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タイの音楽ストリーミングサービス「Fungjai」によるライブ配信型フェスとタイ式投げ銭サポートについて ※2020/4/7追記

タイのインディーズ音楽系ストリーミングサービス「Fungjai」が「At Home Festival」と題し、タイの若手人気バンド・アーティストを集めてライブ配信をおこないます。日程は4月4日(土) 日本時間17:30~24:00、FacebookとYouTubeにて配信です。

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このフェスでは、ライブ配信中に投げ銭をすることができます(タイ在住でタイの銀行口座・アプリを持っている人のみ)。
ライブ配信中の画面にQRコードが表示される→視聴者が各々のスマホの銀行アプリにてQRコード読み込む→任意の額を振り込んでサポート、という方法。サポートされた額は、全部、出演バンドに還元されるとのことです。

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タイでは、YouTube Super Chatのような気軽に利用できる課金システムが使用できないのですが、この方法であれば、投げ銭でのサポートが容易にできます。現在のタイの特性を活かした、手軽で即効性があり有効な方法となっています。
※携帯電話保有率が高い(人口比の134%、We are Social「Digital 2020」)
 インターネットユーザーが多い(人口比の75%、We are Social「Digital 2020」)
 銀行口座保有率が高い(人口比の81%、世界銀行)
 銀行アプリが多機能(カードレス出金、公共料金支払い、QRコードによる入出金、など)
 QRコード支払いが浸透(タイは国策としてキャッシュレス社会化を進めており、2017年1月より電子決済制度「Prompt Pay」本格稼働。2018年8月には4,430万人が登録。QR決済が可能。各銀行アプリ内で使用可。)

今回のコロナ禍で、タイでもイベントの中止・延期が相次いでおり、また、当分は対面でのライブの実施が難しい状況の中、タイ音楽業界も苦境に立たされています(もちろん、一部の業界を除き、世界中のほとんどすべての業界が同じような状況だと思います)。タイでは生演奏をBGMとして聴かせるバーやレストランが多いのですが、非常事態宣言がだされる3月下旬より前から客足はすでに遠のいていて、クローズしている店がほとんどでした。そういったところで演奏をして生計を立てていたミュージシャン(インディーズバンドのミュージシャンも、こういったところで生活費を稼いでる人もいます)も、軒並みその煽りを食らっています。
また、タイはライブハウスといわれる形態の店が数えるくらいしかなく、インディーズがライブできる場所は、だいたいは演奏スペースのあるバーとなっています(詳しくはこちらご参照)。そういった場所も、当分の間はクローズとなっており、一部の店はフードデリバリーなどを始めてはいますが、金銭的に相当厳しい状況に追い込まれているかと思われます。ただでさえインディーズバンドが演奏できる場所が少ないのに、こういった店がなくなってしまうと、インディーズシーン自体が縮小していくのではないかと危機感を感じています。

こういった「ライブ配信への投げ銭」というサポート方法がタイ国内で広く知れ渡り、ミュージシャンや、演奏場所を提供してくれる店舗や、音楽業界に携わる人たちへの金銭的なサポート方法の一つとなっていけばいいなぁ、と思っています。そして、コロナ禍を生き延びて、その後も活動を続けていってもらえれば。ボクはボクで、なんとか生き延びないとな。

※追記(2020/4/7)
7時間以上にもおよぶ長尺のライブ配信となりました。
Fungjaiのスタッフが司会・進行をし、視聴者からのリアルタイムコメントに対応したり、投げ銭をお願いしたり、出演バンドの紹介などをしてました。
出演バンドは「At Home Festival」という名の通り、それぞれの家・部屋などからライブをおこなっており、その様子が配信されていました。場所の特性上、ほとんどのバンドがアコースティックライブか、電子パッドでドラムを代用するなど工夫を凝らしていて、それはそれで普段では見ることのできないレアなライブを見ることができました。
最終的に集まった金額は約300,000バーツ(≒1,000,000万円(2020/4/7の為替換算))。集まった額は経費を差っ引かず、すべて出演アーティストに還元されるとのことです。

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Rave n' Rollユニット「S.O.L.E. (State of Living Ecclesiastic)」のライブの模様。画面右下には常にQRコードが表示されており、銀行アプリでスキャンすると振込画面へ飛ぶようになってました。

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トリを飾った「Safeplanet」。2019年にはSPACE SHOWER MUSICより日本デビュー。同年に日本ツアーも敢行。この日は貴重なアコースティックバージョンでのお届け。文字通り、アットホームな雰囲気でのライブでした。

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次のバンドが始まるまでのインターバルでは、Fungjaiスタッフが司会のもと、視聴者からのリアルタイムコメントに対応したり、出演バンドの紹介をしたり、その時点での集まった金額を報告したりしてました。上記は途中経過。

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