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元夫の出ていった日①欲しかったメッセージは勝手に受け取っちゃおう

ついについに、離婚しても同居していた元夫が家から出ていきました。もっと気分爽快ひゃっほうとなるかなと思っていたのですが、思いの外号泣したり、不安に襲われたり、怒りや妬み嫉みがこみ上げてきたり…。夜になって気持ちが少し整理できてきたので、noteに記しておこうと思います。号泣しながら怒りをぶつけるように書かなくてよかった〜。まあ、それも読んでみたかったけども。

最後まで全丸投げ

元夫、今日の6時頃出ていくと前日に聞いていた。だったら、私は6時過ぎまで狸寝入り決め込もうと決意していた。だって話したくないんだもん。そんな私の計画を打ち破るように、いつも遅起きの長男が5時半に起きてきてしまう。そして、「お腹が空いた」と言うではありませんか。

おいおい、何でこんな日に限って早起きしてくるんだよと思った私ですが、仕方がないので起き上がり朝食を用意します。それと同時に元夫も朝の準備を開始。「ちっ」顔を合わせたくなかったのに。

さあて、彼は何も言わずに出ていくのかなと思っていると、キャリーバッグをガラガラと引き玄関へ。

「じゃあ皆さんお世話になりました!」

と何とも爽やかに出ていくではありませんか。これがめちゃくちゃ面白くない私。いつ出ていくのかの説明もせずに、最後に子供と話すこともしない。それなのに冷たくされた家族にも最後にきちんと挨拶して出てきた俺えらいとか思ってんでしょ。ほんとに最後までめでたい男だよ。最後まで子育ての当事者じゃなかったなあ彼は。

ここからずっとモヤモヤしっぱなしの私の心。きっと元夫が出ていったらダンスを踊りたくなるくらいの心境になると思っていたのですが、空っぽになった部屋を見ていたら号泣してしまいました。

「え?嘘でしょ?もしかして寂しいの?」

自分でも予想外の号泣の理由がわからず、どうしてかを探ろうとします。この涙の理由はおそらくこれからの生活に対する不安。それに加えてキャリーバッグ1つで子供たちのその後の心のケアもしようとせず身軽に出ていける元夫への嫉妬と羨望。そういったものが合わさったものでした。

子育ては私の人生の最大の楽しみであると自信を持って言えますが、それでもやはり多くのものを引き換えにしてきたし犠牲にもしてきた。それなのに同じ親であるはずの彼は、あんなにも自由じゃないか。それを実感させられて涙が止まらなかったのです。子供を捨てたいわけじゃないけど、私には捨てるかどうかの選択肢もない。これからも子供と生きるために、離婚条件を詰め、この地で引き続き暮らすことを選ぶしかなかったのだ。この道で合っているのかすらもわからない。自分が望んだ離婚が一気に現実となって襲ってきて私は不安で泣いてしまったのだ。

さあて子供にどう説明する?

さて子供たちに父親が今日からいないって説明した方がいいのか?説明しなくてもいいのか?

もともと「お父さんってまだ住んでるの?」というくらいに関わりがなかった父子ですが、まあ何か説明はした方がいいだろうと判断。これ朝出ていって夕方帰ってくるまでに時間があったからよかった。出ていってすぐ説明しようと試みてたら、きっと私は「お父さんあなたたちに何にも言わないで出ていっちゃったよ」とか余計なことを言いそうだったもん。

「もう子供に会うつもりはない」とか言っちゃえる元夫ですが、私としては最後に子供への思いを告げてほしかったなと。だったらそれ私がやっちゃおうと思ってやりました。何にも言わないで出ていったのって逆にチャンスじゃん!

「お父さん今日引っ越していったんだけど、『ひーちゃんの幸せを願ってる、これからも頑張って』って言ってたよ」

こんくらいのことを3人の子供たちそれぞれに告げました。まあこれが何らかのいい影響を及ぼすのかどうなのかもわからないけど、自分のこと思ってくれてる大人って母の他にもいるんだよって思ってほしくて。言ってくれないし、もういなくなった人のメッセージは捏造したっていいよね。

ふーんくらいの反応だったけど、折に触れて父からのメッセージは捏造していこうとこれからも思う。

今日一日の感情の乱高下が激しくて、まだ気持ちは変化するのだろうけど、とりあえず私の人生は第二章を迎えた感がえぐいです。あとあんなに朝、顔を合わせたくないと思っていたのに、最後に「今までありがとう」って言えばよかったなという心境になっちゃってるのも不思議〜。この一年意地が悪かったけど、ようやっといい人を取り戻してきてる気がする。

ありがとうございます。ツナ缶を買わせていただきます。