アジャイル開発をモノづくりに生かすには2
※前回の続きです。。。
「リーンスプリント」で重要な3つのフェーズと5つのステージ
「リーン・スタートアップ成長戦略」によると、「リーンスプリント」を実践するには、考え方のフレームワークとして、まず「発散-収束-連携」の「3つのフェーズ」と「5つのステージ」をおさえる必要があります。
「3つのフェーズ」
人が多く集まると、何も取り決めがなければ、すぐに集団思考に陥ります。具体的には、参加者それぞれのバイアスで考えが独善的になり、発言もそれに準じた内容になります。
最近では、リモート会議が多くなってこれまでとは逆に発言がしにくくなることにより、腹の中の考えと実際の発言が分離する傾向が高まってきたので、より会議やミーティングの進行がしづらくなってきました。
そのような中で次のような考え方のフレームワークをミーティングの参加者全員で共有すれば、流れはスムーズになります。
まず最初にチームで課題を共有してアイデアを発散させ、選択肢を作るフェーズが必要です。
次に選択肢から最善の解決策を選択するフェーズが必要になります。
この2つのフェーズを経ることで、解決策を絞り込む「連携」のフェーズにたどり着くことができます。
「5つのステージ」
「3つのフェーズ」をベースにして、さらに思考を発展させると、次の枠組みは「5つのステージ」になります。
ステージ1課題を明らかにする
ビジネスモデル上の制約に対する課題の共通理解を持ちます。
ステージ2解決策を定義する
どうすれば制約を解決できるのか?共通のフォーマットをもとにチームメンバーが個別に解決策を考えます。
ステージ3解決策を一覧にする
最善の施策を選択するため、解決策を一覧にして視覚化をします。そしてチームで合意のもとに実行の優先順位をつけます。
ステージ4解決策を検証する
開発の実行、テストによってチームメンバーは発散しながら解決策が正しいか妥当かどうかを検証します。
ステージ5解決策を決定する
検証結果をもとに、ミーティングで結果を分析して次のアクションをコミットします。このコミットを次のステージ1をにつなげます。
次の章では、具体的なプロセスを踏まえて詳細に解説をします。