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『魔法・想像』#9
○○と小川は浮遊魔法で飛んである場所へ向かっていた
彩:○○先生、思い当たる場所って?
○:んー?先生の故郷やで
彩:先生の故郷ってどこ?
○:西ノ国言うてな、かつては栄えてたんやで?
彩:……今は
○:アホがおってな、ソイツが潰しおったんや
彩:ごめんなさい……
○:謝ることやないねんで
○○は優しく微笑む
○:さ、そろそろ着くわ
乃木国の南西、西ノ国跡地や
~乃木国東側~
和:梅澤先輩、あれが………
梅:勇者とか言われてたやつだね…
弓:私達の相手は土魔法使いか
~乃木国西側~
与:暑い…
池:あちこち燃えてますね
金:魔法出しても直ぐに熱くなっちゃう…
ア:てことはここにいるのは…だよね……
~乃木国南側~
山:とっととぶっ飛ばして
久:桃子の魔法を返してもらおうかな
冨:ストックも万端です!
菅:良いの当たりますように……
~乃木国北側~
阪:ひどい…
茉:何もかも崩れてる
一:でもさ……
桜:……誰1人いない…
~西ノ国跡地~
○:久しぶりやな、△△
△:よう、○○
こんなところにガキを連れてきやがって
○:やっぱお前やったか
実力はまだまだやけどゾンビ3体なら、ぎりぎりオレ
1人でなんとかなるからな
せやから、お前の相手はこの子や
△:お前の魔法はウザいことは知ってる
この俺がそんな温いことすると?
○:……おいおいマジかよ
ゾンビ4体揃ってんのかよ……
彩:○○先生、1人は私が相手します
○:いや、オレが全部やる
3体は○○をめがけ魔法を飛ばしてくる
○○と小川は避けるが分断されてしまう
彩:構いません!私、やります!
○:おい!待て!
小川と1体、パッと消えてしまう
○:……っ!
転移スクロールか………!!
スクロール
魔道具の1つ
魔力消費無しで発動可能
任意の魔法を組み込むことが出来、半永久的に使用可
しかし1度使用すると消えてしまい、同じスクロールはこの世に2枚までしか作れない
△:じゃあ楽しめよ、○○
その一言を言うと△△もパッと消えてしまう
○:クソがっ!
転移スクロール2枚持ちかよ!
どけ!意思もねえゾンビごときが!!
~乃木魔法学校~
△:さて、手持ちのスクロールだけでどこまでやれるか
橋:ここから先に進めるとでも?
△:進むさ、そのために集めてきたスクロールなんだ
~無人島~
彩:天魔法 《豪雨》!
無人島に滝のような雨が降るが何も堪えることがない
影魔法 《影刃》
地面から現れた黒い刃は小川を切り裂く
幾度となく同じことをしていくうちに避けられるようになっていく
彩:ぐっ……
天魔法 《暴風》!
暴風が吹き荒れる
影魔法 《延影槍》
影の槍が伸びてくる
彩:もう見切った!
(おおよそ8mってとこか、これぐらいなら)
小川は前方に回避、すかさず魔力を込めた拳で勇者を殴る
しかし、伸びていた影の側面から別の影が伸びてきて小川を吹っ飛ばす
小川はボロボロの身体でまた立ち上がる
彩:…っ!!
ここで敗けるわけにはいかないの!
○○先生に大見得を切ったんだ!
私は決して倒れない!!
(とは言えこれ以上長引かせるわけには…何、これ…)
突如として小川の頭の中に流れてくるは魔法の情報
それは小川自身が初めて魔法を覚えた日と同じ現象
彩:やれる、今の私なら………!!
くらえ、私の今出せる最後の力を
天体魔法 《堕星》
つづく