期間の呼び方のデザイン~前半/後半
大型連休のさなかに記事をupしています📖
「今年の曜日構成は…」という表現は例年見聞きするような気がします。つまりそれは、以下のような要素についてです。
土休日とそれ以外とに仕訳けた、いわゆる【暦通り】との見方に沿うと、2022年は次にようになっていることはご承知の通りです。
①29,30,1 金土日曜 の3連休
②2 月曜 平日
③3,4,5 の3連休
④6 金曜 平日
⑤7,8 土日曜
海外にお住まいの方には恐縮ですが^^;
『長期休暇となった人は10連休』など、メディアでの言葉や世間話の中で使われがちなセリフですが、それ以外で、当方にとって”しっくりこない”言い回しが頻発していたので、そのことについて記しておきたいと思います✍
そもそも、『ゴールデンウイーク』とは… 祝日が詰まった期間のことを指しているのだと定義した場合には、上記の①~③までだということになり、その最終日は5/5だということになります。
「いやそうではなくて!」という人の場合は、⑤までを包括的に捉えるでしょう。
貴方の場合はどちらでしょうか?🤗
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本稿の主題に寄せていけば、どうやら、『ゴールデンウイーク』とは5/5までだという見方が少なくないようで、もしその場合に、
①29,30,1 金土日曜 の3連休
②2 月曜 平日
③3,4,5 の3連休
という7日間を指し、今年の曜日構成はちょうど中央に「平日」がありますので、③5/3を迎えた際に
『ゴールデンウイーク後半戦』
という”見出し”が見受けられました。
メディアでの文字や言葉でのフレーズです。
端的に。
これは「戦い」なのですか??
連想語、ありますね。
ミュージシャンのコンサートに行くことを『参戦』と言ってしまっていますか?
楽しみでライブに参加することは「戦い」なのですか??
オーディエンスとなる人それぞれ様々な心意気があるのでもちろん言葉選びは自由です。
が、『ゴールデンウイーク後半戦』を使ってしまうメディアのスタンスには戸惑いと呆れを覚えました😔
なんだか、
戦(いくさ)
争(あらそ・い)
に対する慣れ・軽視が滲み出てしまっているようにも感じます。
・・・と一家言な過剰反応を示すと、本質思考ができる貴方にとっても少しは、このような語彙を用いることへの憚りが生じますでしょうか。
このような語句を「使いたがる傾向」になった経緯は概ね推測できますね。おそらくはスポーツ由来なのでしょう。
サッカー・ラグビー・バスケットボール(Qx4制を除く)など、競技なのでまさしく「戦い」。前半戦~ハーフタイムの後、つまり後半戦なわけです。
それを”何でもかんでも”な転用、軽率な口走り。「深く考えない多用」になってしまっているようで、ある種の不安が生じます。
† 例えば「商戦」は、一応は小売店にとって同業者との顧客獲得を競うわけなので、不適だとは言えない。
おそらく、「交通渋滞等、混雑状況に見舞われるので戦いだ👊」と主張する人が出てきそうです。
そこに絞り込んだ話題展開なら「まるで戦い」という心理は生じ得るかもしれませんが、あくまで包括的なフレーズとして慣用化し、(自身が発する語彙としては定着していないにしても、)受け取った際に流してしまっている…
敢えて「戦」を使う点。気掛かりではないですか?
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あと、”半”を使う以上は、「全体の中央位置を超えた」というニュアンスを含んだ場合に留めておきたいところです。
フルマラソンで言えば《中間点》の21.0975kmです。21kmポストのほんの10m弱先に別途ラインが施されています。それより先が『後半』です。
つまりは「大雑把」ということなのでしょうが、何かと『前半』『後半』としてしまう点は、既述の”戦”よりもさらに多用されているように感じます。
代わりに、序盤・中盤・終盤という語句等があります。
『後半』と言うのが好きな人はおそらくは「中間点を過ぎた」よりもむしろ「もう既に終わりに近づいている」という意味を含んだ使用なのでしょうから、『終盤』の方が適確な場面がほとんどのような気がします。
冒頭に戻りましたね。
つまり、①~⑤全体を『ゴールデンウイーク』とみなしている(おそらく多数派)の人にとっては……
③の初日である5/3が到来した際に
『今日からゴールデンウイーク後半戦』
と言われるのは、色々と引っ掛かります😵💫
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