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ブラック企業で無双した話【絶望日記15】
こんばんは、とばりです。
ブラック企業と呼ばれるものを過去に何度か引いていますが、一番ひどかったのは一社目のIT企業です。
今回は新卒のとばりがやばいブラック企業で働いていた時のことを少しだけ書きます。
武勇伝自慢みたいになってしまっていますが、なかなか面白いことも書いてあると思いますので、ぜひ読んでみてください。
※こちらに記載してあるものはごく一部にすぎません。全部書いていたら大変な書類になりますので…。
【全3,792文字】
【会社の特徴】
・ITのベンチャー企業。
・部署は開発系とコンテンツ系の2つ。
・当たり前だが見込み残業。
・新卒は手取り13万程度。減給はあれど、昇給は滅多にない。
・小屋?プレハブ?とにかく会社と呼んでいいのかわからないような建物。
・昔岩塩のビジネスに失敗しており、倉庫の奥には岩塩が大量にある。
・幹部は泊まり込みや土日出勤は当たり前。残業は毎月90時間を超える。
【社長の特徴】
・会社ではほとんど仕事をしていない。遊びに行っている。
・ただでさえ忙しいのに、こいつが会議に出席すると自慢話で5時間くらい無駄に経過する。
・会議中に話が何転するか数えてみたが、40回を超えたあたりで私は数えるのをやめた。
・社員をみんなの前で2時間近く怒鳴りつけることもザラ。
・地元の人の間でも有名なクソっぷり。
・最低なことをしているくせに社員から嫌われることを恐れている。
・私に飯を奢れば私が大人しくすると勘違いしている。
・一言で言えばワンマン。パワハラ常習犯。
・他県のキャバクラで拾ってきた女(無能)に管理職をまかせる。
・真面目に働く社員の給料は減らし、ボーナスも出さない。キャバクラで拾ってきた無能な女の給料はどんどん上げる。
・忘年会の席でみんなにボーナスを配る。後で知ったが、気に入らない社員の分は実は配らなかった。
※ただし、私が社内に社長の悪口を流した時だけは給料が上がった。しかも同期2人の分も上げさせた。伝説である。
【上司の特徴】
①コンテンツ事業部部長
・たまたまコンテンツ事業が当たって会社を牛耳る。
・開発部署の幹部たちが社長に頭を下げてやっと入れた新人3人の内、最も優秀だった私(自慢すまない。ガチでリーダー候補だった)を開発事業部を脅して引き抜く。
・その割には私に雑用を押し付けるばかりで私は何も成長できなかった。
・突飛なことばかりで常識も知識もないため、たまたま当たったコンテンツ以外は全然ダメ。
・仕事中ずっとゲップをする。
・話がとにかく下世話。
・自分が始めたHP制作の仕事を新卒の私に丸投げ。自分はゲームが作りたいと、絶対に売れないゲームを作り始める。
・こいつのせいでみんなが残業になっているのに、自分はゲームがしたいと定時で帰る。
・絶対にこれはやってはいけないと釘を刺したにも関わらずやらかす。
・私と仕事をしながら雑談していた女性の先輩にチャットで「手動かせや」とメッセージを飛ばす。
・「とばりさん、闇討ちはアリっすよ」と私を唆し先輩を排除させようとするが、自分が私に討たれる。
②コンテンツ事業部の幹部たち
・帰り際、腹いせに気に入らない社員の椅子を蹴る。
・間違いを認めない。大勢の前で証拠を突きつけても黙り込むだけ。間違いは絶対に認めることができない。
・散々自分たちが世話になった部長が干されると掌返し。
・そのくせ副業でお坊さんをやっている人がいる。世も末。
③開発事業部部長
・社長の情報を鵜呑みにして、私が滅茶苦茶やっていると勘違いし冷遇。
・敵対しているコンテンツ事業部部長が黒幕だとわかり、急に私に友好的になる。
・お前は私にカレーを奢る前にまず謝れ。
【仕事について】
開発事業部は新聞社と仕事をしており、真面目でいいビジネスをしていたと思います。
コンテンツ事業部はだめです。占いのコンテンツをたくさん作っていましたが、まず当たり前ですが占ってなんかいません。ライターに記事を依頼しており、それをプログラムでランダム出力しているだけです。
それはどこの企業も似たようなものだとは思うのですが、真面目なところだとちゃんと統計学に則った上で結果の出力方法を変え、それに見合った記事を用意します。大半の占いの正体は統計学ですからね。だから当たるんですよ。
デバッグが雑。サラッと眺めることをデバッグだと思っています。
基本は私がデバッグをしていました。新しいサイトを1つ確認するのも、爆速でやっても半日はかかるんです。しかし、上司は「遅すぎる」「仕事ができてない」と私に対して文句ばかり。お前らがちゃんとミスなく作っていれば、こんなに確認に時間はかからないんだけどな?
しまいには私に分刻みの仕事の記録をつけさせて毎日提出させました。なので自分の仕事の記録と併せてやつらの暴言、隠蔽しようとしたミスなど、全てを綴った上で、毎日全社員に届くメーリングリストに書類を添付して流し続けました。もちろん上司らの立場がなくなりました。
ついには半日かかるデバッグを1時間程度で終わらせるように要求してきました。もう知らんぞ、と散々忠告した上でその通りにしました。
1ヶ月後、大事件が起きます。毎度毎度雑すぎる納品ばかりをされていたクライアントがついにブチギレ。取引停止までに追い込まれます。
しかもサーバー4台のうち3台半が老朽化で壊れたり、明日リリース予定のコンテンツの占者さんが突然リリースをやめたいと言い出したり、上司が別のクライアントとの会議を忘れてすっぽかしてこちらも取引停止を言い渡されたり、なんか色々重なります。盛り上がってまいりました〜!!
この時の上司ら、2ヶ月に一回のペースで始末書を書いていました。もはや始末書を書くプロだなと思いました。なぜかいつもメーリングリストが外れていたので、返信する際にちゃんと付け加えてあげていました。優しすぎますねぇとばりさん…。
事態がやばすぎて幹部全員で東京へ謝罪出張に。コンテンツ事業部の仕事を全部把握しているのが新卒の私という異例の事態。私しか陣頭指揮を取ることができない状況でした。新卒だぞ?
私は朝早く出社し、開発部署の部長に事態を説明し、何かあったら力を貸して欲しいと頭を下げに行きました。根回しですね。もちろん、素直に言葉通りの目的もありましたが、その腹はやつらの過ちを全て明るみに出し、開発部署の部長にネタを与えることで社長に情報を回させることでした。面白いほどうまくいきました。
それからは立て直すまで私が仕事を割り振りしていました。上司ら、現場を把握していない上にタスク管理できないので。私はこの異様さに前々から気がついており、業務改善の一環で全員の仕事内容をヒアリングし、タスク管理のツールを設計していました。また、品質管理の要を担っていたため、もうこれ以上ミスが許されない状況の中、一番安全を担保できる私に従うしかなくなったのです。
最大10人に仕事を割り振り指示を飛ばしつつ、自分の仕事も爆速で捌いていました。休憩どころか、昼ご飯も食べられません。……火事場の馬鹿力って、存在したんですね。
深夜にアパートに帰宅したのですが、疲れ果てて電車の切符を鍵穴に一生懸命差し込もうとしていました。
休日は仕事がなくても出勤していました。理由は、私の味方をしてくれていた先輩が出勤すると言うからです。
先輩は女性で、上司らのいじめの標的にされていました。気弱なので、反撃できないのです。そんな彼女が味方のいない休日出勤なんかしたらどうなりますか。わかりきったことです。
私がいれば下手な真似はできませんからね。それをネタに10倍返しに遭うので。
恩着せがましい言い方かもしれませんが、私は先輩のために休日出勤していました。
【なぜここまでした?】
当時私はストレスで片耳が聞こえなくなったり、胃がやられてご飯が食べられなくなったり、身体が動かなくなったりしていました。ここまでする必要は全くなかったと思います。
ではなぜ限界まで戦ってしまったのか。理由は以下です。
①初めて入った会社だったため、比較する情報を持ち合わせておらず、ブラック企業という認識がなかった。
②やるべきことをやりつくしてからではないと、転職してはいけないと思っていた。
さっさと見切りをつけて辞めておけばよかったのです!スキルも大して積ませてくれないですし、2年も勤めてしまいましたが後半は喧嘩しかしていません!
結局、喧嘩の技術だけが磨かれました。私はwebデザイナーになりたかったのに…。
喧嘩に勝ったとしても、ストレスは浴びまくります。勝利と引き換えに健康を犠牲にするのです。勝つ負けるの話ではなく、喧嘩は極力するものではありません。
もし頼れる先輩や親がいたら、早い段階で私の目を覚まさせてくれていたかもしれませんね。助けてくれる大人が周りにいないということは、若い人にとってはかなり不利なことなんだなと気づきました。
そんな話でした。
二社目のIT企業もなかなかヤバく、ついには給料が振り込まれなかったりもしましたが、また今度の機会までネタを温めておきます!
ちなみに、今度私の喧嘩術処世術をまとめて有料記事で公開しようと準備中です。
今日も「絶望日記」を読んでくださり、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう。では。
※もし誤字脱字などがありましたら、教えていただけますと幸いです。
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