「作りたい気持ちが出た時は、必ずできる自信がある」以前と確実に変わったのは、確かな自信【卒業生けけさん】
インタビュー by ふぁむ子
けけさんはデザイントーストの一期卒業生で、ふぁむ子の同期なんですよね。もう3年前ですね!お元気でしたか?
はい、おかげさまで元気です!卒業してからずっと、仕事と子育てに全力投球の毎日です。
転職するか、継続するか葛藤した日々
デザインを学ぶ理由を書いたこちらの記事では、葛藤がとてもリアルに描かれていて共感された方も多いかと思います。その後、転職されるか迷っていましたよね。今はいかがですか?
私は元々趣味でデザインをしていたので、デザイントーストは応用コースからの編入でした。入学した頃は「デザインを勉強するからには、デザイナーに絶対ならないとだめだ!デザインで食っていく覚悟がなければ!!」と思い詰めながら勉強していました。
在学中にいらっしゃった部署は、当初デザイン系のお仕事は全くなかったんですよね。
働きながらデザインを勉強して、転職するつもりでいました。でも、卒業して少し経ってから今現在自分がいる戦略企画部という部署が新しく立ち上がって、そちらに呼んでもらえたんですね。
会社を辞めるつもりでいたのですが、元々マニュアルを書いたり軽く企画をしたりする機会があって、それで「あの人がいいのでは」と白羽の矢が立ったようです。
すごい!!デザインや企画提案ができるというのも理由でしょうか。新しい部署では何をしているんですか?
今は戦略企画部にいて、顧客の満足度をいかに上げるかということを主眼に色々と企画をしています。
カスタマーサポートに困っている人に、どれだけサービスが提供できるか、といったことや、契約していただいているサービスに新しい機能が加わった時にセミナーを開いて活用方法を周知することを企画したり。今まで社内ではだれもやっていなかったことを開拓していくようなお仕事で、とてもやりがいがあります。
デザインに関わること、今は。
既存顧客への満足度を上げるというのは、難易度が高いお仕事ですよね。新規顧客だったら値引きするなどのダイレクトな手法が使えますが。
その通りです、安くすると言うのは、長く続けて利用されている顧客には意味がないんですね。いかに使いやすさをわかってもらえるか、というような方に主軸を置いています。
メルマガを発行したり、セミナーの開催告知バナーは私がささっとデザインしています。
すごい!ささっといい感じに的確なものを作れるって、実はすごくレベルの高い事ですよね。上手な受講生の皆さんも、1つバナーを作るのにもすごく時間をかけられてますから。
良いものできてるのかな…何も言われませんけどね(笑)
何も言われない=良いって事ですよ(笑)違和感があったら、絶対に何か指摘されますもの。
ありがとうございます。でも作る時は本当にパパッと作る感じです。時短勤務で16時には会社を出ないといけないので毎日必死です。
在学中は、お子さんが寝てからレッスンに参加されるスタイルでしたね。
その時は子供もまだ小さかったので寝てくれましたが、今はもう疲れて、子供と一緒に寝てしまいます。自分の時間は、行き帰りの通勤時間くらいになってしまいました。
プライベートでの創作活動
プライベートなどでデザインをすることは、今でもありますか?以前はご友人のお子さんの命名書など、素敵なものを作られてましたよね
去年は知人に2件ほど頼まれて命名書を作りました!今年は、自分の子の誕生日に、写真でコラージュをしたものを作ったり、年賀状も作ったりしましたね。
今は日々の生活と推し活で、あっという間に時が過ぎていますが(笑)
推し活…アイドルですか?
そうです、日本のアイドルグループにハマって、ファンクラブに入って、X(Twitter)で情報を毎日追っています(笑)
私たちの代のデザイントースト課題で「アイドルのコンサートグッズを作る」というものがあり、けけさんはメンバーそれぞれのコンセプトをしっかり考えて提案され、すごかったのをよく覚えてます!
あれは楽しい課題でした。今、コンサートの時に掲げるうちわも、Illustratorで作ったりしてますよ!
「指ハートつくって」みたいなメッセージが書かれたうちわですね?
そうです。うちわ専用のアプリがあって、普通は皆さんそれを使って作るらしいのですが、私は一から自分で作っています。先日は友人に頼まれて2人分作成しました!
楽しそう・・・!
コンサートのテーマが80年代だって情報がくると、フォントやあしらいを80年代っぽく作ったり…キンコーズでちゃんとした紙で印刷してもらって気合い入れて作りました。とっても楽しかったです。
こういう時、操作につまづくこともほぼなく調べることで解決できるし、デザインを作ることへのハードルは以前より低いですね。表現の幅が広がったことももちろんですし、デザインやっておいてよかったな、と思う瞬間かもしれません。
デザインの勉強を経て得たもの、これから
デザインに関して、今でも何かインプットされたりしてますか?
推しているアイドルの情報が出ると「すごく良いアートワークだなぁ」としみじみ感動したり「良いプロモーションしてるな!」と以前と見る目は確実に変わりました。
子供とファミレス行っても、キッズメニューを見て色使いやフォント使いを観察したり、先日は秋の新発売アイスの広告を見て「秋といえば、こういう色やあしらいにするよね」「フォントは明朝体だよね」って一人で納得したりしています。
すごく共感できます。私も前は捨てていたような広告まで、じっくり見るようになりました。
今日インタビューして頂く前に、デザイントースト在学中に作っていたものを久しぶりに見返したら「すごく頑張って作ってたなぁ」って改めて思いました。
私は今でもこいけさんが作ったデザインを「卒業生の作品だけど、こんなしっかりレイアウトして作ってるんだよ」って受講生に見せたりしていますよ。
そうなんですか?(笑)デザイントーストですごく打ち込んでたくさんの課題にトライしたのは大きな自信になっています。
先ほども話しましたけど、在学中は転職しないとダメだと思い込んでいました。
でも、今となってはデザイナーという肩書きに転職こそしていないものの、軽くでもデザインに触れる仕事はできていて。デザイナー職という名前に固執しなくても、自分の好きなタイミングで好きなものがきちんと作れるんだ、という自負があります。
私も、日常生活にクリエイティブな技術が追加されて、デザイントーストで勉強してよかったなと思うことばかりです。
子供の誕生日に飾りたいものが作れて、年賀状作るのが楽しくて、友達の命名書が作ることもできて、アイドルのうちわが作れて、楽しい!という気持ちはずっと大事に持っています。
デザイントーストでしっかり集中して勉強したので、そのうちまた時間ができた時、しっかり制作に没頭したいという気持ちになったら必ずできる!という自信があります。これは、とても大きいです。
何か作るってとても楽しいことですよね。
はい、作るのは楽しいです。仕事でもそんなに時間が取れない時も、バナーやちょっとした制作物を私が作れている、というのはとても励みになっています。
やらなくていいよ、とは言われたくないな。どんなに忙しくても自分で手がけたいです。
これからも、そういうチャンスは逃さずに、自分のものにしていきたいと思っています。
本日はありがとうございました!またX(Twitter)で近況や制作されたものを拝見するのを楽しみにしています。
卒業生akiさんがフリーランスとしての働き方を語るインタビュー記事も併せてご覧ください♪
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