差別化呼称のデザイン - 〔FSC〕や〔2D映画〕 +
以前、『通常』や『一般』という言葉を単独で【分類用語】として用いるのは控えましょう、という寄稿をしましたが、それの論点に幾分関連しています。
表題の〔FSC〕とは、〔LCC - Low Cost Carrier〕の対義語です(*1)。
これらのカテゴライズの根拠/サービスの違いについての説明は割愛しますが、格安スタイルの航空会社✈が普及して、LCCという呼称が付けられたわけです。それと対比するために、従来のレガシーキャリア=FSCという分類が生まれました。これがもし「サービス水準の維持を誇示したい要素もあって」ならば、納得に容易いです。
他方の劇場映画の話。〔4D〕に留まらず〔4DX〕〔MX4D〕たるものがある今は昔。〔3D〕版が流行り出した頃は特に、レギュラー上映の方に対して、〔2D〕と分類表現が付けられたのには違和感でした😰
割増料金を払って観る〔3D〕の方を際立たせるのはごく自然なのですが、従来タイプの方に敢えて〔2D〕と付けてしまうことで、何だか価値が落ちてしまった⤵ような感想にもなりました。
この例においては、「ノーマルの方(かつ主流/多勢)の呼称はそのままで何も付さないでよいのでは?」という提案です☝
上記の例と近い領域の話。
近年では〔モノクロ〕とは、独特の深みがある(≒決して”劣る”を意味しない)形容詞的な使われ方をしますが、カラーテレビ(放送)が始まった頃、〔カラー〕の方を強調することしかしなかったのではなかろうか/わざわざ〔白黒〕を表現しなかったのかも --- と、想像しています🤔実際はどうだったのでしょうね📺
このように、
旧来の方に対し、未だにそちらのほうが主流であるにもかかわらず、わざわざ(マイナスイメージな表現を)付加して呼んでしまう例
って、他に思い浮かびませんか?
(*1)同じく航空関連の用語で、fuel surcharge(燃料課徴金)も"FSC"と略されます📖
全く別のカテゴリーであるなら”被り”を許容/併用するのはともかく、互いに近いにもかかわらず…混乱のもとですね😞
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