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「第3回d.school Starter kitデザイン思考ワークショップ」を開催しました!

デザイン思考の本場、スタンフォード大学d.schoolの教材を使ったワークショップを2021年2月25日に開催しました。3回目となる今回は、過去最多の14名の皆さんに参加いただきました。

d.school Starter kitワークショップとは?

スタンフォード大学d.schoolが提供しているオンライン特化型のデザイン思考ワークショップ・プログラムで、2020年5月にオリジナルバージョンが公開されました。2020年9月にデザイン思考研究室が日本語訳を実施し、以下公開しています。

海の向こうのキャンパスにいるような疑似体験

このワークショップは、d.school現役講師のLauraさんとLouieさんが動画の中に登場し、デザイン思考のプロセスとTipsをわかりやすく説明してくれ、それに従ってペアでワークを進めていくと言うものです。プロのデザイナーから実践的な手法を学ぶことができる3時間のワークショップとなっています。

Zoomを介して、紙とペンを準備するだけで、海の向こうのスタンフォード大学d.schoolのクラスに参加しているような臨場感溢れる体験を味合うことができます。

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STEP1 <ジャーニーマップで共感>

テーマは「昨日起こった最悪な体験をリ・デザインする!」です。アイスブレークでペアとなる相手と打ち解けた後、早速本題に入ります。各々、昨日の朝起きてから寝るまでの出来事をジャーニーマップに落とし込み、ペア相手に共感するところから始めます。ネガティブだった出来事に焦点を当てて、イタンビューを通じて相手の抱える本旨的な課題を掘り下げていきます。

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STEP2 <問題のリフレーミング>

ペア相手の本質的な課題を「どうすれば、(ペア相手)が(◯◯◯◯)することを助けられるだろうか?」と言うフレームに沿ってオープン・クエスチョンの形に再定義していきます。共感フェーズから真の問題を抽出することはデザイン思考の醍醐味ですね。

STEP3 <制約をつけたアイディア発想>

リフレームしたオープン・クエスチョンに対して、解決策のアイディアを発想していきます。質より量を意識して、どんどん出していくのですが、ここでは4つの制約(お金を気にしない高価なもの、明日すぐにできるもの、ゲームを使ったもの、ロボットを使ったもの)をつけて、各々1分づつアイディをスケッチしていきます。不思議な事に制約をかけられるとアイディアがどんどん湧いてくる感覚を体験することができます。

STEP4 <フィードバックからのストーリーボード>

スケッチした4つのアイディアをペア相手に共有し、フィードバックをもらいます。フィードバックを踏まえてストーリーボードを描いていきます。ストリーボードとは、創出したアイディアをベースに、ユーザーがどのような体験をするのかを一つのストーリーとして描写もので、ユーザーが感じる価値を視覚化していきます。

皆さんのオリジナリティ溢れるストーリーボードが完成しました!

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参加した皆さんからのコメント

最後に、ワークショップの振り返りを各自チャットに投稿してもらいました。バックグラウンドの違う皆さんから、さまざまな観点での学びの捉え方を知ることができ、とても有意義でしたので、いくつか共有させていただきます。参加者の皆さんからの学びや刺激を受けられるのも、こういったオンライン・ワークショップならではのメリットですね。

初めて会った方と短時間で良いアイディアが生み出せたのは本当に貴重な経験でした。また、制約をつける事によってアイディアが生み出せるのも明日から活用できる事だなと思いました。
自分の殻を破って人の意見を傾聴し、俯瞰し、制約条件をつけながら即実行してみることと捉えました。「考えるために作る、作るために考える。」と言う言葉が刺さりました。
テキストではなくビジュアル化する事により、右脳的に伝えることができますね。左脳的なロジックだけだと共感を生めない。
アイディアを下手な絵でも形にして提示することで、率直なフィードバックを頂きやすくなることがよくわかりました。
前向きにたくさんの意見を受け入れ、試行錯誤しまずは挑戦してみる。そして、問題が出たら改めて原点に戻りさまざまな角度から聴衆して本質的課題を見直し、また挑戦してみることを諦めずに行うと言うことを学びました。

最後のQ&Aセッションでは、参加されていたエグゼクティブの方から「社内でデザイン思考を浸透させていくにはどうしたら良いだろうか?」、「社長がまた変なものを持ち込んできたぞと思われずに上手く浸透させたい。」との質問がありました。

殆どの参加者は、社内へのデザイン思考の浸透をボトムアップで行っており苦労しているので、残念ながらこれぞという解は得られなかったのですが、このようなワークショップにトップ自ら参加し、トップダウンで推進しようとしているなんて、ある意味、羨ましいな、社員は幸せだなと感じました。

しかし、何度やってもデザイン思考ワークショップは純粋に楽しいものですね。ワクワク感が止まりません。特に、業界も年代も違う意識の高い社外の方々との出会いは格別です。これを機会に繋がりができ、色々な局面で新たなイノベーションが生み出せたら嬉しい限りです。

参加いただいた皆様、デザイン思考研究室代表の西村悠さん、このようなワークショップでのファシリテーションの機会を頂き、本当にありがとうございました!

(執筆:シリコンバレー駐在のIT商社マン 榎本瑞樹 Twitterはこちら


<デザイン思考研究室>

デザイン思考研究室は、デザイン思考に関連する情報を発信、交流できるfacebookグループコミュニティです。デザイン思考に関連する内容の相談や、新しいアイデアの提案/実現、つながり構築などができます。
本ワークショップの開催動画や、感想、振り返りなども展開しています。

ご興味のある方はコチラまで参加申請をお願いします。

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