鈴鹿4時間耐久ロードレースJP250
鈴鹿4耐は歴史あるレースでした。
しかし、今年でその歴史に幕を閉じるとの事でした。
そんなメモリアルレースにprogressガレージハラダ姫路から参戦出来て光栄でした。
土曜日は予選があり、安定の結果を出しています。
今回は雄飛くんと中山さんペア!
共に国際ライセンスを持つライダーです。
progressガレージハラダは歴史あるチームです。
主軸であった原田さんの亡き後も慕っていたメンバーにより構成されています。
ほとんどが実はすごい人ばかりのチームです。
知る人が見たら本当にドリームチームなんですよ。
ガレハラの場合は僕と宍粟市のレジェンド柔整師の志水先生とタッグで事に当たります。
耐久はライダーが複数人なので回転しながらケアを回していきます。
どうも中山さんは顔を右向かせると腕に痺れが出ている様です。
そこを志水先生がアナトミートレインに基づいたクリニカルリーズニングで攻めていきます。
今回はJ-tripの森社長が沢山の料理を作ってくれました。
サーキット飯って何故かめっちゃ美味いんです。
ほんで森さんはマジでよくしゃべりますw
土曜日の夜はみんなでご飯です!
決勝前はゲン担ぎに亀八食堂の味噌を使ったちゃんちゃん焼きが定番です。
これがまた美味い!!
ジーニアスの高橋社長いわく「これは反時計回りに混ぜて行かんと美味くないねん!」だそうです。
僕と雄飛君はちゃんと反時計回りに回していきましたw
さて、決勝前夜は・・・・本当にヘビーな話を聞いたりしていました。
誰しもが順風満帆な訳ではなく、大きな困難や傷を抱えながら生きているのだと再確認した夜でした。
決勝当日は・・・何故か僕はガソリンマンでしたwwww
なんか前日にいきなり言われてやることになったのですが、知ってます?クイックチャージャーってw
ガソリンスタンドのそれとはまったく違うんです。
めっちゃ緊張しました。
生まれて初めてやらせて頂きました。
貴重な体験をありがとうございます。
このレースは最初からかなり荒れていて、一周終わらん内に赤旗が出てしまうようなレースでした。
その日の夜にその原因になった多重クラッシュに吉村君が含まれており脳震盪に加え首と肋骨を骨折したとの事。
命には別状はない様子で良かった。
そうこうしてたら、雄飛君が帰って来ない。
どうやら130R付近で接触し跳ね飛ばされたとの事。
スプリントレースならリタイヤなのですが耐久レースは違います。
雄飛君は怪我をしながらもマシンを中山さんにつなげる為に押して戻ってきました。
その最後まで諦めない姿に涙しそうになりました。
そこからは本当に凄かった。
経験豊富なチームだけあって、すぐさまスペアパーツの用意、カウルの予備の用意、マシンのチェック、復旧作業・・・。
声を出しながら、ボロボロのバイクを修正かけながら直していきました。
それはまるで原田さんの最後の8耐の時の様でした。
ああ・・・この姿なんだよ・・・必死で真摯に諦めず徹底してやりきるんだ!っという覚悟がにじみ出た男たちの姿・・・。
こんなカッコイイ男になりたくてモータースポーツ専門のトレーナーとか言ってやっているんですよ。
これは実際見た事が無いとわからないかもしれないが、本当に胸打たれるんですよ。
最後に組みあがったマシンに給油を。
佐々木監督から最後に「イイ仕事してましたね」って誉めてもらった時は本当に嬉しかったです。
大人になって褒められる事、ありますか?
鈴鹿にはたくさんの色々な人がいます。
しかし、ライダーのケアが出来て、クイックチャージャーのガソリン給油が出来て、少しはマシンのメンテも出来る人は結構稀有なんでは無いかと自画自賛w
何とか最後まで走り切りました。
完走扱いにはならなかったのですが、得るものはとても大きいレースでした。
諦めない事の大切さや、仲間の大切さ、自分だけでは実は何も出来ないという無力さ、無意識に天狗になっている自分、それを気付かせてくれる環境、すべてに感謝です。
なんか、自分の悩みもちっぽけな気がします。
毎回、思う事があります。
僕は僕が思っている程「出来る男」ではありません。
ぶっちゃけ、別に出来る男になりたいとはそんなに思わないです。
しかし、仲間に対して無礼な事はしたくないと思っています。
それはレースだけではなく、ビジネスでも同じです。
僕はこの先も色々な人に出会って行くのでしょう。
辛い事も悲しい事も嬉しい事も楽しい事も沢山あるでしょう。
きっと困難な事も沢山あるでしょう。
でも、きっと諦めなければ何とかなる。
そんな気がしています。
みんなと共に・・・。