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2021年度第5回こま武蔵台まちづくり勉強会を開催しました!

 8月22日、2021年度第5回こま武蔵台まちづくり勉強会を開催しました。今回は「廃校(廃校舎)利用」をテーマに、ゲストに坂井市観光交流課の谷根康弘課長、タンタブル一級建築士事務所の丹治健太さん、加賀谷建築設計の加賀谷哲朗さんの3名をお迎えし、廃校を利用した地域活性化の事例である坂井市竹田地区の「坂井市竹田農山村交流センター ちくちくぼんぼん」についてレクチャーをして頂きました。

 坂井市・谷根課長からは竹田地区のまちづくりの全体像と廃校利用に至った経緯についてレクチャーをして頂きました。その中では、校舎改修などのハード整備の要点に加えて、地域におけるビジョンの共有や地元の協議会や一般社団法人などの住民組織主導のまちづくり活動の基盤づくりやその支援の重要性などについてもご説明頂きました。

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(写真:谷根課長のレクチャーの様子)

 丹治さん・加賀谷さんからは改修設計にあたってのコンセプトづくりや地元住民とのワークショップ、多様な主体を巻き込んだ施工のプロセスについて、実際の体験に基づき説明をして頂きました。

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(写真:丹治さん・加賀谷さんのレクチャーの様子)

 質疑応答では廃校利用と地域防災との関係性、子育て世代の呼び込み、施設運営における収支に関して質問が投げかけられました。最も印象的だったのは地域における「ビジョンの共有」と「賛否両論ある中でプロジェクトを前に進めることの重要性」に関する議論です。竹田地区では廃校利用の前に「竹田の里将来ビジョン」という計画を策定しており、将来の地域づくりの方向性を共有していたことが、(賛否両論ある中での)廃校利用の推進力となったというお話は非常に示唆的でした。
                         (文責:矢吹剣一)