見出し画像

フォントワークスLETS解約を決めた理由

記事を書く書く詐欺をはたらいた不届き者が久しぶりに投稿するのは、まさかのフォントサブスク解約の話。
私にとってフォントは命の次の次の次の次ぐらいに大切なものです。
注!)家族とかお金とか仕事とかいっぱいある中で次の次の次の次というのは私の中では結構上位なのです。
でも、LETSは解約することにしました。

現行LETSの更新受付は2024年11月で終了し、2027年11月にはサービス提供が終了します。

その代わりに登場したのが「新LETS」で、昨年から「新LETSに移行せよ」のメールがじゃんじゃん届いています。(同じようなメールが何通も届いてちょっとうんざりしてきました・・・)
現行LETSは3年一括コースにすると1年あたりの年会費が24,000円だったのですが、「新LETS」は単年度契約のみのコースで、なんと45,000円とおよそ2倍になっています。(金額はいずれも税抜)
その分、新しいフォントも提供され、利便性が向上している部分もあるのでしょうが、それにしても個人利用者には厳しい値上げです。

間もなく更新期限を迎えるため、とりあえず現行LETSを更新して延命しておくか、「新LETS」に移行するか、はたまた解約するのか、3つの選択肢を検討することになりました。
現行LETSを更新したとしても、2027年11月には使えなくなる見込みで、いつかは「新LETS」に移行しなければならないのです。とはいえ45,000円を払う「新LETS」を契約する気にもなれない・・・。

「良い機会だから、LETSを契約し続けるべきかを、冷静に整理してみるか」

フォントに目覚めてからずっと、ひたすら「フォント集め」に取り組んできた身としては、使い勝手の良い高品質なフォントを大量に手放すのは忍びないわけです。ただ、趣味でやっている創作活動を改めて眺めてみると、使っているフォントは限られていて、その他大勢のフォントは全く利用していないことに気づきます。DTPや各種デザインを生業としている人と違って、好きなフォントを好きなように使って遊んでいるだけなのですから。
パッケージ製品で手に入れた他社のフォントもたくさんあるし、adobeフォントも充実してきたし、なんて考えていると、LETS解約の選択肢もちらついてきました。

結論がなかなか出せず、なんとなくPCを立ち上げて、googleで「LETS」「解約」「改悪」とか検索してたら、フォントワークスが提供する「mojimo」というフォントサービスを見つけました。

マンガを書く、動画を作成するなど目的に応じてセレクトされたいくつかのフォントだけを提供しているもので、LETSの代わりにはなりませんが、目的にあったフォントがいくつか利用できればOKという人には最適な選択肢となりうるリーズナブルな展開となっています。

で、思ったのが「これでいいじゃん」ということ。
私個人としては、「mojimo-live」という動画クリエイター向けのパッケージがはまりそうで、40書体使えて年間10,780円(税込)となっています。
LETSに比べればかなりグレードダウンですが、フォントのラインナップ的には必要十分な感じです。

個人的に好きだった「ニューセザンヌ」が使えなくなるのは悲しいところですが、ニューロダンとかスランプとか主力選手は揃っています。

ということで、ちょっと悩んだりもしたのですが、「いつか使うかも」から卒業し、本当に必要なものだけを見極める断捨離の精神で、LETSとはお別れすること決意しました。

本音を言えば、こんな形で手放すことになったのは悲しいです。フォントワークスが新サービスに衣替えして値上げするのは仕方のないことなのでしょう。かつてはパッケージ買い切り型のフォントが世にたくさん存在していましたが、今やフォントベンダーの多くがサブスク型に切り替え、少しずつ値上げしているわけで、時代の流れといえばそうなのです。
そうなのですが、モリサワではなくあえてフォントワークスを契約していたのは、比較的安価で利用できることが大きかったことを考えると、倍近くの値上げは、今後フォントとどう向き合っていくかを考えさせられるきっかけになりました。
ただ、フォントの開発はとてつもない、そして果てしない労力がかかることも知っていて、そこには適切な対価が支払われるべきですし、それは今後の高品質なフォントの誕生につながっていくと思います。

しかし・・・本件をきっかけに改めて点検したところ、使っていないフォントがあまりにも多く、ほとんどコレクションと化していることに改めて気付かされました。せっかく持っているのだからできるだけ有効活用していきたいと思います。タンスならぬHDDの肥やしになってしまってはもったいないですからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?