Before&After比較勉強法
どうもkeloです。
いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は「Before After比較法」というスキルアップ法について
書かせてもらいます。
※もう少しよい名前ないかな〜とか思いましたが、そのまんまですいません。
この方法について書こうと思ったのは、
自分の経験上、デザインのお仕事を始めて間もない方に
特に効果があるスキルアップ方法だということと、
普通のデザイン業務の中でほんの数分かけるだけと簡単なくせに、やるのととやらないのとで全然違うので、もっとうまくなりたい!って思ってるデザイナーの方に知ってもらえればと、是非皆さんにも使って頂ければと思った次第です。
この「Before After比較法」という方法は、名前の通りで
「デザインの作業に入って1番始めに作ったデザイン」と
「周りからアドバイスを受けたりして完成した最終デザイン」を
横に並べて比べるというだけの方法です。
簡単すぎて拍子抜けされたかもしれませんが
こんなに簡単なのに効果抜群でとてもコスパが良い?
スキルアップ法と言えます。
ブラッシュアップの過程を形に残す
僕が(デザイン作る時に)やってる方法は、
ある程度作った段階で、
別ファイルとして時系列にデータを残していく方法です。
具体的にご説明すると、、、例えばpsdデータなら、
0200624-01.psd
0200624-02.psd
0200624-03.psd
0200624-04.psd…
という感じで区切りの良いところで残していきます。
コツとしては「ああ結構デザイン変わったかも」という
タイミングで「01→02→03と連番を変更して、別名保存」するだけです。
ですから冒頭に書いたように
「最初のデザイン」と「最後のデザイン」だけ
残しておいて2つを比べると言うより、デザインの過程をすべて残していく感じです。
もしそれらを動画ソフトでアニメーションにすれば
「デザインが出来ていく過程」を誰が見てもわかる形で
見ることが出来ると思います。
時系列順に自分のデザインを振り返れるのと、
バックアップも残せるのでなんだかんだで
僕自身はもう10年くらい続けてます。
最近は無意識でやってて、気がついたらPSD10個残ってる感じです(笑)
※僕の場合は一つのデザインを作るときに時系列順に10個くらいデータが残ります。
何を改善したからデザインのクオリティがあがったか?もう一度確認する
「Before After比較法」という方法では
例えば上のpsdデータを例にすれば、
1番始めのデザイン(0200624-01.psd)と
1番最後のデザイン(0200624-11.psd)を
見比べます。
そしてどこが変わったか?じっくりと確認するんです。
この方法の良い部分は
最初のデザインと最後にオッケーをもらったデザインを
比べることで「何を改善したのか?」
「何を改善したからデザインのクオリティが上がり、
オッケーとなったのか?」
一目瞭然にわかってしまうところです。
もちろん、先輩デザイナーや周りの人達からアドバイス受けたとしても、
作ったのはあなたなんで「どの部分を直したからデザインが良くなったか?」本当はあなた自身が1番理解しているはずです。
大抵の人は目の前の作業に没頭してて、
作り終わったあとで振り返ってみても
どこを改善したから良くなったか?
結構わからなくなってしまうものなんですね。
これは非常にもったいないことですし、
せっかくもらった先輩達のアドバイスも活かされません。
実際、教えている側からしたら、
一度アドバイスした部分、「こう直した方が絶対良いよ」と
アドバイスした部分を無視した作業をされると、
「きちんとわかっているのかな?」とか心配になっちゃうんですが、
せめて「改善しようとした」部分だけでも
目に見える形で振り返ることができれば、
振り返ることで作った人本人が「確認」することができて、
二度と同じ間違いをしないようになるものです。
デザインのスキルが上がったかどうか?は少なくとも、
たった一人で「誰のアドバイスも受けない状態」で
変わらずクオリティ高いデザインを完成させられるかどうか?なので、
同じ間違いは繰り返すようでは、そのレベルに達していないと
言われても仕方ありません。
未経験に近いデザイナーである程、この方法の効果が上がる理由
「Before After比較法」を使って
このような改善箇所を自分で確認し「次は同じ間違いはしない」と決めて
実践するだけで「点」は「線」に変わりあなたの実力は目に見えて変わってきます。
騙されたと思って是非試して見て頂ければと思います。
この方法はどんなデザイナーにも有効で
未だに自分も時々やったりしますが、
特に未経験に近いデザイナーであればある程、
効果が上がったりします。
何故かと言えば、
経験がない分、彼らの「伸びしろ」も大きいということです。
「1番始めのデザイン」と「最後のデザイン」との間に
修正箇所も明快な形で沢山あり、
彼らがそれらの課題をひとつひとつ修正することが出来れば、
一回の「Before After比較法」はでのステップアップの度合いも
半端なく大きくなる可能性が高いわけです。
そして次のデザインで同じ間違いをしないだけでも
作品の質はぐっとあがりますから、
周りから見たら「短期間のスキルアップ」としか見えないわけです。
ですから経験の少ないデザイナーには
スキルアップまでの「時間的コスパが高い」という意味でも
特におススメしたい方法なんですね。
「Before After比較法」の具体的やり方(一例)
少し具体的にこの上達法のやり方を、ご説明します。
1番効果的なやり方は大きめのクリアファイルを用意して、
左に「Before 作品」右に「After作品」をプリントして載せます。
↓
見開き上に「Before 作品」と「After作品」が並ぶ事になります。
そしてその二つを見比べてみて
「Before 作品」は「After作品(最終形)」に比べて何が足りないのか?
「Before 作品」のどこを直したから「After作品(最終形)」として
オッケーが出たのか?見比べるのです。
↓
しばらく見ているうちに、
「Before 作品」のクオリティの低さに恥ずかしさを感じ始めたら、
もうその時点で、あなたのスキルアップは始まっています。
「自分で自分が何故?どのタイミングで上手くなったのか?」理解する
スキルアップが起きる時にどうしても必要な事って、
『自分のデザインに何が足りないのか?何を修正すればいいのか?』
本人が腹の底から理解する事です。
誰かに「色味をもっと鮮やかにしなよ!」と言われ、
自分で全然納得していないのに、
言われたように使っている色味を全て鮮やかにしたとしても、
ただ、指示を受けてそれをカタチにしている状態からは
デザイナーのスキルアップは挑めないのです。
あなたはデザイナーなのですから
自分ひとりでいちから作ることができないとまずいです。
逆に、
本人が自分のデザインの修正点を、本当に理解しているなら、
誰も指図してなくても勝手に自分で直すものです。
僕はデザインチームのリーダーだった頃、
未経験だったデザイナーの方々を
どうすれば短期間で経験者レベルに引き上げるか考え抜いて
この「Before After比較法」という方法を試してました。
何人もの人達に試してもらい、
何ヶ月か彼らにデザインをお願いする中で
どんな人にも一定の効果がある事が分かりました。
元々自分が使っていたスキルアップ法だったんで
それなりに革新めいたものはありましたが、僕自身、その結果にかなり驚いたものでした。
4人程ののデザイナーにやってもらったら、もちろんそれぞれ個人差はありましたが、最終的にはみんな嘘のようにスキルアップしました。
やはり自分が自分の欠点に気がつくって事が、
デザインのスキル・クオリティをあげる上で、凄い大きな事であり、
「Before After比較法」という方法は
それを促すように出来ているんだと思います。
ですから、デザインが出来る環境にいて、
とりあえずダメ出しだけでもしてくれる人が周りにいれば、
自分のデータをきちんと管理してこの「Before After比較法」を
試すだけでかなりの効果が上がるはずです。
一人で修正して、一人でより良い作品にブラッシュアップする事が出来れば、
もう一人前のデザイナーと言えるでしょう!
まとめます。
まとめ
1.「Before After比較法」は、
「直す前のデザイン」と「直した後のデザイン」を
見比べ、どこが変わったか?じっくりと確認するスキルアップ法です。
2.全てのデザイナーに有効ですが、
伸びしろ(これから良くなるところ)が多いので、
特に新人デザイナーが実践すると
非常に大きくスキルアップする可能性が高いです。
3.大きめのクリアファイル(冊子になってるやつ)の
左に「Before 作品」右に「After作品」をプリントして載せ、
見開き上で「Before 作品」と「After作品」を見比べると
修正した箇所が一目瞭然なので効果が上がりやすいかもしれません。
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