デザイナーになった理由。
「なんでデザイナーなったんですか?」と学生からもよく質問がある。
中学生のころは、美容師になりたかった。(当時カリスマ美容師がブームだったり)その後、保育士にもなりたいと思っていた。(音楽が苦手で、ピアノが弾けないのでなんとなく断念)
高校3年生、野球部最後の夏が終わり、なんとなく参加した体験授業がデザイン系の専門学校だった。
参加した理由も明確にあったような、なかったような。絵描くの好きだなー。学校の旅行のしおりの表紙とかよく描いてたなー。ぐらい。
小さなころは悟空めっちゃ描いてたけど、体(ポーズ)とかめっちゃ苦手。ぐらい。
学校で体験した「Macでデザインすること」が楽しく、そのまま週4日ぐらい参加した。描くこと、つくること、それが好きで、これが仕事になったらいいなと考えていた。(と思う)
そこから気付けば17年。ここ数年でやっとこさ気づいたのだが、昔から「考えること、企てること」が好きだった。
学校の文化祭は企画から関わり、野球部の朝練をサボって製作してたり、友達の誕生日会では目隠しして連れ去ったり、彼女へのサプライズなんかもいつも張り切るタイプ。
23歳の頃、はじめての結婚式の余興なんかも仕事以上に仕事してた。(企画、構成、絵コンテ、日程調整、撮影、編集、ナレーション…)
もちろん、つくることも好きなのだが、その手前のことがすごく楽しかった。デザインしているという意識なんてなかったけど、振り返ればそんな人生だった。
そして、いつも誰かのために、ということがそこにはあった。
それに気づいた時、なんだかすごく目の前が明るくなった気がした。悩んでいた時期でもないのだけど、なんだか気持ちがスッキリして、それまで以上にデザインが楽しくなってきたことを覚えている。