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『魔法・想像』#7
私は弱い、そんなこと分かりきってる
入学して魔法が撃てるようになる瞬間に頭の中に流れてくる情報
斬魔法
斬る魔法、とても強いと思った
でも実際に使ってみると遠距離への攻撃は見える上に速度は遅く簡単に避けられる
同学年の遠藤さんや田村さんは「始まりの七魔法」を使えるらしい
炎水風雷土光影、どれかは分からないがとても強力だそうだ
空間をねじ曲げたり、転移できたり
模倣なんて憧れのような魔法を使う人もいて
金属魔法も攻防一体の魔法じゃん
桃色魔法という魔法を聞いたとき安堵してしまった
「良かった、私よりハズレの魔法があった」
でも性能は思った以上に凄くて、私より強かった
優しい人達ばかりでその優しさに救われると同時に劣等感にも苛まれた
山下さんみたいに拳で戦おうとしたけど、魔力操作はお粗末なものらしく出来なかった
2年生になれたけど新しく入ってきた後輩たちは重力を操ったり、絵を具現化したり正直嫉妬した
同じく新しく入ってきた○○先生は1人で何人も相手にして余裕そうな顔をしてる
強くなりたい
現実から目を背け始めた
出来る限りの明るく過ごそう
考えないようにしよう
そうしないと心が折れそうになる
私は弱くても良いんだ
皆と協力して戦うんだ
遠藤さんとも勿論仲良くなった
さくって呼ぶようになった
さくは背中を預けてくれる
弱い私に
ある日、○○先生に瑠奈と呼ばれた
どうも魔力量が多いらしく大きな龍が修行をつけてくれると
私も強くなれるかもしれない
このチャンス逃すわけにはいかない
いつかさくと並んで、背中を預けあって戦うんだ
私強くなるよ、さく
1週間程が経ち
影:ふむ、身体能力も高く器用だな
魔力操作はまだ少し雑だが
賀:ありがとうございます!
林:私はそろそろ帰るけどかっきーどうする?
賀:私はもうちょっと鍛えるよ
林:無理はしないようにね
賀:ありがとう!
林:じゃ、私はこれで パチンッ
林は転移魔法で帰っていった
影:ではお前に他の者には内緒で力を授けてやろう
賀:ち、力?
影:うむ、器用なお前なら扱えるようになるはずだ
修行する賀喜に近づく影1つ
つづく