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DesignshipがAXISさんと六本木"AXIS"でイベントを開催する理由
こんにちは!DesignshipでPerformance Design Teamのリーダーを担当している石橋(@e_mukku)です。
10/31から2019年度のグッドデザイン賞受賞展が東京ミッドタウンで始まり、そして本日11/1からは ”領域と世代を超えてつながり、「デザイン」を考える1週間”「Design Meet-up@AXIS」が六本木AXISギャラリーで開催されるなど、六本木エリアがデザインで盛り上がるシーズンが始まりますね!
Designshipでは、Designship 2019 メディアパートナーのAXISさんと、「Design Meet-up@AXIS」期間中に2つのイベントを共同企画しています。
今回は、DesignshipのCommunication Design Teamの小山さん(@kkzyk)と一緒に進めている企画の経緯についてお話したいと思います。
"デザインの中心軸"としての「AXIS」
みなさんは、”AXIS”のことをご存知でしょうか?
デザイナーやデザイン誌などをよくご覧になる方には、デザインの専門誌『AXIS』としてよく知られていることと思います。国内外のトップデザイナーを紹介し続け、その美しい誌面と奥深いインタビュー内容に、私も学生時代から大きな刺激を受けていました。
そのAXISは、当初プロジェクトとして始まり、歴史は1976年に遡ります。
1976年、東京六本木・飯倉片町の希有なロケーションに、日本初となる民間によるデザイン拠点の開発計画が「飯倉プロジェクト」として始まった。国内のトップデザイナーやプランナーが関わり、新たなデザイン運動に向けたコンセプトづくりが行われた。ライフスタイル提案、プロモーション提案、空間提案など、高い文化性を貫いた「デザインと生活の提案体」が構想される。デザインの中心軸となることを標榜し、プロジェクトには「AXIS」(軸)という名称がつけられた。 https://www.axisinc.co.jp/about/history
そして、1981年に六本木にAXISビルがオープン。
ギャラリー、フォトスタジオ、デザインスタジオ、レストラン等、「デザイン」を貫く新しい複合商業施設として国内外の反響を呼んだそうです。AXISギャラリーのオープニングイベントでは、世界各国から若い才能を集めたデザイン集団メンフィスを結成したイタリアの巨匠デザイナー、エットレ・ソットサスの作品展を開催。日本に大きなインパクトをもたらしたとのこと。
その後も、AXISの名の通り、世界のデザインの潮流を提案し、国内外のデザインに関わる人々の出会いやご縁を結んできた場所として存在してきました。私も23歳ごろに、毎日デザイン賞のお祝い会などで、一流のデザイナーがAXISに多数集まる場に同席させていただいたこともありました。
AXISギャラリーご担当者との出会い
AXISギャラリーご担当者との出会いは、Designship 2018のためにドイツ・ベルリンから来日して登壇してくださった阿部雅世さんが、後日に世田谷美術館で開催されたご講演会がきっかけです。講演会後に、参加されていたAXISギャラリーのご担当者とご挨拶させていただく機会がありました。
後日あらためて、Designshipのコンセプト「壁を越える」や、私自身がDesignshipに関わる中で「縦と横の物語の継承」をテーマにしていることなどをお話させていただく中で、お互いにコラボレーションしましょうと話が進みました。その想いが、Designship 2019のメディアパートナー、今回の「Design Meet-up@AXIS」内のイベント共同企画につながります。
AXIS&Designship共同企画イベント - Design Meet-up@AXIS 「その4 グッドデザイン」, 「その5 アイデンティティ」について
今回のイベントは、AXIS・Designship双方が“デザイン”を異なる視点から見据える登壇者をお招きして、ディスカッションを行ないます。また、「ラウンドテーブル」という"デザインをテーマに分野や世代を超えて広く意見交換やディスカッションを行う場"の形式で、参加者からのご質問なども積極的に受け付ける場としたいと考えています。
イベントのテーマは、それぞれ 「グッドデザインて何だ?」 と 「アイデンティティ」 にしました。
いまだからこそ、「グッドデザインて何だ?」
いま、グラフィック・デジタル・プロダクトなど各領域のデザイナーは、それぞれ"グッドデザイン”をどのように捉えているのでしょうか。
また、近年、様々なデザインの考え方や取り組み方が提唱され、デザインの主体も客体も変化する中で、"デザイン”が意味する内容も変化を重ねてきています。
一方で、変わらない普遍的なものもあるでしょう。
経営学者の野中郁次郎著『美徳の経営』の冒頭にある文章の中に「良いものをつくることは、本当に善いことなのだろうか」という一節がありました。日々、"良いデザインをしていることが善いデザインにつながっているのか"と考えることも興味深いことです。
さて、いま私たちが考える "グッド” デザインとは何なのか。絶対的な解はない中で、お互いの考えや視点を共有し、理解を深める場となれば幸いです。
テーマ:「グッドデザインて何だ?」
“デザイン”は、年々その価値や担う範囲、言葉の定義が変化を続けてきました。いまの時代に求められる「グッドデザイン」とは何か、そして、その中にある普遍性を探っていきます。
スピーカー(敬称略):
齋藤精一(グッドデザイン賞審査副委員長、ライゾマティクス 代表)
佐々木智也(PARK, Designship2018メインスピーカー)
広野 萌(Designship代表理事)
山田 遊(method)
開催概要
名称:Design Meet-up @AXIS その4- AXIS Design Round-table「グッドデザインて何だ?」
日時:2019年11月4日(月祝)19:00〜21:30(開場:18:40)
会場:AXISギャラリー (東京都港区六本木5-17-1-4F )
定員:100名
詳細:https://www.axismag.jp/posts/2019/10/150958.html
参加申込
Peatixサイトより事前申込をお願いいたします。
https://design-meetup-axis04.peatix.com/
これからますます重要になる、「アイデンティティ」
伝統企業・老舗企業などをのぞく、現代の日本企業がアイデンティティ構築への取り組みとしてデザインに取り組み始めたのは、1966年に開発された日本最初のブランド&デザイン・コントロール・マニュアル「TDK Design Manual」が、私の知る限り最初だと思います(もし他にもあればぜひ教えてください)。
その後、CI(Corporate Identity)やBI(Brand Identity)だけでなく、サービス・プロダクトそれぞれのアイデンティティ、体験や言葉、ふるまい、空間など、様々な側面であらためてアイデンティティを考える機会が増えてきています。
時代の変化が早く、情報は溢れ、生活者が一つの企業・サービス・プロダクトとの接触時間が減少すると予測される中で、人から "愛され、共に生きていきたい" と、相手から選ばれるためにも、自らのアイデンティティと向き合い、それをいかにデザインするか、ということはますます重要になるのではないかと、私は考えています。
各分野で豊富なご経験のあるスピーカーのみなさまの知見や視座をもとに、ぜひ参加者のみなさまと一緒に考えていきたいと思っています。
テーマ:「アイデンティティ」
CIやBIといった目に見えるアイデンティティのデザインは、昔から存在しますが、展開範囲はフィジカルからデジタルまで拡大し、ブランドを構成する要素もビジュアルだけではなく体験、言葉、音声など着実に領域は広がっています。
こうした社会背景の中、いまデザイナーは「アイデンティティ」とどう向き合うべきか、について紐解いていきます。
スピーカー(敬称略):
京谷実穂(株式会社Voicy, Designship2018メインスピーカー)
難波謙太(株式会社グッドパッチ, Designship2018メインスピーカー)
西澤明洋(株式会社エイトブランディングデザイン 代表, Designship2019メインスピーカー)
丸山新(&Form 代表)
開催概要
名称:Design Meet-up @AXIS その5 - AXIS Design Round-table「アイデンティティ」
日時:2019年11月6日(水)19:00〜21:30(開場:18:40)
会場:AXISギャラリー (東京都港区六本木5-17-1-4F )
定員:100名
詳細:https://www.axismag.jp/posts/2019/10/150969.html
参加申込
Peatixサイトより事前申込をお願いいたします。
https://design-meetup-axis05.peatix.com
今年のDesignshipのテーマは、”物語の力で「デザインの壁」を越える”。
Designshipが開催される今月の始まりは、デザインの”AXIS”でお会いしましょう!