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【キャリア】ECで働くWEBデザイナーに必要なスキルとは?


ECの現場でWEBデザイナーとして働く魅力

私のデザイナー人生はと言いいますと、制作会社ではなく事業会社でのキャリアが大半なのですが、その大部分をEC(Eコマース/通販)の世界で過ごしてきました

約10数年、数社のEC事業会社で経験を積んできた過去があります。

ほぼWEBデザイナー専業という働き方もありましたし、どちらかと言えば「デザインのできる販売員」のような位置づけの職場もありました。

ECにおいてWEBデザイナーのメイン業務は、ネットショップ内のバナーやLP(ランディングページ/特集ページ)を制作したり、商品の画像調整やメルマガ作成などになるでしょうか。

また、上記のようなデザイン業務の他に、周辺業務にも携わる機会も職場によってはあるかと思います。

棚卸などの倉庫作業や、発送・梱包。商品画像の撮影に、カスタマーサポート、さらには出張(買い付け)まで。

勤務先の規模にもよるのですが、小規模のメンバー構成ですと、どうしても周辺業務が多くなるものです。

元々落ち着きのない性格で、ずっと座って作業するのが苦手なデザイナーである私。

デザインに詰まったり、飽きたときなど(多分本当は飽きちゃダメなのですが💦)、息抜きのような感覚だったり、何か新鮮さを求めるべく率先して周辺業務に顔を出していた事もあります。

そんなEC業界でのWEBデザイナーですが、以下のような利点があるかと思います。

  • 売り上げなどの数値が出るので、成果がわかりやすい

  • 制作技術以外にも、幅広く学べる

  • 制作会社より、業務がハードではない

とりわけ、自分が制作したバナーやLPなどで商品が売れると、すごく充実感もひとしおです✌️

この記事に辿り着いた方の中には、ECでのWEBデザイナーに興味を持っていたり、就職先に検討している方もいらっしゃるかと思います。

本稿では以下において、私がEC業界のWEBデザイナーをする上で、有利または必要と感じたクリエイティブスキルを紹介していきます。

ECで必要だと感じたクリエイティブスキル

必要度を★の数で表示しています。

Photoshop ★★★★★

まず何より、後にも先にもPhotoshopです。

バナーやLPの制作はもちろん、商品画像の調整などでも使用しますので、ある程度習得しておくと、非常に武器になります。

「ある程度習得」と書きましたが、さほど左程広範な技術を必要とはしません。

画像の切り抜きや画像の色調補正などを使いこなせるのが、最低限求められるレベルであると感じています。

例えば扱う商材が食品の場合、ほんの少し赤みを足して「おいしそうに見せる」といったテクニックが必要とされるでしょう。

Illustrator ★★☆☆☆

どちらかと言えばDTP(印刷物のデザイン)の世界で活躍するIllustrator。

WEBデザイン、特にEC業界ではあまり活躍する機会が少ないというのが印象です。

使う機会があるとすれば、ブランドやメーカーのロゴデータを開く時(データを開いたら、コピーして貼り付けてPhotoshopで作業)、などでしょうか。

あとは、フリーのイラスト素材などをダウンロードして編集する際などがありますが、いずれにせよベクターの操作にある程度慣れていれば、とりあえずはOKだと思います。

コーディング ★★★☆☆

コーディングに関しては、それ程高度なコーディングは要求されない事が多いでしょう。

WEBサイトを構築するような技術は求められるケースは少なく、一枚物のランディングページ(LP)などが制作物の中心となります。

さらに言えば、以前のLPのコードを使い回して制作するような場面や、極端なケースですと、イメージマップ(簡単にリンクが追加できる)で済ましてしまう、なんて事もあるのです。

また、商品ページについても管理画面に必要事項(商品名、価格、コメントなど)を入力して出力するような業務になっており、この場合もコーディングとは無縁です。

高いコーディングの技術があるのも、それに越したことはないですが、「コーディング技術をバリバリに活かしてみよう」などと考えて入社すると、ちょっと拍子抜けしてしまう方もいるかもしれません。

撮影 ★★☆☆☆

「外に出てロケ」となってくると、また話は別ですが、小さな撮影セット(テントのようなやつ)を使って、ちょっとした商品が撮影できるのも戦力になります

私もアパレルのECに在籍していた時、靴やベルト、バッグなど(いわゆる「小物」)の撮影をしていた経験があります。

「絞り」や「シャッタースピード」なども軽くかじった程度(即ち、あまり理解していない😅)で、「オートフォーカス」でパシャパシャ撮りまくってました。

日々カメラの品質も向上しているので、小物程度であれば結構それでもいけます👍

デザイナーにはカメラ好きの人も多いというのが私の印象です。

「見せ方」の勉強にもなりますし、もし機会があったら進んでやってみるのも手です。

ライティング ★★☆☆☆

メインのキャッチコピーなどを担当する場面は少ないかもですが、個々の商品コメントやバナーのテキストなどを考える機会は、それなりにあるものです。

あれやこれやと盛り込み過ぎず、一つの主題を目立たせるアプローチは、デザインのそれにも通ずるものがあります。

あと文章表現には、意外に落とし穴があるものです。

「最高」や「絶対」とか簡単に使ってしまう事もあったり、「アメリカに渡米」など、割とやってしまうものです💦

ブログのような長い文章は書かないにせよ、簡易的な校正ができたりするのは、ECにおいても貴重な人材です。

クラウドソーシングの大手「クラウドワークス」には、「Webライター検定」があり3級であれば無料で受験できます(要会員登録)。

WEBライターを目指していなくても、クリエイティブの基本として受験してみるのも良いかと思います(私も持っています。一度落ちました😉)。

「WEBデザインで早く仕事がしたい!」と思ったらECがおすすめ

以上、数社のECにて勤務してきた私が感じた、「ECにおいてWEBデザイナーに必要だと思うスキル」について記してきました。

結論になりますが、何と言ってもまずはPhotoshopだという事になるでしょう。

WEBデザイナーを目指している方の中には、「デザインとコーディング、どちらを身に付けた方が良いか」と考えている方もいるかと思います。

EC業界を目指すのであれば、ひとまずPhotoshopを優先した方が良いです。

ポートフォリオに関しても、あまりコーディングには凝り過ぎず、バナーデザインを多めに作っておいた方が、採用側にも受けが良いと考えます。

バナーデザインのパターンとしては、以下になるでしょうか。

  • 希望の業界があれば、その商材に重点を置く

  • ネットスーパーなどが希望であれば、多様なデザインを用意する

  • Google広告などを想定して、縦横のバリエーションを変えてみる

制作会社希望の方でも、「とにかく実務経験を積みたい」とするならば、まずはPhotoshopの腕を磨いてECの企業に入社。働きながらコーディングのレベルを上げていく、といったキャリアもありかと思います。

ECは今後も拡大が見込まれる業界です。

私の住む街にも、大きな物流倉庫が建設されており、ますます活気があふれる業界になると思います。

そうした業界でWEBデザイナーとして働く事に、大きな将来性と可能性を感じずにはいられない私なのです。

今後も、これまでのキャリアで感じたことやエピソードを書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。


siesta

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