1|はじめに──デスク沼のはじまり
デスク沼にハマったおぬまと申します。
仕事は在宅で、主に本のデザインをして生計を立てています。在宅なので、仕事と趣味を同じデスクで行なっており、色々と便利にしようと画策しているうちに、デスクがとんでもなくゴチャついてしまいました。
ゴチャついたデスクをどのようにスッキリさせたかを、何回かに分けて記録していきます。ごく個人的でマニアックな内容になりますが、この記録が、少しでも他の誰かのデスクスッキリの助けになれば幸いです。
初回は、私がどのような経緯でデスク沼にハマったかの話を書きます。
デスクに対する不満
まずはかつての私のデスク環境を見てください。
そもそものデスクは、10年以上前にIKEAで購入したダイニングテーブルです。パイン材の無垢で、それにニスを塗って使用していました。ニスを塗るとツヤが出て色味も深くなり、夏場の汗でもベタつきません。購入当時は5,000円でした。手頃な値段でいいデスクが手に入ったわい、とほくそ笑んでいましたのですが、今は値上がりして10,000円ほどになっているんですね……。
デスクの上には、仕事で使うiMacとサブディスプレイ、キーボードとマウスに左手デバイス、また趣味で使う音楽用の機材(オーディオインターフェースと、MIDIキーボード、ヘッドホンDAC)があります。そしてデスクの左側に無印のパルプボードボックス(こちらも10年選手)があり、その上にギターのアンプとPS4を載せていました。
もはやカオスです。しかし、デスクで全てを完結させるためには、このゴチャつきは許容せざるを得ないもの、と諦めてもいました。実際、作業環境としてはこの上なく便利で、仕事の合間にギターを弾いたり、ゲームをしたり、場所を変えずにちょこちょこ色々なことができるのはとても快適でした。
ただ、このデスクにはいくつかの問題点がありました。
1点は、機材が多いため、電源タップやケーブルがかさばり、大きなケーブルボックスをデスクに置かなくてはならなかったことです。そのためにデスク上の作業スペースが単純に狭くなり、窮屈な印象がありました。
もう1点は、ダイニングテーブルであるために、高さが通常のデスクよりも高く、私の体にフィットしていなかったことです。チェアを高くすると足が床に着かず、あまり良い姿勢とは言えない状態で仕事をしていました。
ひとつ目のケーブルボックス問題については、ボックス自体をデスク下に吊るすとか、それこそ、吊るすことを前提とした専用のケーブルオーガナイザーを導入すれば解決しそうでしたが、ふたつ目のデスクの高さ問題については、もうデスク自体を買い換えなければ解決しないと思いました。
ただ、私は体が小さいので、せっかくデスクを新調しても、既存のデスクだとまだ高く感じるのではないかと懸念していました。そこで、高さを自由に調節できる電動昇降デスクの購入を検討しました。
理想のデスク──PREDUCTSのMETRO
ネットでいろいろ探して見つけたのが、PREDUCTSのMETROというデスクです。
このデスクの素晴らしい点は、電動昇降デスクだということだけではなく、デスク天板の下に色々なモジュールを取り付けることが可能で、それこそケーブルや電源タップなどのもろもろを全てスッキリと隠すことができるということです。端的に言って、私のデスクの問題点をビシッと解決してくれる理想のデスクなのでした。
私は、折に触れてデスクを新調したいと妻に相談していました。妻も在宅の仕事で(というか夫婦でデザイン事務所を立ち上げていて、一緒に自宅で仕事をしています)、私のデスクの対面にデスクを置いています。
その妻に、「完璧なデスクを発見した!」と興奮気味に伝えると、「それ、前に教えたよね」と言われてしまいました。何を言っているのかわからず、「え?」と応えると、「前に、デスクにポータブル電源を載せて、部屋をグルグル動き回れるようにしている人がいるって教えたよね?」とのこと。
確かにその話は聞いた記憶がありました。ただその時は、そんな変人がいるのかー、と聞き流してしまっていたのです。その変人こそが、PREDUCTSの代表であり、デスク沼界隈では有名なGo Ando氏だったのです。
Go Ando氏のnoteのリンクを貼っておきます。ポータブル電源をデスクに載せる話も読めます[コチラから]。
すれ違いがありましたが、私も妻もPREDUCTSのデスクを別々に発見していたのです。そして、PREDUCTSのデスクでできることを調べまくって、私が買い換えるデスクはこれしかない、と心を決めたのでした。
次回はデスクの購入、そしてケーブルマネージメントのことを書きたいと思います。