ユーザーとデザイナー以外のメンバーへ。望まれる機能作りのプロセスを考えて実践した話。
この記事は、2018年1月18日にCrowdWorks Designer Blogに投稿された記事です。
どうも。ご来訪ありがとうございます。
最近の悩みは、自分がなんの職種なのかよくわからなくなってきている、アートディレクター・デザイナーの鈴木 雄大です。気にしている方もいない(いてほしいけど)かと思いますが、前回書いた記事で書いた結果はこちらになります。ご報告までに。
さて、6回目の今回は先日公開された「クラウドテック クリエイターリスト」のリリースまでのプロセスについて。
クラウドテック クリエイターリストの概要
クラウドテックでは昨年、事業メンバー・エンジニア・デザイナーで、運用・改善以外に新しい利益創出のアイデアを出し合う。と、いうことを行なっていました。様々なアイデアが出るなか、まずテスト版として「メンバーレコメンド機能」を特定のクライアントさまのみにリリース。そして、今年1月、クライアントさまがクラウドテックに登録している一部の優秀なメンバーとの面談依頼までをインターネット上から行える「クラウドテック クリエイターリスト」を、新しい利益創出のモデルとして運用を始めました。※もっと詳しい概要はリンクからどうぞ。
どうやったのか。
この機能でどんなことができるかは、話し合う中でそれぞれイメージはあったものの、「ユーザーがどんな機能を欲しがっているのか?」が、明確になっていない限り、その機能や体験を作ったところでマネタイズするわけがない。と、いうメンバーの総意から、まずは既存のクライアントさんに業務委託のエンジニア・デザイナー採用の課題についてアンケートを実施することから始めました。
その結果、
Q:エンジニア・デザイナーを採用する際、一番気にしていることはなんですか?
Q:業務委託の採用で困っていることを選択してください。
Q:業務委託の採用で一番コストが掛かることはなんですか?
と、大枠採用に関して解決したい課題は、「人材を探す手間を省け、いい人が見つかること。」と、いう理解をしました。
実体を捉えたところで、次はどうやるかですが、アンケートを取ったものの、まだ解釈の域を超えないなと感じたので、次はコストをかけずにどう確信にまで持っていくかを考えました。
<詳しくはコチラ↓>
と、こんな感じで、リリース対して、各フェーズでフィジビリを設け、そこに明確な目標を設定し、段階的に試してリリースを行いました。その後、開発に関わるメンバーも限定的だったので、他の事業メンバーに方針を共有。
さらに、
<詳しくはコチラ↓>
こんな資料を使って、事業メンバー・エンジニア・デザイナーもそれぞれが、自分たちがどこに向かうべきかを議論し、目標を言語化し明確にしました。
そして、プレスリリースの方向性に関しても、自分たちがやりたいこと、ユーザーがほしいもの、両方をこのプロセス踏んでいたことである程度明確になっていたのもあり、大きな揺り戻しもなく、去年の8月から半年をかけ、今回のリリースに至ることができました。
なぜ、こう進めていたか。
クラウドテックのUXは、この資料にもあるように「開発・Webマーケティング・UI・営業・キャリアサポーターを含むユーザーのサービス利用体験」と、いう定義しています。そして、この定義を前提に「知った気になっていて、実は理解していない」(参考記事)という状態を、避けたかったから。
実際、自分は営業でもキャリアサポーターでもないし、直面している課題や知っている顧客の期待と、イメージしているUX・CXは、その担当にしかわからないです。なので、「勝手な解釈をしないこと、認識を合わせて進めること」を大事にしました。結果、大きな揺り戻しもなく進めることができていたなと思います。
そして、いま。
8月のテストリリースから、利用していただいている方も、おかげさまで1月時点で倍近くまで増え、さらに色々な課題、メンバーの意見など、見えていなかったものが出てきています。※色々な方向性でマネタイズする仕組みの検討、KPI設定をしていますが、コンプライアンス的に書けないので割愛します。
やってみて。
新しいことを始めるのは、先が読めないし不安ではありますが、自分たちでその方向性を定める経験はとても貴重。そもそも、こんな感じのPM・PO的な経験は僕自身なかったので、とにかくプロセスは勉強しつつ、独自のやりかたを考えながらやっていました。
結果、答えがないところの答えを探し、役割の違うメンバーとも議論を交わして、答えを出すのも楽しかったです。運用に入り、まだまだやれることも沢山あるので、毎日ドキドキが止まりません。今後が楽しみです。
宣伝です。
ほかにも色々チャレンジしていることの多い我が社で、軽くお話してみませんか?色々な部門で採用を行なっているので、興味のある方、お気軽にお声がけください。