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講座を受けて「デザインをメインにしよう」辞表を出した理由【TAゆうこりんさん】
ゆうこりんさんはデザイントーストの卒業生。看護師でありながらデザイナーとしても活躍中という異色の経歴です。3月からTA(ティーチングアシスタント)としてなるほど相談(メンターと1対1で話せる個人指導オプション)や内部のプロジェクトに積極的に関わってくださっています!
インタビュー by デザイントースト メンターふぁむ子
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デザインが楽しくてハラが決まった
ー卒業されてから、勤務先のクリニックを辞めて独立されたと伺っています。
ゆうこりん:はい、デザイントーストに入学したときは「デザインをメインに仕事をしていくぞ!」という感じでは全然ありませんでした。元々Procreate(iPadに入ってるお絵描きアプリ)やCanvaを使ってちょっとした広報物などを作るお手伝いの仕事を個人的に受けたりしていて、とても楽しかったのでその延長の気分でした。
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ー入学された当初から熱心にレッスンにも参加されていたし、とっても真剣にデザインを勉強されてるイメージでした。
ゆうこりん:まずは、Illustratorの使い方とデザインの作り方をちゃんと習いたいなと思っていました。でも、デザイントーストで勉強するのが思いの外すごく楽しくて、だんだんと実力もついてきている実感もあり、もっとデザインを本格的にやっていきたいと思うようになりました。元々いた職場はまとまった休みが取りづらく、根本的に仕事のやり方を調整したいとも考えていました。
ー応用コースにいらっしゃったときはかなり真剣にデザインを仕事にすることを検討されていた印象です。
ゆうこりん:ちょうど応用コースに進んだ時あたりに「個人事業をメインにして、看護師の仕事の方を副業にしよう!」とハラが決まった感じです。なるほど相談でデザインのことではなくて進路相談に乗ってもらったり…メンターが全員フリーランスでバリバリ活躍されてる現役デザイナーだったので、結構色々と話を聞いてもらっていました。
ー色々と迷ったり悩んだりされていたんですね。
ゆうこりん:前職のときは自分のやるべきこととじっくり向き合う時間がなかなか取れない毎日だったので、このままだとクリエイティブのことをしっかりやれないなと思ったんです。デザイントーストの課題はなんとかできましたが、いざ自分で独り立ちした時にすぐにメンターに話が聞けるわけでもないし、不安だなと。それで、応用コースの最後の方に職場には退職願を出して気持ちを固めました。「個人事業主になります」と周りにも宣言しました。
ーわぁすごい!スパッと次に進まれたんですね!
ゆうこりん:自分で自分を鼓舞する気持ちでした。辞めたと周りにも伝えたことで「方向性を固めて、本格的にやっていくんだな」という目で見てもらいたかったのもあります。
そういう経緯もあって、卒業制作の実際のクライアントワークには自分がフリーランスになったら取り組みたい仕事に関わる会社の方に声をかけてパンフレットを作らせてもらいました。
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「デザイナーです」誇らしい気持ちで宣言
ー看護師としての経歴を活かしてヘルスケア分野のデザイナーとして活動されていくんですよね。
ゆうこりん:そうです。そして、卒業制作先のクライアントさんとミーティングした時に「すごく良いですね!がんばってください!」と言っていただけて、「チラシを作りたくて、でもどうして良いかわからなかったからすごく嬉しい!」って思った以上に自分の決意に喜んでもらえたんですね。この分野でお仕事されてる人の需要は多いんだなと改めて感じました。
私、昔はブロガーだったんですよ。自分でWordPressでブログを運営していてヘルスケア分野のいろんな方にインタビューに行ってスポーツ医学にまつわる記事を書いたりして、ありがたいことにたくさんの方に読んでいただけるようになりました。Twitterもその時に使っていたアカウントはフォロワーが3500人くらいになっていました。
ーええ、すごい!今も続けられていらっしゃるんですか?
ゆうこりん:いえ、辞めたんです。というのも、読者数も多くなって、もしかしたら職場にも私のブログを知っている人がいるのかも…なんて思うと、すごく居心地が悪くなってしまったんです。今思うと自意識が越えられなかったのかなと思うのですが、毎日顔を合わせる職場関係の人に個人の活動を知られるのが嫌でしたね。
ー実はいろんな特技をお持ちなんですね!今はデザイントーストでもTAとして活躍していただいていますね。
ゆうこりん:TAをやらせていただくことで「自分はデザイン業界でこれからもやっていくんだ」と自覚と自信を持つことができています。
最近は「退職しました」と周囲にも積極的に言うようになりました。周りからは「これからどうするの?」と聞かれて「グラフィックデザインをやります」と言うとびっくりされて…「なんで?急に全然違うことをやるんだね」とか心配されることもあるんですが、私の中ではこれまでやってきたことと、これからやっていくことは全部繋がっています。
「スポーツ医学やヘルスケア分野の事業をもっと応援するためにデザイナーになりました」って堂々と言えるようになりました。身近な人に知られるのが気まずくてブログを辞めた時とは違い、ありのままを正直に話せるようになって、清々しい気持ちです。
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たくさんの人に影響を与える仕事だから
ー受講生へのアドバイスもとても的確だと好評です。
ゆうこりん:私は自分がTAになって、初めて「メンターってこんなに受講生ひとりひとりのことをきめ細かく見ていてくれてたんだ!」ってびっくりしたんですよね。メンター同士のミーティングに出席するようになってちょっと恥ずかしくなるくらい課題の一つ一つをメンター全員が見ててくれたんだって知ったんです。
ーメンター全員、受講生への愛しかなくて、私はそういう部分でこのスクールが大好きです。
ゆうこりん:受講生の時に思ってた「ここいいスクールだな」というポイントなんですが、見た目のいいデザインを作るための操作方法ではなく「デザイン」そのものの考え方を教えてもらったところです。
レッスンスライドなど、創業者のほりさんの哲学だと思うのですが、ダイバーシティや女性の活躍、炎上広告について話し合う。技術的な部分だけじゃなく、社会的な側面、デザイナーとしてのモラル等を教えるのに時間を割いてくれたのがすごくよかったです。( 創業者ほりインタビューはこちら )
ー「デザイナーの仕事=デザイン技術」と想像して来た方からしたら一見「実務に直結するのか」と思われるかもしないですが、人に影響を広く与える仕事で社会のアップデート知識は大切ですよね。
ゆうこりん:デザイナーとしての考え方、付随する社会的な側面の話を聞いて、私たちが一人で世の中に(デザイナーとして)出ていった時にトラブルにならないようにレッスンを作ってくれているんだなと思ったんです。
オンラインでただ受け身的に講義を受けるだけじゃなくて、今のデザイナーはどう作るべきか、という話を聞けて同期と議論ができたことに感銘を受けました。
他にも、オーストラリアで活躍するメンターミカさんの記事はこちら。