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【薬剤師国家試験勉強法】105回現役合格者が勉強ロードマップを徹底仮説

  • 105回薬剤師国家試験に現役合格

  • 関東の私立薬科大学を卒業

国家試験の勉強を10月から始め、105回薬剤師国家試験では237点で合格しました。

  • 国試の勉強っていつから始めればいいんですか?

  • 何の教科から手を付けていいのか分かりません…

  • 合格に向けてやっておくべきことって何ですか?

  • horiさんのオススメの勉強法はありますか?

  • 効率の良い勉強法があったら教えてください!

  • 1日の勉強スケジュールってどんな感じでしたか?

国試の勉強をできるだけ早く始めた方がいいのは分かっているけど、いつから、何から、どのように勉強を進めていった方がいいのか不安になると思います。

僕の体験談と合わせて国試の勉強法について紹介していき、みなさんの不安を解消していければと思います。

そもそも薬剤師国家試験の勉強は何月から始めるべき?

6年生の夏休み前から始めておくべきです。

理由はこの2つです。

  • 10月(138日間)に入ってから毎日6時間以上は勉強をしたが、9教科の青本を1周できなかった。

  • 夏休み前から始めておけば、300点も夢じゃなかったと感じた。

1つずつ解説していきます。

10月からでは9教科の青本が1周終わらなかった

というのも、青本をがむしゃらに進めること以外にも

  • 大学の卒業試験の勉強

  • 国試の過去問の解き直し

  • 統一模試の解き直し

のように、やることが意外に多いのです…

8月の下旬ごろから国試の勉強を始めていれば良かったと後悔しています。

夏休み前から始めておけば、300点も夢じゃない

国試勉強を始めて1ヶ月が経つ頃には、自分の勉強の速度が分かってきました。

その時に感じたことはこの2つです。

  • 夏休み前から始めれば300点取れてたかも

  • 心に余裕を持たせるために早くやっておけば良かった

もう一度、国試を受験するとしたらこのように勉強していくと思います。

4月:国試や卒業試験の情報を集めてみる
5月:色々な勉強法を試して自分に合うものを探す
6月:得意教科から本格的に始める
7月:得意教科と関連する教科の勉強をする
8月:足切り回避のため、物化生のどれかに手を付ける
9月:1回目の統一模試
10月:1番伸びしろのある得点が低い教科に手を付ける
11月:やっていない教科を勉強する
12月:2回目の統一模試、やっていない教科を勉強する
1月:やっていない教科を勉強する
2月:3回目の統一模試

6年生の自分に伝えたい…

薬剤師国家試験に向けてどの教科から始めるべき?

好きな教科から始めるべきです。

物理/化学/生物から始めるべきだとか、得点の配分が大きい衛生/薬理/薬剤/病態から始めるべきだとか、さまざまな意見があると思います。

ですが、悩んで何にも手を付けない期間があるぐらいなら、好きな教科から手を付けて国試勉強の感覚を知った方がいいと思ってます。

個人的には

  • 2番目ぐらいに好きな教科

  • 生物 / 薬理 / 病態

どちらかから手を付けるのがオススメです。

2番目ぐらいに好きな教科

1番目から手を付けてしまうと、モチベーションがだだ下がりした時の特効薬がなくなってしまうからです。

また、2番目ぐらいに好きな教科ならば、途中でモチベーションが下がりにくいのもオススメの理由だったりします。

生物 / 薬理 / 病態

他教科と被りやすく、シナジーが生まれやすい教科である生物 / 薬理 / 病態の科目から勉強するのが効率的だと思います。

例えば、物理の勉強をした後に薬剤の勉強をしたところ、物理の勉強にかけた時間の半分の時間で薬剤の勉強を終えてしまいました。

シナジーを意識した勉強は強いです。

薬剤師国家試験の勉強で使っていた参考書は?

この5つを使いました。

  1. 青本

  2. 領域別問題集

  3. 統一模試の解説書

  4. 休み時間の免疫学

  5. 実習で使ったメモ帳

① 青本

青本は、国試の勉強を始めようと決めた日から毎日触るようにしました。青本にガッツリ書き込むことでアウトプットしていました。

②領域別問題集

青本➜領域別問題集➜青本と青本で終わった分野の復習として領域別問題集で問題を解き、復習していました。
移動時間は、領域別の復習をする時間に充てていました。

③統一模試の解説書

  1. 間違えてしまった網掛け問題の周辺知識まで身につける。

  2. Cランク以下の教科で間違えた問題はすべて見直しする。

  3. Bランク以上の間違えた問題の解説欄に青本に記載されていない内容があったら、青本へ書き込む。

④休み時間の免疫学

免疫学が苦手分野だったので、初心者向けの「休み時間の免疫学」から勉強することで、青本の免疫学の分野にも手を伸ばせるようになりました。

⑤実習で使ったメモ帳

実習でメモした内容を薬理・病態・実務の青本に書き込んでいました。実習の体験と青本に書いてある内容が紐づくようになりました。
国試2日目の実践問題でかなり救われました。

国試現役生の1日の勉強スケジュール

大学の講義や予備校の講習は受けなかったので、このスケジュールで過ごしていました。

【5:00】起床 / 勉強
【12:00】研究室で勉強
【18:00】カフェで勉強
【21:00】帰宅
【23:00】就寝

今見ると恐ろしい…

睡眠時間は6~8時間は取るようにしていました。

国試に合格するために最低限やっておくべきこと

自身の経験を通しても、この4つだと思います。逆にこの4つをしっかりやれば受かる。

  1. 青本を1回は読む

  2. 模試の復習をする

  3. 実習の復習をする

  4. 国試の過去問を解く

1つずつ説明していきます。

青本を1回は読む

どんなに時間がなくても、1回は読みましょう。

1回読むだけで、思い出して解ける場合があります。人の勘は最強です。

勉強のやる気が出ない日でも、とりあえずやっておくか程度でいいので、騙されたと思ってやっときましょう。

模試の復習をする

模試の復習は、効率よく国試の点数を上げるためのツールとして最強です。

主な使い方はこれ。

  1. 間違えてしまった網掛け問題の周辺知識まで復習する

  2. Cランク以下の教科で間違えた問題を見直す

  3. Bランク以上の教科で間違えた問題を見直す

3番は余力があったら取り組む温度感で大丈夫です。

実習の復習をする

薬局・病院実習のメモ帳を見返して、青本のmemo欄や余白に実習で学んだことを書き、関連させて覚えました。

病院実習で学んだリフィーディング症候群の治療法については衛生や実務に書き込み、薬局実習で取り扱っていた精神系疾患治療薬の商品名を成分名の横に書いたりしてました。

これやってたおかげで国試2日目戦えました。

国試の2日目の実践問題は、実習を真剣に取り組んでいたから解けた問題が多かったです。

国試の過去問を解く

直近3年分を解いておけば大丈夫です。

国試の過去問を解く理由は、あくまでも国試の傾向や感覚を掴むためです。

僕は6年制になってからの国試をすべて解いておけば安心できると思い、97回から解きましたが、直近3年分だけで良かったと後悔しています。

効率の良い勉強法は何だったか?

色々試してみて、体感でこの4つがよかったです。

  1. 定期的に読書をし、読解力を上げる

  2. 1日に10時間勉強するよりも、1時間の勉強を10日間する考え方

  3. 正答率が低そうな問題や難しい分野は後回し

  4. 新しい分野の勉強をしたら、その日の夜と翌朝に5分ぐらい復習する

こちらも1つずつ解説していきます。

定期的な読書によって読解力を上げる

やってみた体感はこんな感じ。

  • 青本を読むスピードが早くなった

  • 他の教科との関連付けができるようになった

  • 問題で聞かれていることが直ぐに分かる

僕は読書が苦手なんですが、5年生の終わりから読書するようにして、勉強スピードが1.3倍は上がったと断言できます。

問題で何が聞かれているのかの判断が早くなると、問題に費やす時間も短くなります。
また、問題で何を聞かれているのか正しく理解できるようになれば、何を暗記しておくと良いのか分かり、無駄な勉強がなくなります。
無駄な勉強がなくなるのは強いです。

1日10時間よりも、1時間10日間の勉強

ダイエットと勉強は同じだと思いました。

1日100km走るよりも、1日1kmを100日続けた方が体重が落ちるという話です。勉強もダイエットと同じで、継続することでとてつもないパワーを発揮してくれます。

勉強をやらない日をつくらず、休日でも10分でも勉強するようにしていきましょう。

正答率が低そうな問題や難しい分野は後回し

正答率が低そうな分野で長い時間をかけないようにしていました。

正答率が低そうなヶ所や難しそうなヶ所はあえて頭がスッキリしている翌朝にやるようにしたり、気分がいい時に挑戦するようにしていました。

国試でも正解できる確率が低い問題に時間を費やしてしまうと、合格できる確率が低くなってしまいます。

新しい分野の勉強をした夜または翌朝に数分だけ復習する

新しい分野の勉強をしたら、エビングハウスの忘却曲線を参考にし、寝る前、翌日、1週間後と他にも模試を返された時、1教科の勉強が終わった時、移動時間かつやる気がある時の3つのタイミングで意識的に復習していました。

以上が、138日間の国試勉強期間に僕が強く意識的に心がけていたことです。

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Tatsuya Horikawa| Pharmacist
クリエイターとしての活動費に充てさせていただきます🙇🏽‍♂️