「やっていない」の話をします
ゲーム機の修理手続きを途中で放り出しています。
逃げてばかりの人生でした
物心ついてはじめてやらなかったことは、習い事のピアノでした。
家で練習できるように買ってもらったピアノを一切触らずに、
先生に貸してもらった漫画を読みながら、毎週憂鬱になってました。
家で練習できないハンドベルだけは大好きでした。
漢方薬を処方されたときには、オブラートを買ってもらいましたが、
10%くらいの確率で飲み込む前に弾けて苦い思いをするのが嫌で、
飲むフリして毎日毎晩捨て続けました。
ゴミ箱の底にめちゃめちゃ溜まっててバレました。
通信教育は半年分溜めてやめました。
塾に入れてもらって、入試期間ど真ん中にチェスで遊んでて怒られました。
部活は90%サボって、10%は顧問に叱られないかビクビクしてました。
小学校、中学、高校とやることやらずに過ごしてきたせいで、
担任の先生からは「腐っちゃってんね」的なことをしっかり言われました。
大学に入ってからは、
奨学金の申し込みをしませんでした。親に負担をかけました。
自炊をしませんでした。地球に負担をかけました。
ESを書きませんでした。名のある会社には応募すらできませんでした。
そして今
ゲーム機の修理手続きを途中で放り出しています。
きちんと連絡を取って返品発送の手続きまで進めたのに、
手順を記したメールをもらってから二週間の放置。
よく見たら三日以内にやってくれ的な文言があって、完全に詰んでます。
ついでに、スマホの機種変も今月中なのですが、
iPhone以外も検討したいと言ったきり、何も調べていません。
こんな僕ですから、当然、交友関係は希少です。
宴会や旅行の類では、計画から実行までの全てを相手任せにし、
自分から何かを発案することも、アイデアの実現を手伝うこともなく、
無気力に無軌道に生きていたら、相手してくれる人が数人になりました。
そんな僕が社会人になり、自力で休日を乗り切るしかなくなった今、
ゲームやスマホが生命線になっていくであろうことは間違いないでしょう。
にもかかわらず、ゲームの修理手続きを放置し、
スマホの機種変を先延ばしにしているのが僕です。
純粋にやりたいはずのことにすら手をつけられない、
ただただどうしようもなく手のつけられない僕です。
「やっていない」がなくならない
やるべきことをやらずに生きてきて、気がつけば社会人になりました。
学生でもなくなった今、子ども扱いしてくれる人はどこにもいません。
月末には23になります。いい歳こいた大人です。
にもかかわらず「やっていない」が、なくならない。
こんな僕が生きていける世界を喜べばいいのか、
こんな人間が生きている世を悲しめばいいのか。
その辺りは、読者のみなさまにお任せします。
本日は「やっていない」のお話でした。