11 UIトレースの良さと足りないところ
「独学でUIデザイナーになるnote」でも紹介しているUIトレース。
トレースに取り組む人も増えてきた、ということで、
今回はUIトレースの”良さと足りないところ”(記事中ではメリデメと表記)について残してみます。
🚀トレースのメリデメ
僕の考えはこれです。
▼メリット
□ 取り組みやすい
□ UI構造を手で体感できる
□ どうつくるかを考えなくて良い
▼デメリット
□ アイデアの「思考→具体化」の力が鍛えづらい
□ 飽きやすい
□ 目が備わってないと気付けることが少ない
続いて、それぞれの思うところを書いてみますね
🙆メリット:入門・準備として優秀
トレースのメリットは圧倒的な取り組みやすさだと思う。
UIデザインを勉強をはじめる時に「何からやれば良いのか迷う」と思うけど、普段使っているアプリをテーマにできるのは入りやすい。
下手に教則本からやると、事例が古くテンションが下がるかもしれないし、
UIの教科書はまだ少ないので、事例に親近感があるのは良いと思う。
手を動かすことでUIデザインの雰囲気に最初から入れるのもポイント。
また、頭を働かさずに「まず手を動かす」ことができるからツールの使い方に慣れたり、UIのことについて知る入り口にぴったりだと思う。
🙅デメリット:デザインを創り出す能力は上がりづらい
トレースの欠点は「デザインを自分で考えて作る力」を鍛えづらいところ。
と、非常に飽きやすい(面白くない)ところだと思う。
デザインの現場だと、達成したい目的があってそれを具体化し人に伝わりやすくするためにデザインして行くのが普通。「目的 ~ 具体化」の間を考えて設計しないといけない。
料理に例えたときに「チョコレートケーキを作って」と言われクラシルを見て作るのと、「会社の設立記念パーティーの食事を作ってくれ」と言われ、会の目的を考えてチョコレートケーキを提案し作るのには差があると思う。
ここが鍛えられないのがトレースです。
デザインの現場では「ただ作るだけ」ではなく当然ながら目的に沿ったアイデアと具体化を求められる。
🔰トレースはあくまで入門
そう捉えてトライするのが僕は良いと思ってる。
「ツールの使い方に慣れる」「UIの構造をよく知ってみる」この2つ。
トレースに慣れたり飽きたりしたら、新しいものをつくり始めよう。
ポスターでもWebサイトでもサービスでもなんでも良いと思います。”つくりたい!”とそう思えるものを探して、手を動かすのをつづけよう。
ここまで読んでくれてありがとう🙌
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それでは、今日もデザインをつづけよう。
May the force be with you.
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