と気づかないくらい葉っぱが生い茂っております。
芋の種類
コガネセンガンをはじめとし、紫系、橙系、白系、紅系の芋を畑の土壌や日照量毎に芋を数種類植えております。
品種毎に強さが違うため、橙系の芋は肥沃で日当たりの良いところで育てるなど工夫を凝らして栽培。
今回いくつかの畑をご案内いただきましたが、周りの植物の水分量や雰囲気なんかも少し違って肌で体感してきました。
その後は実際にお芋掘りされているところを見学。
掘り起こされたお芋はひとつひとつ丁寧に選別されていきます。
お酒造りについて
焼酎を作るためには芋と米麹を水を入れて発酵させます。
現在、安定感やまろやかさを出すため、米麹の割合を比較的多くしているそうなのですが、今後は少しずつ減らしてより芋の味わいが感じられるような造りに変えていきたいそう。
また、この仕込む水も重要で、その土地の水質が影響してきます。
この地いちき串木野では水質がとても柔らかい。
この日に出していただいたお茶からも感じられたほどです。
そのため、元々は力強い漢らしい焼酎造りを目指していた時期もあったそうなのですが、水質を生かししなやかで女性的な柔らかい味わいを表現するに転換されたそう。
蒸留設備
木でできている蒸留器。わたりの部分には錫を用いるなど、随所に深いこだわりが感じられます。
そして蒸留された焼酎は甕で熟成。
ワインなどのように熟成をすることで焼酎の味わいが落ち着き、焼酎のポテンシャルをより引き出すことができるという考えから、作られた焼酎によってはヴィンテージが明記されております。
今回ご紹介する新しい焼酎以外にも、少し落ち着かせた白石酒造さんの焼酎もいくつかございますので、お気軽にお尋ねください。
白石酒造さんでは、固定概念に囚われない焼酎造りで新しい表現を次々に実践しております。
例えば、中国茶の「ラプサンスーチョン」と呼ばれる燻製の香りをつけたお茶からインスピレーションを受け、山桜や松の木を使った焚火で芋を燻したり。
敢えて少し痛んだものを一定の温度で保管することで南の果実のようなフレーバーを表現したり。
次回には紫芋を単体で仕込みをされるようで、ヨーグルト感のある焼酎を試しに作られて見るそう。
今後の活動にも目が離せません。
新商品のご紹介
それでは、ここ最近入荷した白石酒造さんの小仕込みシリーズの焼酎を3種類ご紹介します!
①「混植栽培」
特定の品種の味わいが突出しないよう混植栽培し、地区の土の力、景観が悪じられるような味わいを目指した一本。
単一品種を原料とした焼酎とは違った複雑な味わいが感じられます。
②「ジョイホワイト」
洋梨などの果実をイメージして作られた「ジョイホワイト」を使ったもの。
堀地区の芋を使用。海に近い場所にある為に砂利で適度に保水性があり、良質の芋が栽培出来る土壌です。
クセが少なく、滋味深いまろやかな口当たりが楽しめる。
③「ベニハルカ」
焼き芋でも人気の品種である紅系のお芋。
甘やかで華やかな芋の香りが拡がります。水割りやソーダで割って楽しみたくなるような味わいです。
▼原酒などその他のサイズ商品はこちらから
ここまでご覧いただきありがとうございます。
実は私鹿児島出身ではないのですが、焼酎にどっぷり今ハマり中です笑
白石酒造さんの焼酎を試飲されたお客様の中には、「焼酎の概念が変わった!」という方も多くいらっしゃいます。
まだ飲んだことないという方は、店頭で試飲していただけますのでぜひお試しください!
それではまた次の投稿でお会いしましょう👋