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『魔法・想像』#24

茉:五百城と!

冨:冨里の!

茉/冨:なおまお質問コーナー!!

橋:パチパチパチ~

○:はい?

橋:いやぁ、この子達が私に質問してきたんだけど
 ○○に聞いた方が早いよって言ったらさ?

茉:そんなわけで来ました!

○:絶対めんどくさいからオレに投げたやろ

冨:1つ目の質問です!
 ズバリ! 一番強いのは誰ですか!?

○:オレ

茉/冨:……………

橋:引くわぁ
 アンタ入っちゃダメでしょ

○:なんでやねん
 ほな、どういう強さやねんな

冨:どういうこと?

○:まぁ、攻撃とか器用さとか色々

茉:じゃあ器用さでの一番は誰ですか?

○:………………林かな
 やっぱり手数が多いのを武器に出来るのは器用さあっ
 てのことやろうし

茉:防御部門は?

○:りんごって答えたいけどアカンのよな?
 魔法の相性にもよるけど与田…かな?

茉:攻撃部門は?

○:それって瞬間最大火力で良いんやんな?

冨:はい!






○:菅原













掲げた大吉の札が輝き、デフォルメされた○○のパペットに変わる


パ:大吉おめでとう!

菅:え! ○○先生!?

パ:大吉を引けた君には、ななななななんと!
 オレが創った魔道具を貸し出しまーーす!!
 制限時間は約10分! 頑張れェ!

パペットから○○の声がしたかと思うと早口で話し消えてしまった
パペットが消えたことを確認した松村は菅原に攻撃を仕掛けようとする

上空に飛ぶ黒い物体
ズダダダッ!!とその物体は松村に足元に牽制射撃し、菅原の側に止まる

松:危なっ、なんやあれ

菅:えっ

直後黒い物体は菅原を覆い変形する
全身を黒の金属の鎧で纏い、背中にエンジン、左腕に機関銃、右腕にはブレードの様な物が装備されている


松:なんや、その魔道具……

菅:ス、スゴい
 全身を覆う鎧なのに着ていないくらい軽いし視野が広
 い……っていうか少し浮いてる?

パ:基本的には君の動かしたいように動くで
 左右にあるレバーを引いたり押したり
 上部にあるスイッチを押したり
 下部のペダルを踏んだりしたら色々起こるで!
 君の魔力量からして7分が限界や、頑張れ!

○○パペットの声だけが聞こえ、ざっくりと説明される


菅:と、取り敢えずペダルを踏んでみよ……

ペダルを踏んだ瞬間、距離を取っていたはずの松村の背後に移動する


松:は!?

菅:わわっ!

互いに驚き咄嗟に菅原は松村を蹴る
無論、両腕でガードされるが……


松:っ!! (重っ!! なんやこの蹴り………!)

松村の顔が歪み、後退りをする


松:(しかも今のって)

菅:(……今のは転移魔法?)
 (魔法は想像、イメージすることが大事………)

パ:魔力回路の接続に成功
 搭乗者の脳内に情報を伝達

再び声が聞こえると魔道具の情報が全て菅原の脳内を駆け巡る


菅:なるほど……
 ○○先生、私やれる気がしてきました!

右手レバーを引くと右肩のパーツが開き、黒い雷が龍の形を成し松村を襲う


菅:黒雷魔法 《黒雷龍》!

松:魔力武術 破拳!

立て続けにスイッチやレバーを起動していく


菅:煉獄魔法 《地獄の炎》
 天体魔法 《七星の輝き》
 大地×大海魔法 《濁流大鮫》
 ……その他いっぱい!

松:(手数が多い上に昇華してる魔法まで……)
 ふざけんなやっ! 

迫り来る魔法を拳で叩いて相殺していく松村
繰り広げられる魔法と拳のラッシュ


林:す、凄い……

桃:加勢する隙もないや………

ア:わ……わ…………

松:(まるで○○と戦っているような感覚)
 (これ、なぁちゃんとかやったら捌かれへんやろ…!)

菅:(時間も限られてるしこれじゃ……)

ジリ貧になると判断した菅原は転移魔法で再び背後に立ち右腕のブレードを振り下ろす

菅:空間×斬撃魔法 《次元斬》

松:くっ……

咄嗟に避けようとした松村だったが避けきることは出来ず、左腕が斬り飛ばされてしまう

転移魔法で距離を取る菅原だが、その距離を一瞬で詰めてくる
松村の拳を受けるが同時に菅原の拳も届く

互いに飛ばされ意図しない形で距離を取ることになった
そして両者起き上がり一呼吸


菅:……これで最後です

その言葉を皮切りに左腕が大きく変形し大砲になる

松:せやな、これで終わらせよか
 魔力武術 奥義 生命武人!


魔力武術の奥義である「生命武人」
一定時間膨大な魔力を使用可能となる
しかし膨大な魔力を使いきると発動者の命は消える
更に難点なことが1度発動すれば何人たりとも元には戻れず、使用すれば結末は死のみである
命の魔法と言っても過言ではない


菅:残り全ての魔力、チャージ完了!

 殲滅魔法 《神滅》!!

松村は片腕でガードの姿勢をとる


黒き閃光が放たれ松村は飲み込まれていく








菅:ご……めん………な………さい… ドサッ


鎧は時間を迎え砕け、菅原はその場に倒れる

前方には未だに倒れぬ影が1つ

それは拳を構え魔力を溜める

松:流石やな……
 次は……いや最後か…まちゅの番や

倒れた菅原の前に立つ少女
少女もまた拳を構え魔力を溜める

林:十分にお手本として見させてもらいました
 ここまで削ってくれてありがとう…咲月……
 あやめん! 咲月を安全な場所へ!
 アルノ!  ありったけの付与を私に!


意識を取り戻した筒井が菅原を連れて離脱

ア:付与魔法 《腕力攻撃強化》!!

冨:…………記録魔法 《付与魔法 腕力攻撃強化》

ア:なお!

冨:へへ………少しは役に立たないと…
 でもこれが限界……

林:無問題!
 模倣魔法 《付与魔法 腕力攻撃強化》!


松:さ~ゆ~Ready?

林:る~な~Ready?

松/林:魔力武術 破拳!

松:さゆりんごパーーーーンチッ!!!!!

林:るなてぃっくパーーーーンチッ!!!!


2つの拳の魔力同士がぶつかり、その衝撃は凄まじいものであった

矢:桃色魔法 《桃色世界》
 私が強化される分の魔力、林に託すよ………


林に更にバフがかかる

林:確かに松村さんは強い……
 でも私達は負けるわけにはいかないんだあぁぁ!!

松村の拳が弾かれ………



ドッゴオオオォォォォォォォン!!!!!




仰向けに倒れている松村の身体にヒビが入っている


松:なんか久しぶりに本気で戦えた気がするわ………
 流石○○の生徒や……な………

ヒビが全身に入るとパキィンと割れて亜空間の空へ消えていった


林:勝った………

魔力を使い果たし意識を失う林、冨里、矢久保


筒:私達で■■を倒せますかね?

桃:厳しい…かな………

ア:が、頑張りましょう……

和:だね…



つづく


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