#1 私が出会った変なパパ

半年前、私はパパ活を始めた。またの名を援交、援助交際、サポート。パパ活と言えば聞こえは多少良いものの、実際は売春も混ざっていることが多い。

私がパパ活を始めたきっかけはをのひなおさんの「明日、私は誰かのカノジョ」という作品を見たからだ。

主人公ユキは幼い頃母親に虐待を受け大火傷を負ってしまい、普段は火傷の痕を消すためメイクをしている。毒親から逃げレンタル彼女で学費を稼ぐ女子大生である。親友リナは長めの茶髪を巻きキレイめファッションに身を包む今どきのゆるふわ可愛い女子大生。パパ活で洋服代や化粧品代を賄う。寂しさから誰とでも寝る。

リナがいろんなパパからお食事や大人の関係でお金貰ったりしていることを匂わせる描写が妙に心に残った。


もちろん他にもいろいろと理由はあるが、直接のきっかけはそれ。今まで頭を素通りしていた「パパ活」の4文字が等身大のものとして描かれるようになった。

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