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『魔法・想像』#22

乃木国北側、魔方陣の1つが輝きだす
光から出てきたのは1羽の白い鳩
何処かへ飛び立つのであった




~学園Side~

●●、影龍、賀喜
   VS
飛鳥、橋本、伊藤、岩本、山下
遠藤、弓木、金川、田村、一ノ瀬、五百城、川崎


●:悪いけど人数減らさせてもろたで

橋:今は前の状況に集中!

賀:いくよ、影龍

賀喜と影龍は一体化する

山:何あの姿!

弓:かっきーが人間辞めた!!

真:来るよ!

●:行くで、賀喜

賀:任せて

●●の周りに大小様々な歯車が現れる
生徒達も身構えるが一番身構えたのは●●であった


飛:時魔法 《時限回廊》

●●を中心に歯車が吸い寄せられ宙に浮かぶ立方体が完成し、校舎から飛鳥が出てくる


賀:●●!

飛:一応作戦成功かな

橋:ナイス飛鳥

飛:でもこれ以降は警戒されるし、そもそも結晶を介し
 て発動したから再発動にはまた結晶の所まで行かない
 と

山:あれ、飛鳥さんがやったんですか!?

飛:少しは見直したか

山:ヤベーぱねぇっすね

飛:本当に思ってんのかよ
 言っとくけど『時限』だから一定時間経ったら出てく
 るからね
 それまでに賀喜を元に戻すぞ!

全:了解(です)!


賀喜はそっと●●が閉じ込められた立方体に手を添える

賀:●●、待っててね
 アイツらを潰して直ぐに出してあげる

遠:かっきー!
 今すぐ目を覚めさせるから!

賀:覚悟しろよ、小娘共

大きな翼を動かすと飛鳥の前に一瞬で降り立つ
左手には既に魔法を放つ準備をしていた

賀:斬撃魔法 《断絶》

しかし、いとも容易く躱す飛鳥

飛:覚醒済み
 それに速い、でも………遅い

飛鳥の腕には雷が発現している
されどその雷はいつもの白に非ず、黒よりも黒く
音も分厚く鳴り響き、飛鳥は笑みを浮かべる


飛:抵抗力は足りてる?
 黒雷魔法 《鳴神 創槍撃・黒》


ズドオオォォォォン!!!


砂煙が舞い上がり生徒達は腕で顔を覆う

真:……っ…何これ!
 先生の魔法ってこんな威力だったっけ!?

遠:飛鳥先生も強くなってる……!

岩:あれって昇華………?

真:だと思います!


賀:効かない
 龍は雷への絶対的な耐性がある

飛:あっそ

砂煙の中から両手にネイルハンマーを持った一ノ瀬が突入してくる
賀喜は自らの手に斬撃魔法を纏わせ対応する

賀喜の左腕を釘抜き側で右腕は逆側で払いのけ、空いた胴体に一撃を撃ち込む

一:胴体、がら空き!

ガキィン!と音がなりハンマーは弾かれてしまう

一:固っ!


賀喜はくるりと回し蹴りをかまし、一ノ瀬は飛ばされてしまう
一ノ瀬を飛鳥が受け止め距離を取る

一:ありがとうございます……

飛:問題ないよ
 良い一撃だったし、アイツが固すぎるだけ

真:水魔法 《水の牢獄》!

橋:氷魔法 《凍原氷結》

賀喜は分厚い水に覆われ凍らされるが魔法で斬って脱出する

遠:光魔法 《4番目の光》

辺り一帯が光に照らされる
既に山下と五百城は賀喜の元へと走り出していた


賀:目眩まし程度の光で………っ!?

山下の拳は龍の鱗を砕き、賀喜をぶっ飛ばした


賀:(……そうか あの光は魔物特効か!)

遠:今のかっきーは半分魔物なんでしょ
 ならこの光は弱点になりうる!

賀:やはりあの小娘から始末すべきか!

茉:させへんっての!
 衝撃魔法 《参撃》!

賀:(瞬時に3発…内部に響く……! 鬱陶しい!)

遠藤の魔法の光は更に強さを増し、龍鱗を焼いていく


遠:かっきーを返して
 私にとっての大切な仲間なんだよ……
 お前らに奪われて堪るか!!!


刹那、遠藤の脳内に流れるは新たな情報の波
それがもたらすは新たな力


遠:極光魔法 《4番目の光》


賀:ぐ………
 (この光は……一体化が保てない!)

龍と賀喜は分離してしまう
それを見越していたかのように金川が影龍の上を取っていた


金:背中が広くて助かるよ!
 金属魔法 《三点式バイルドライバ》!

パイルドライバとは土木工事等で使用される杭打ち機で影龍の背中に穴を空ける

影:ぐおぉっ!
 やりおるわい……

影龍は小さくなりヒト型になる

影:こっちの方が動きやすい
 多少攻撃力は落ちるが申し分無いだろう

放り出された賀喜は地に膝をついていた


賀:この体で思いの外ダメージを負ったか
 やはり連携されると厄介だな
 さくちゃんのやつ………くそがっ


影:影魔法 《永陰影団》

桜:植物魔法 《植物霊軍隊顕現》


影と植物の兵士が現れ戦い合う


遠:かっきー!
 私と一騎討ちしよう!

真:は!?
 ちょっとさく! ふざけてる場合じゃないでしょ!

遠:私がかっきーを取り戻してくる
 私の身体を守ってほしい

金:よく分かんないけど作戦があるんだね?

遠:うん

賀:さくちゃん1人でだと………いいよ!やろう!
 (………何故今さくちゃんと言った?)



飛:思ったよりイケメンじゃん

影:顔などどうでもいいわ

橋:流石に2人で龍種はキツいか
 五百城!一ノ瀬!金川!
 悪いけどちょっと手伝って

茉/一/金:はい!




つづく




あとがき

22話を読んでいただきありがとうございます。

結構書き方を忘れてしまっていて表現方法に?を浮かばせる方もいらっしゃると思います。

「このメンバーの技名ってなんだっけ」
と思い作品を遡りながら書いているのですが、1つ謝らなければならないことがありまして、3話で金川の魔法を『金剛魔法』として説明していました。

次の4話以降では『金属魔法』になっていますが、『金属魔法』が正しいです。

完全に誤植(・ω<) テヘペロ

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