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オレは独身が良いんだ!#2

会社で仕事をしていたオレ

飛:おい、この資料
 誤字脱字が5ヶ所もある、早く直して

○:!
 大変申し訳ありません、直ぐに訂正します

飛:ん


この人はオレの直属の上司、齋藤飛鳥さん
入社当時、オレの教育担当をしていて
そのままの流れで齋藤さんの部下になった

5年も付き合いがあれば齋藤さんのことは大体分かる
強い言い方の時もあるが別に怒っている訳じゃないし、オレもそこまで気にしない

○:修正しました、確認よろしくお願いします

飛:そこに置いといて、後で見る

○:はい、よろしくお願いします

飛:ん


昼休み

山:○っっ○ぅ~!

○:どうした、怪人テンションマン

山:ぶっぶぅー!!
 テンションウーマンですぅ~!

オレの同期は目を見開いて煽ったような表情をする
良いのか、怪人の部分は

○:うざ…..んで、どうした?

山:お昼一緒に食べようと思ってさ
 さ!じゃあ、行こっか!

オレの返事も聞かずに手を掴んで歩き始めた時


飛:ちょっと待った

○:齋藤さん

山:何ですか?飛鳥さん

飛:○○、仕事のことで話すことあるからお昼ご飯ちょ
 っと付き合え

○:だそうだ、スマンな山下

山:ちぇ.…

○:不貞腐れんな、また一緒に食ってやるから

明らかに拗ねたような顔をしたので、つい甘やかしてしまった
すると、


山:言ったね!はい言質!
 よっしゃ、テンション上がってきたああぁぁ!!!

○:てめっ….

飛:はい行くよ、○○

嵌められた、オレが甘かった….
それより齋藤さん、手を握って歩いてるんですけど良いんですかね


社員食堂に着いてそれぞれご飯を食べ始める

○:それで齋藤さん、仕事の件というのは?
 まだ資料に至らない点がありましたか?

飛:ん?あぁ資料はもう大丈夫
 それよりさ、いつまで苗字で呼ぶつもり?

○:いや、流石に上司を下の名前で呼ぶわけにはいかな
 いですよ

飛:飛鳥ちゃんが許可してるのに?

○:そんなカワイイお顔で言わないでください
 反応に困るので…

飛:急にカワイイとか言うなよ.…ばか///

そこからあまり話すことも互いに顔を見ることも出来なかった


○:ま、まぁ取り敢えず出来る限り善処します.…
 それでよろしいですか?

飛:う、うん

○:なんか付き合い始めたカップルみたいですね.…

飛:.…っっ!だからそういうこと言うなって!

顔を真っ赤にしながら大声を出したもんで、周りの注目を浴びてしまった齋t.…飛鳥さん


飛:と、取り敢えずそういうことだから!

そう言うと足早に食堂を後にしてしまった
きっと山下に絡まれてるオレを助けてくれたのもあるんだよな
本当に最高の先輩だな


そう思う○○であった


飛:よし、言えた…
 これでまた一歩進んだ、もっと頑張ろう…


つづくかも


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