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ズラしを使う

授業であるデザインコンペの課題をやっています。

テーマは、一輪挿し、花瓶といった類いのものですが、

大半の人は、普通の一輪挿しを思い浮かべ、

その構成をトレースします。

何か花瓶ぽい形に、穴が空いているようなものですね。

それも王道であり、その先にも形態としての新しさはあるかもしれませんが、どんぐりの背比べになりがちです。

例えばですが、

水を貯める、花を支える。

機能をその2点に分解して、再度考えてみましょう。

とそのテーマを再解釈して与えるだけで、発想の広がりが違うと思いませんか?

花瓶と聞くとそれしか考えられなかったものが、

要素に分解されることで、再構築の幅が広がります。

写真はどちらもセラミックジャパンの花瓶ですが、

テーマの解釈にそのような、分解からのズラしが見て取れます。

花瓶のシルエットを花瓶にしてしまったものがトップの画像。

紙袋に見える陶器の花瓶が下記のもの。

その、ズラしに人は驚いてしまうものです。

テーマを自分で分解して新しくテーマ設定出来るか?
で出てくるものはずっと変わってきます。

悩むならズラしましょう。

奇を衒えば良いものではないですが、なんでもないものではコンペは難しいです。

クリンクル セラミック・ジャパン

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