デザイン思考はその国のカルチャーに左右される?〜【コペンハーゲン式デザイン思考を学ぶ!1dayワークショップ】に参加してきました
Studio Optの「コペンハーゲン式デザイン思考を学ぶ!1dayワークショップ」に参加してきました!
CIID卒業生の方が講師となって、デンマークのコペンハーゲンにあるデザインスクールCIIDでの流れを一気に凝縮して学ぶワークショップ。
note枠での参加者も結構いたようなので、あえてワークショップのプロセスの紹介は割愛して、今回のワークショップを通して私が感じたことや考えたことを書いていきます!
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▶︎ コペンハーゲン式デザイン思考の一番のポイントは「People Centred Design」
コペンハーゲン式で他のデザイン思考との違いは、どのプロセスでも「ユーザーを巻き込むこと」とのことでした。
たしかに今回のワークショップで私も印象的だった・新鮮だったのは、
・ワークショップでインタビューを行う
・アイデア出しのブレストはシャッフルして、他のグループのメンバーを巻き込む
というやり方でした。
ほかのデザイン思考のセミナーでは、私だけの感覚値ですが、あまりやったのことないことでした。
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▶︎ なぜ「People Centred Design」なのか?
これはデンマークのカルチャー的な背景が大きいようです。
ワークショップの最後でも話があったのが、
・そもそもユーザーが積極的に参加してくれるカルチャーがデンマークにある。
・日本では街中でゲリラインタビューしてもかなり無視される。デンマークだと2人に1人は応えてくれる。
と、日本とのカルチャー的な差をかなり感じました。
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▶︎ 日本で「People Centred Design」はできないのか?
そもそも、国のカルチャー的に合わないのなら、今日学んだコペンハーゲン式デザイン思考を日本で実践するのは難しいのではないか?
ワークショップの最後にやった、振り返りのような場で上記のような話題が出て、みんな渋い表情をしていたように思います。
私はその辺りを帰りの電車で思い返しているときに、まず、そもそも「自分たちの国のカルチャーを改めて認識する必要がある」ようにも感じました。
今日のワークショップでも、とあるグループの発表してる中でも話がありましたが、そもそも日本人は自分たちのカルチャーをあまり外国人に説明できないことが多いとのこと。
暗黙の了解
空気読む
侘び寂び
良いところであり、悪いところでもある、そんな日本人のカルチャーというか、心持ちというか…。
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▶︎ デザイン思考の前に日本人にはコミュニケーションの壁がある?
今回の話の中であった上司との関係性で、
日本では上司は部下をあまり信頼しない・すぐに証拠をみせろと言うが、デンマークだと、上司は「あなたがそう思うならそうなんでしょ!」となるそうです。
デザイン思考って、プロセスやイノベーションを起こすことにフォーカスされがちだけど、日本人はまず“コミュニケーション”という大きな壁があるのでしょうね。
デザイン思考はいろんな人を巻き込むことで、新しいアイデアや課題解決を生み出すのは、コペンハーゲン式もアメリカ式も変わらない。
日本人は上の人に従う、仁義を通す、義理人情がカッコいい、封建的な考えの人がまだまだ多いなど…。
そういう意味では、女性に対する制度、男女平等的な部分もデンマークの方がはるかに進んでいますよね。
そもそも、日本ではいろんな人とフラットな関係でディスカッションすることが難しいのが現状なのではないでしょうか。
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▶︎ まずは小さいところからカルチャーを変えていく?
では、デザイン思考のような手法を用いてイノベーションを生み出すにはどうしたらいいの?と考えたときに、
日本全体は無理だけど、まずは会社やチーム単位ならカルチャーを作っていけるのではないか?
そう考えたときに、最近の“組織デザイン”ブームは、海外のデザイン思考があまりにも日本の今までのカルチャーに合わないから、というところかもきていそうに感じました!
あくまでも個人的な見解ですが…!
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日本式のデザイン思考が今後確立していく・または自ら確立していけるといいなと強く思いました!
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おまけ:最後に、私がちょっとだけ呟いてた関連ツイート
<追記2018/8/8>
「People Centered Design」と表記していましたが、正しくは「People Centred Design」でした。英国英語だそうです!失礼いたしました...。