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『魔法・想像』#6

運動がてら3学年と手合わせした○○
その3日後、2年生の教室に○○は向かった


○:おーい、賀喜と林おるかぁ?

賀/林:はい!

○:飛鳥には許可取ってるからちょっち付き合え パチンッ

指を鳴らすとそこは山岳地帯だった


林:ここで何を?

○:林、お前の魔法と効果は?

林:模倣です
 効果は模倣した魔法の半分の威力や性能でしか使えな
 いです

○:せやな、基本はその通りや
 でも攻撃や防御以外なら?
 そもそもオレらの脳は魔法を100%使えるような構造
 になってる

林:………

○:ま、ヒントはここまでや
 あとは自分で考えてみ、林ならやれるわ

林:分かりました…ありがとうございます

○:さて賀喜、現状2年生の中ならお前が1番弱い
 せやからオレと手合わせの時も0距離まで近づくため
 に筒井と協力したな

賀:……はい

○:でも魔力量が多い!
 そんなわけで2人に戦闘における先生をご用意しまし
 た!

賀:○○先生がしてくれるんじゃ………?

○:いやオレ1年生担当やし

賀:あ、そっか

○:紹介します!オレの友人「影龍」君です!

すると、上空にバサッバサッと低い音と共に突風が吹く
空を見上げるととんでもなく大きな龍がいた

影:ぐわっはっはっはっは!!
 こんな小娘の相手か!

○:そ、多分使いこなせると思うから
 あとはよろしく~

影:良かろう
 人間の小娘達よ、それでは力を付けようではないか

賀/林:はい!



 


校舎に戻ってきた○○

飛:ちょちょ、○○
 賀喜と林いないんだけど

○:ん、あぁ今頃は影龍と修行してんじゃね?

飛:はぁ!?
 龍!?勝手に私の生徒連れていくなよ!

○:まぁまぁ
 帰ってきたらめちゃ強くなってるから
 特に賀喜は


明らかに飛鳥はムスっとした表情を浮かべた
しかし○○は全く気にしない

○:さてと、1年生鍛えますか~


○:おっはモーニーン!
 どない小川、調子は?

彩:何回も天魔法を撃ってる内に何かもうすぐ掴めそう
 な気がします

○:うんうん!エエ子やな!
 井上は何してんの?

和:私は白魔法を撃たずとも戦えるために魔力で矢を射
 てます

○:へぇ……なるほどね
 ちなみに精度は?

井上は魔力で作った弓と矢を使い遠くの的を射る
矢は消えることなく的の真ん中に当たる

井:でも問題は貫通しないんです
 尖らせようとしても難しくて先が丸くなるんです

○:それも1つの武器やで
 貫通するより打撃に近い方がノックバックさせやすい
 から体勢を変えさせたいなら、先が丸いのもオススメ
 やで

井:でもこのままじゃ………

○:そんな魔力操作に優れてる井上には魔力武術を教え
 ます!
 ついでに五百城も参加し!

茉:はーい!

○:では魔力武術について
 何が難しいかと言うと魔力の纏う量にコツがいる
 普段魔法を防御したい時や、魔法を使って殴る時に
 魔力を纏うよな?
 
井:はい

○:魔法は魔力が具現化したもの、要は魔力の塊なわけ
 よ
 それを壊すってなると魔力の核となるものを一直線に
 叩く必要がある
 更に魔力のみで手や腕を守ったところで衝撃は筋肉や
 骨まで伝わるため、筋肉や骨も魔力で覆う必要がある
 ざっくり説明こんな感じね

茉:難しい………

○:ある程度ゆっくりやってくとエエわ
 あ、ちなみに井上がやってることって既に魔力武術の
 1つである《貫弓》やからな

井:え!?

○:今やってる矢を尖らせたら《貫弓》
 打撃の弓矢もオモロイけどな笑

茉:す、凄いじゃん!和!

和:うん………私、頑張る!


○:若いやつらの成長速度は羨ましいなぁ



つづく

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