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お互いの立場を尊重しあえる絶対数

こう考えてみたことはあるだろうか?
地球上に存在する80億の人間を平等に権威付けする時、それぞれに与えられる権利は如何程のものだろうか?
例えば、数値化しやすいのが経済だ。

クレディ・スイスの2023年のグローバル・ウェルス・レポートによると、世界の総資産額は約454兆ドルとされている。
これを80億人で割ると、一人あたり約56,750ドルの財産を所有することになる。
日本円に換算すると、8,724,659.88円。

一人あたり872万円。この数字に何の意味があるだろうか?健康や境遇は全く配慮に入っていない。経済力を裏付ける根拠が必要だ。
ブータンで提唱されたGNH(国民総幸福量)という考えは、主観のアンケートに過ぎない。幸福の絶対量は権利の絶対量とは一致しない。全く別の次元の別の論理だ。

幸福の絶対量は決まっている。幸福などという解り難い言葉を捨て、快適という言葉に変えれば、生存快適度や生活満足度などと別の基準がどんどん出てくるだろう。
ここで出てくるのがSDGs(持続可能な開発目標)という考えだった。資源や食料、環境汚染などを考慮に入れると、地球上で快適に生きられる人類は20億程度で、最早その4倍もの数に膨れ上がっていて、持続不可能だと唱える学者達もいる。

しかし私達は身近な現実として、眼の前の人間をも理解できない。意思が伝え合えない。気持ちに共感できない。お互いの権利を尊重できない。
国家間や民族間、人種間、異性間、世代間。
生き残りを賭けたデスゲームに、陰謀のセオリーなどがあったりする。人類の存亡の為に人類を減らす。
パンデミックや不妊治療。

お互いの立場を理解し合える絶対数。2人や3人でも不可能だというのに、むしろ80億で可能か不可能かは馬鹿げた議論のように思う。


2024.7.27

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