【開催レポート】第6回 d.school Starter kit日本語版ワークショップ
前回から約1年ぶり(‼)となる第6回d.school Starter Kit 日本語版ワークショップを7/12(火)に開催しました。
今回は、平日・日中というお忙しい時間帯での開催にも関わらず、熱量の高い5名の方にご参加頂きました。
参加頂いた皆さまには改めて感謝申し上げます。
0.自己紹介
今回は、新規事業担当者から、学生さん、デザイナー、経営者まで幅広い方々が参加されました。このワークショップに参加された動機としては、
といった、デザイン思考の基礎は習得しているものの、より実践的なスキルを身に着けたい方や
このワークショップを職場やご自身でも導入してみたい といった主催者側の視点で参加された方もいらっしゃいました。
※斯く言う私(執筆者:小林)も、第5回のワークショップで初めてd.schoolの講義を体験し、その手法に魅了され、「自分でも開催できるようになりたい‼」という想いから、今回、ファシリテーター役に立候補しました。
1.ストーク|ウォーミングアップ
早速、ワークが始まります。
d.schoolの講義では、デザイン思考に取り組む上で、柔軟な発想を生み出しやすくするために『ストーク』と呼ばれる短いアクティビティを行います。
この日本語版ワークショップでは『一筆書き似顔絵』という、手元を見ずにペアとなった相手の似顔絵を一筆書きで書くというワークがあります。これがやってみると想像以上に難しい・・!
参加者の皆さんからは「面白い!」「絵を描くのは学生のときぶりなので、相手に見せるのが恥ずかしい・・!」といった声があがりました。
d.schoolではデザイン思考の心構えとして
・雑でもまずは始める、作りながら考える
ということを大事にしています。
完璧ではないアウトプットだったとしても、”まずは作ってみて発表する”というワークを通じて、この心構えを実感して頂きます。
数分間のアクティビティを挟むだけで、すっかり場が温まりました。
2.ジャーニーマップ|人の行動とその背景にある価値観を知る
次から本格的なペアワークに進みます。
自分の昨日一日の行動とその時々の感情を可視化する『ジャーニーマップ』を2分間で描きます。
その後、描いたジャーニーマップをペア同士で発表しあい、感情が落ちたときの体験について、それぞれインタビューを通して深ぼっていきます。
実際に絵に描いてみると、無意識で行っている自分の行動やその行動の背景を客観視でき、新たな発見があります。
このタイミングで『問題のリフレーミング』という手法を学びます。
ペア相手が感じた不の感情や出来事をピックアップし、
という表現にリフレーミングして、問題を捉え直します。
3.アイデア創出|課題解決に繋がるアイデアを発想する
ペア相手から聴いた課題を解決するアイデアを考えます。ここでのポイントは”あえて制約を設けること”で、発想を生み出しやすくする点です。
d.schoolの講義では、以下4つの制約を設け、各テーマ1分間で課題解決に繋がるアイデアを生み出します。
お金を使ってできること
明日からでもすぐにできること
ゲーム性を用いて解決すること
ロボットを使うこと
1テーマ・1分間なのでゆっくり考える時間はありません。
パッと閃いたアイデアを発表し、その発表からペア相手との対話を通じて、アイデアをブラッシュアップしていくアプローチを取ります。
これらのアイデアをペア相手に発表し、聞き手は、前向きに「〜が好き」「〜であってほしい」という言い回しで、フィードバックを行います。
ポジティブなフィードバックを心がけることで、対話を通じて建設的なアイデアを生み出すことができます。
今回は時間の都合上、参加者全員のアイデアを聴くことは出来なかったのですが、絵を見る限り、面白そうなアイデアが沢山生まれていました・・!
全体で3時間という長丁場のワークショップでしたが、実際に体験してみると学びと実践を高速で繰り返すので、アッという間に時間が過ぎる感覚を得ます。参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした!
参加者からの声
ワークショップ終了後、参加者からはこのような素敵な感想を頂きました。
ありがとうございます。
今回、オンラインでの開催ということもあり、
様々な参加者とも交流がもてるよう、リアルな場でもやってみてほしい!
といった意見を多数頂きました。(次回以降に期待ですね!←西村さん)
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(執筆:小林由季)