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アクアリウムで遠近感を出すには【日本デザインプランナー協会】

水槽の大きさは限られています。しかし、レイアウトを工夫することで水槽のサイズ以上の大きさを感じることができるでしょう。今回は少しでも水槽を大きく見せるためにできる工夫として、「遠近法」について紹介させていただきます。

水槽内には、さまざまなものが入っている

流木や石などの素材や水草、水草を植栽するための底床(ソイル)です。
これらの配置や敷き方を工夫すれば、水槽内に奥行きができ、水槽内が大きく見えます。ではどのように配置したり敷いたりすれば遠近感が出るのでしょうか?それぞれについて紹介させていただきます。

流木や石の素材

水槽のレイアウトの骨格は、流木や石です。これらの素材を、配置しレイアウトが決まるので、どこに配置するかが重要です。素材は、「大きいものを手前に、小さいものを奥に」を意識し配置すると遠近感が出ます。手前に大きいものがあり、そこから奥に向かっていくように小さいものを配置しましょう。それだけ遠近感が出て、水槽の中に奥行きを感じます。

水草

水草の植栽も意識しましょう。水草は素材とは逆です。「手前に背の低い水草、奥に背の高い水草」です。手前に背の低い水草を植栽することで、手前が圧迫感のない開けた空間が作れます。そこから奥に向かって空間が狭くなっていくことで、手前から奥への目線が誘導できます。

底床(ソイル)

底床(ソイル)の敷き方にも、ひと工夫してみましょう。「手前は低く、奥に向かって高く」をすれば、奥に向かって視線を誘導できます。遠近感を出すために、水草は「手前が低く、奥が高い」でした。背の低い水草の多くが、根を横に伸ばして繁茂していくため、根を深く張ることがあまりありません。

そのため、手前に敷く底床(ソイル)はあまり厚く敷く必要がないからです。なだらかに奥に向かって高くしても良いですし、高くした部分にさらに盛り土をして立体感を出すことで、より一層レイアウトに奥行きを感じれます。

今回紹介しました「素材」「水草」「底床」に工夫を加えることで、遠近感が出ます。遠近感を出すことは、レイアウトを作り込むということです。しかし、作り込めば作り込むほど、水槽の中が広く感じます。レイアウトをするときには、ぜひ意識してみてください。

日本デザインプランナー協会にはアクアリウムクリエイターの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。

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