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美術館鑑賞|『原田治 展 「かわいい」の発見』
愛媛県歴史文化博物館にて開催されていた『原田治 展 「かわいい」の発見』に行ってきました。
歴史文化博物館まで高速道路で約1時間。
恥ずかしながら車の免許を取得して十数年経ちますが、教習以来、未だに高速道路の運転をしたことがなく、今回の『原田治 展』も行こうかどうしようか悩みに悩んでいましたが………行く決断ができた私に拍手です!
今日はその感想と気づきをアウトプットしたいと思います。
原田治さんについて
OSAMU GOODSよ永遠に
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMUGOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946–2016)。
50〜60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション―とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動するきっかけとなった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期~20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
― OSAMUGOODS(オサムグッズ)?何それ美味しいの?
そんなOSAMU初心者さんも、人生で一度は原田さんのイラストを目にしたことあるのではないでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1719232743859-YIgf4jlLTZ.jpg?width=1200)
私にとって原田治さんといえば…ミスタードーナツ!
世代的には小学生でしたが、原田さんのイラストは大人っぽさの中に「かわいさ」が秘められていて、子どもながらなんだか不思議な感じがありました。
ちなみに
カルビー・ポテトチップスのマスコットキャラクターや
![](https://assets.st-note.com/img/1719130772093-jc5dh5QPPr.png)
「よくいただくご質問」より引用
ECCジュニアのロゴマークも原田治さんのイラストです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719131337164-T8R23T6xwz.png)
他にも雑誌の表紙イラストや絵本の仕事を手掛けられたり、
![](https://assets.st-note.com/img/1719239073153-bcZUgHsSgn.jpg?width=1200)
知る人ぞ知るグッズのお仕事まで。
本当に「圧巻!!!」という言葉がぴったりなほどの作品数で驚かされました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719237751806-cN4fPFrtXe.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719237518119-WH92bK64lV.jpg?width=1200)
イラストそのものもステキだけど、グッズになることで物欲が…!
じゅるる…
原田さんの色づかいやレイアウトって何だか特徴的だなと思い、改めて調べてみると
少年時代から日比谷の外国人向け輸入生活雑貨ショップ「アメリカンファーマシー」で菓子や文具、薬などのパッケージを眺めるのが大好きだった
というのも原点だったのかな?なんて感じました。
上記の引用した『POPEYE』のこちらの記事もさらに原田治さんについて知れておもしろかったのでぜひ読んでほしいです!
ちなみに雑誌『POPEYE』は、原田さんが表紙イラストを担当した号も。
![](https://assets.st-note.com/img/1719238860400-FjbxsAcmrn.jpg?width=1200)
「かわいい」の発見
この『原田治 展』のサブタイトルは”「かわいい」の発見”。
「かわいい」は日本ならではの文化ですよね!
今や「Kawaii(カワイイ)」という言葉は世界共通言語だったりします。
私自身が体感したエピソードなのですが、20歳のころ、私の人生初めての海外旅行・チェコで、おみやげ屋さんに入ると「いらっしゃいませ」的な言葉ではなく、「コンニチハ!カワイイ!」と店員さんにカタコトの日本語で声を掛けられてびっくりしました。
違うお店に入っても「コンニチハ!カワイイ!」…まるで一種の呪文のよう(笑)
そんな日本の「かわいい」文化を築いた1人でもある原田さんは
イラストレーションが愛されるためには、どこか普遍的な要素、だれでもがわかり、共有することができうる感情を主体にすることです。
そういった要素のひとつであると思われる「かわいらしさ」を、ぼくはこの商品デザインの仕事の中で発見したような気がします。
『原田治 展』キャプションより引用
とコメントされています。
また、展覧会のラストではこう綴られていました。
終始一貫してぼくが考えた「可愛い」の表現方法は、明るく屈折が無く、健康的な表情であること。
そこに5%ほどの淋しさや切なさを隠し味のように加味するというものでした。
原田さんのイラストが世代を超えて「かわいい」と長く愛されているのは、シンプルなイラストなのに見えない感情が絶妙に表現されているからなんだなと私は受け取りました。
そんな「かわいい」の発見があったとってもステキな鑑賞タイムでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1719242319666-AzTYg9y4vm.jpg?width=1200)
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『原田治 展 「かわいい」の発見
Osamu Harada: Finding "KAWAII"』
会期:2024年4月20日(土)-2024年6月16日(日)
場所:愛媛県歴史文化博物館
https://www.osamugoods.com/re-news/
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