Conferenece Identityから紐解くDesignship 2020
こんにちは。ブランドデザインチームのオオカワラ(@o_kwr)です。
先日のnoteにてお伝えしたようにDesignship 2020はオンラインにて開催することになりました。例年とは異なるステージ、体験、試みに向けて現在関係者全員で準備を進めています。
さて、昨年はブランドデザインチームの試みとしてDesignshipが実現したいカンファレンスとしてのあり方を「Conference Identity(カンファレンスアイデンティティ)」として定義しました。詳細は以下の記事にまとめてあります。
上の記事の最後にもあるように、カンファレンスアイデンティティは定めて終わりではなくその年に合わせて適切な形にアップデート、そして運用していくことが重要です。カンファレンスとして根底にある考えや実現したいことはDesignshipが生まれた頃から変わらないですが、それをビジュアルやPublic Relationsなど具体的なコミュニケーションに落とし込むときはその時々によって変化すると私は思っています。
そこでDesignship 2020を開催するにあたり、今年らしいDesignshipというカンファレンスのあり方(いわば今年のコンセプト)を考え、ビジュアルとしてどう表現するかチーム全体で考えました。
今年のコンセプトは「Chronicle」
コンセプトの検討にあたってはブランドデザインチームのメンバーと理事たちがメインに進めていきました。
2018年、2019年と過去2回の開催で培ってきた、カンファレンスに対する「想い」をメンバーそれぞれが何かしら持っていたため、今年はシンプルにどういうDesignshipになってほしいかブレストしました。それぞれが想うことを吸い上げて方向性を確認し、私がそこからコンセプトライティングをしてすり合わせていくという手法を採りました。
そして、今年は「Chronicle(クロニクル)」というコンセプトをキーワードに置くこととなりました。
気になる部分としては、なぜ「Chronicle」というキーワードにしたのかについてだと思います。
こちらはブレストの時点でキーワードとして挙がっており、昨年のキーワードとしてもビジュアルとしても主役になっていた「デザインにまつわる『軌跡・筆跡』」から地続きに考えたときに、無数の軌跡が最終的に紡ぐものとして非常に自然なものとしてしっくりきたからです。
ビジュアルとしてはこのように落ち着きました。
コンセプトをベースに具体的に解釈すると、昨年のビジュアルにあった軌跡・筆跡からより俯瞰した、マクロな視点で切り取られたものになっています。Designshipらしい色でビジュアルとして存在しているこの「線」こそが、今までのデザインにまつわる流れや歴史、そしてDesignshipや参加者をはじめとしたステークホルダー全員がこれから紡ぐ歴史や価値そのものであり「Chronicle」を体現しているのです。そしてDesignship 2020はこの大きな流れの中の一部であり、今年のカンファレンスがその流れの中で価値ある転換点として意味あるものにできればと考えています。
オンライン開催に馴染むためのアイデンティティとしての強度
Designship 2020はオンライン開催ということで、昨年一昨年と比べるとカンファレンスにまつわるコミュニケーションのほとんどがオンライン上に移行しました。そのため、各ステークホルダーとのコミュニケーションにおいてフォーカスするべき領域も限られてきます。とりわけ、スタッフ内でキックオフ当初から念頭においていたのが「映像」です。
オンライン開催にあたってメインのコンテンツ媒体とも言える「映像」については、例年以上にその準備や制作が発生します。Designship 2020の持つ「Chronicle」というコンセプトを正しく「映像」という形態で表現するために、今年はコンセプトビジュアルへの動的な解釈とレギュレーションを設けました。
映像は画像やノベルティ等とは異なり、表現に対して動き(時間軸)が存在します。その動き次第では同じビジュアルを用いても意味合いや受け手の解釈が全く異なるものになりうるため、チームで映像を制作していくにあたり大きく解釈を違えないようにする試みです。
レギュレーションと表現の多様さはトレードオフになりがちでもあるため、迷ったり困ったときはコミュニケーションで解決するようにしています。
最後に
Designship 2020のコンセプトとそのビジュアルについて少しばかりお伝えしましたが、当日参加される皆様は「今年はこんなことを考えながらカンファレンスを作り上げているんだな」と、スピーカーの方々の「物語」や様々な演出を楽しんでいただけたらと思います。
そして、まだチケットをお持ちでない方は、現在販売中の「通常チケット」「学割チケット」をご確認ください。
皆様が当日アクセスする配信サイトやオープニングムービーでの導入、各スピーカーが語るときのステージなど、あらゆるところでDesignship 2020のコンセプトを感じていただければ幸いです。
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