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センスは鍛えられる

デザインを上手くなる為の一番効果的な方法

デザインを上手くなる方法として「一番効果的な練習方法は?」と聞かれれば、「デザインの基本原則を学びながらとにかくデザインを作ること」と答えるでしょう。

そう、デザインには色々な基本原則があるので、ただ闇雲に自分流に作るのではなく、最低限「デザインの基本」を理解して、基本をわかった上でどんどん作っていく人が結局は上達していくと思います。

特に実際のデザインの仕事の現場でこの流れで作っていけたら、最強なのは間違い無いです。ただ一方でそれとは別に、デザイナーもアスリートみたいに「基礎体力」作りをしていく必要もあります。

例えば(テニスでもサッカーでも野球でもいいですが)アスリートがそれぞれの競技の練習と同時に「筋トレ」だったり「走り込み」だったり色々な事をして「基礎体力(筋力・持久力)」をつけていきますよね。

デザイナーも同じことで、純粋にデザインをを作る中で鍛えていく練習と別に、基礎体力を作るための練習も意識して作っていくべきだと僕は思います。

デザインにおける基礎体力=センス

ではそもそも「デザインにおける基礎体力」って何でしょうか。 

ざっくり言ってしまうとそれは「デザインのセンス」です。

「センス」と言う言葉は、多くの方が、親からもらったDNAのような先天的なもので、後から鍛えたりすることなんて無理なものだと勘違いしている方が多いように感じます。しかし全然そういうものではなく、その気になれば幾らでも鍛えることができるものです。

例えば、親がデザイナーの人が、普通の人よりセンスが良く見える場合、それはDNAを引き継いでいる云々よりも、単に幼い頃からセンスの良い絵本であったり、住む環境とか学ぶ環境においてセンスが良いものを沢山与えられているから、知らない間にセンスが鍛えられて来たのではないか?と思います。

実際、美大の同級生でそういう友人がいて、自宅にお邪魔してみると、流石に、インテリアから見ている本、壁に飾っている絵などなど、センスが良くクオリティ高いものに囲まれている環境でした。こういう環境で子供の頃から育てられていたからこそ、彼のデザインセンスは鍛えられていたのだと感じました。

そう、デザインセンスは鍛えられるし、後天的なものだ、ということですね。

では、「デザインの基礎体力作り」をするにはどうすれば良いのか?具体的な方法をご説明していきます。

よく言われることとして、何はともあれ「良いものを沢山見ること」ですね。

全くその通りですし、僕自身も良いデザインを、シャワーを浴びるが如く見てきた経験からセンスが向上したという実感があります。

一つ気をつけないとならないことは、ただ良いデザインやアート(時には音楽も)を、受け身で見るだけだと時間が経つにつれ、記憶はなくなっていく、とことで、つまりは「センス」として積み重なってもいかないのです。

テレビを見ている時のように受け身の姿勢だとインプットしたものを結構すぐ忘れてしまうものです。昨日のテレビ番組、何を観たか?ほとんど覚えていない事ってよくありませんか?

心に残っていないならどうすれば残るかを考えたいですね。

インプットとアウトプットを同化させる、共鳴させる

そう、あなたがインプットしたい素晴らしいデザインの欠片をそのまま放ってはおかず、見返したり、一歩踏み込んで、自分なりのアウトプットにつなげてみるんです。

「消えないように傷をつける」ように、インプットしたものを自分なりに咀嚼して血肉化するんです。一番良いのは、インプットしつつすぐにそれを元として、自分のデザインとしてアウトプットすることです。

きちんとしたデザイン作品としてアウトプットするのは流石に無理があるでしょうから、コラージュや、何でも良いので自分なりのスケッチMEMOとしてアウトプットしてみましょう

※書いておいてなんですが、それなりにこの作業も大変だったりしますのでざざっとスケッチしたりフォトショップで6割程度トレースするのでも十分です。

重要なのは「心の中に引っ掻き傷」をとりあえず作って、見つけやすくすることだけですから。この方法はまた反響あれば書きます。

大事なのは一つだけ、楽しんでやると言うことだけです。楽しんでやらないと継続できませんし、良いアウトプットにも繋がりません。

「筋肉」と同じように「センス」も鍛えれば誰でも手に入る

デザインの基礎体力=デザインのセンスと定義したのは皆さんにもう一度「センスは筋肉のように、トレーニングさえすれば身につくものなんだ」とわかってもらいたかったからです。

筋トレを続けるのは確かに大変ですし、非効率なやり方をすれば、なかなか上手くはいかないでしょう。でも、地道に頑張れば、いずれ筋骨隆々にもなるはずです。

デザインセンスも同じことで、効果的に自分の中に残るようなインプット方法(インプットとアウトプットを自分の中で同時にやってしまう方法)を楽しく実践していけば、「デザインの基礎体力」と言える「デザインセンス」は必ずついていきます。

センスというものを親から受け継いだ絶対的なDNA、みたいに捉えて「俺、センスないし」と呟くのはとっととやめましょう。「その呟き」自体がセンスありません(笑)

デザインセンス=デザインの基礎体力は鍛え方次第でいくらでも身に付く!

このことだけ今回皆さんに伝わってくれたら大変嬉しいです。


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