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水槽・上部式フィルターのデメリット【日本デザインプランナー協会】
さまざまな種類のあるフィルターですが、どのような基準で選ばれますか?
レイアウトの構図で変わったり、水槽で育てる熱帯魚や水草で変わったりするでしょう。どんなフィルターでも良いわけではなく、それぞれの水槽に合ったフィルターがあります。
今回は、上部式フィルターのデメリットについて紹介させていただきます。
デメリットを知っていただき、あなたの水槽に使えるか確認してみてください。
音がする
上部式フィルターは、飼育水を水槽上部に設置したろ材を通し、水槽内に飼育水を水槽に戻します。そのため、水槽に戻す排水パイプから出る水が水面に落ちる音がします。生活音がしていれば、そこまで気にならないかもしれません。しかし寝室など静かな場所に設置するときには、音が常にしているので設置はおすすめできません。
照明が使いにくい
上部式フィルターは、その名の通り水槽上部に置きます。水槽の上部には、照明を設置することがほとんどです。そのため、上部式フィルターが照明を邪魔してしまい、水槽内に十分な光量を届けることができなくなります。光量が充分でないと、水草の成長が悪くなります。
水中の二酸化炭素を逃しやすい
水草レイアウトをしていると、水中に二酸化炭素を添加する方がほとんどでしょう。水中に二酸化炭素を添加することで、水草の光合成が促進され、成長を促してくれます。しかし、上部式フィルターは、水槽内の水が循環するときに空気に触れる機会が多いです。
そのため、せっかく添加した二酸化炭素が水中内に止まらず、空気中に逃げてしまいます。そうなると、添加した二酸化炭素が水草の成長に使われなくなるので、成長が悪くなります。
水草レイアウトをメインにしている水槽で、上部式フィルターを使用することはあまり良くないでしょう。
フレームレス水槽には使えない
上部式フィルターを使用するときには、水槽にフレームが付いているものを選びましょう。フレームレスのガラス水槽を使用すると、フィルターの振動が直接ガラスに伝わります。場合によっては、振動によりガラスが割れてしまうこともあります。しっかりとフレームで補強されている水槽で使用しないといけません。
今回は、上部式フィルターのデメリットを紹介させていただきました。照明や二酸化炭素のことを考えると、水草をメインとしたレイアウトでの使用はあまりおすすめできません。しかし、しっかりとメリットもあります。メリット・デメリットを知った上であなたに合ったフィルターを見つけてください。
日本デザインプランナー協会にはアクアリウムクリエイターの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。