【独学デザイナーへの道】〜未経験・非美大卒の私がデザイナーになるまでにやったこと5つ〜
漠然と"つくる仕事がしたい"と思っていた就活時期。
営業に配属され、"やっぱりつくる仕事がしたい"と確信した社会人1年目。
あるきっかけで出会った「デザイン」に向き合って3年、
やっと胸はって、デザイナーを名乗れる立場になることができました。
私とデザインとの出会い・デザイナーになった経緯は、
下記記事で詳しく書かせていただいています^^
https://note.com/design_a_tsuyuki/n/nc4f685c5c67d
そんな私が、デザイナーになるまで取り組んできたことを
5つに絞って紹介していきたいと思います!
はじめに
さて、早速本題へ入りたいところなのですが、
デザイナーとしての勉強や取り組みを始める前に、皆さんに1つやっていただきたいことがあります。
それは「なりたいデザイナーのイメージを掴む」ことです。
デザインは手段であって目的ではないので「デザイナーになった自分が最終的に何を成し遂げたいのか目標を立てる」ことが重要です。
まだ、デザイナーを志したばかりで、何を成し遂げたいか想像できない方は、
お気に入りのデザイナーさんを何人か見つけられると共通点が見えてくるかもしれません。
参考程度に、私が大好きなデザイナーさんを何人かご紹介させていただきたいと思います!
●原研哉さん
デザインの巨匠の1人。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授/株式会社日本デザインセンター代表取締役/日本グラフィックデザイナー協会副会長を務める。
●太刀川英輔さん
デザインストラテジストという肩書で活躍されているデザイナーさん。デザイン組織NOSIGNER代表。独自の論理で導き出すデザインが魅力。
●小玉文さん
ユーモアのある発想から生まれるプロダクトデザインが特徴的。東京造形大学デザイン学科グラフィックデザイン専攻領域卒業。株式会社BULLET代表。
ちなみに一番最初にご紹介させていただいた原研哉さんの著書「白」は、
私のバイブルの1つなので、ご紹介しておきます!
①まずは「デザイナー」を名乗る
さて、前置きが長くなってしまいましたが(でも大事!笑)、
いよいよ本題です。
デザイナーになるためのファーストステップ、まずは名乗る!
「え、それだけ?」と、思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、本当です。
自分で名刺を作って配ったり、SNSで「デザイナーになる」と発信したり、
手段はなんでもOKなので、名乗りましょう。
デザイナーを名乗ることの狙いは2つ。
1. 横のつながりを作る
たとえ現職がデザイナーでなくても、私は「デザイナー」を名乗ることで、
クリエイターさんから声をかけてもらえることがグッと増えました。
そのためにはもちろん、ただ待っていたわけではなく、
クリエイター限定のイベントなどに参加したり、SNSで先輩デザイナーさんに「デザインかっこいいですね」と話しかけてみたりしました。
デザイナーとして駆け出そうとしている人に対して、何かチャンスをくれようとしたり、イベントがあれば声をかけてくれたりする人たちは意外と多いです。
横のつながりを作ることは、コネクションのない非美大卒の私たちにとって、
自分がデザインを学習する際に困ったり悩んだりすることを相談できる人ができるということ。
教科書と向き合っているだけだと、取りきれない知識や経験を持っている先輩デザイナーさんとのコネクションを作ることは、デザイナーを目指す上で必要な武器になるはずです。
2. 自分自身への決意表明
メンタル面のお話しですが、こちらも非常に重要です。
自分で「デザイナーです」と名乗った時点で"紛れもなくあなたはデザイナーである"ということを忘れないでください。
中には、デザイナーとしての就職活動で思うように結果が出ず、
"デザイナーになることを諦めました!"みたいな人がいるようです。
(twitterなどでたまにお見かけします...)
しかしながら、デザイナーとしての結果は就活の結果が全てではありません。
もちろん私も、営業をやってみて「やめた!」となった身なので、
自分の天職から遠いと判断した場合は、次の道へ進む必要があると思うのですが、
そうでない場合、一度デザイナーになると決めたなら、ご自身が納得できるところまでやり切る方が今後のキャリアのためになるはずです。
デザイナーを名乗ることによって、いい意味でデザイナーを目指すことから逃げられなくなるので、
自分に甘える隙を作らないためにも非常に効果的な手段なのではないかと思っています!
▲駆け出し当初作成した、名刺のモックアップ
②作品をつくって振り返る・フィードバックをもらう
デザイナーになるためのステップその2。
「作品をつくって振り返る・フィードバックをもらう」。
もちろん、デザイナーになると決めたら作品を作ると思います。
でも、毎回作って終わり!だと、次の作品への1歩がどうしても小幅になりがちです。
そのために、自分の中で下記あたりが整理できるまで振り返りを行いましょう。
1. 理想に対して何が足りなかったか
:課題を見つけて目標を立てるため
2. 別の案を出すとしたらどんな案があるか
:提案の幅を増やすため
3. 自分以外のデザイナーさんがみたときにどんな印象をもたれるのか
:狙い通りのアウトプットができているか確認するため(ギャップがあるなら課題→目標にする)
など...
他の人にフィードバックをもらう際、職種はデザイナーさんに限らなくていいと思います!
家族や友達も、自分のデザインを手に取ってくれる将来のユーザーさんだと考えて、たくさんヒアリングしましょう^^
③ポートフォリオを作る
デザイナーになるためのステップその3。
「ポートフォリオ(=制作実績をまとめたもの)を作る」。
もちろん、駆け出しの頃は実績なんてないので、自主制作をまとめたものでいいです。
また、手段もわざわざ製本したり、WEBサイトを作ったりしなくても、
今はSNSをポートフォリオとして利用することもできるので自分にあった方法を探すと良いと思います。
前回の記事に、自分がポートフォリオに対して積み上げてきているものを書いているので、読んでいない方は良ければ目を通してみてください🙋🏻♀️
さて、なぜポートフォリオが重要か?
それは、誰かがあなたにデザインを依頼しようとしてくれたとき、
よっぽど距離の近い友達や家族(ポテンシャルを買ってくれる関係)でない限り、
ほぼ100%「ポートフォリオを送ってください」と言われます。
依頼主はこのポートフォリオをみて、
・あなたがどういったスキルを持っているのか
・どんなコミュニケーションを取るのか(話しの組み立て方)
・仕事観
などを判断し、頼もうとしている依頼を"本当にその人に任せていいのか"を判断してくれます。
デザイナーとして駆け出した当初、ポートフォリオを作っていなかった私は、
「ポートフォリオを送ってください」と言われた後に、間に合わせで作って、
何度もご依頼のチャンスを逃してしまった、苦い思い出があります。
自分の実力が100%出せている状態のポートフォリオを見せて逃すチャンスなら、自分を磨くだけなのですが、
そうではない状態で逃すチャンスほどもったいないものはありません。
ぜひ、デザイナーを目指したみなさんはいち早くポートフォリオ制作に取り組んで、
たくさんチャンスを掴んでください^^
④早い段階から個人の名前で仕事を取る
デザイナーになるためのステップその4。
「早い段階から個人の名前で仕事を取る」です。
これもめっちゃ重要です。
デザイナーになると決めた際にイチ早く掴んでおきたいのが、全体感。
ここでいう全体感というのは「受注〜納品」までの仕事のプロセスという意味です。
めちゃくちゃざっくりお伝えすると、こんな感じかと思います👇
1. ヒアリング
2. 企画・ラフ作成
3. 提案・ヒアリング
4. 再提案(修正あれば)
5. 納品データ作成
6. 納品
本当にめちゃくちゃざっくりです。
媒体が変われば工程が追加されたり、案件によってはイレギュラーなどが発生したりもします。
それで、この一連の流れを掴むにはどうすればいいのか?
その答えが「個人の名前で仕事を取る」ことだと思っています。
受注から納品までを体に染み込ませるためには、全部自分でやってみればいいのです。
個人で仕事を取るには、おそらく3つ手段がありますが、
まだ実績のないうちは1つ目と2つ目が現実的かなと思います👇
①クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングサービスに登録してお仕事を受注する
②友達や家族からお仕事をもらう
③自分で営業をかけてお仕事をもらう
1つ目のクラウドソーシングサービスでの活動については、
新井リオさんという、私の尊敬しているクリエイターさんの1人が、
下記の記事の目次5つ目で詳しく書いてくださっているので、載せておきます!
⑤発信をやめない
デザイナーになるためのステップその5。
大取りは「発信をやめない」です。
これはネット上でも直接の繋がりでもなんでもいいので、
とにかく今自分のやっていることや考えを相手に伝えることを言っています。
☝️は、去年自主制作をしたときにinstagramに投稿したものです。
実際にこれをみてくれた友人が「今度ブランドを立ち上げたいと思っていて、そのときデザインをやってくれたら嬉しい」と相談してくれました。
こうして自分の仕事や友人との関係が広がっていったり、
過去に自分がした投稿をみて興味を持ってくれた人が声をかけてくれたりして、
自分にとって意義のある繋がりが増えていきます。
そういった繋がりは、自分になかった視点を与えてくれたり、
ときには自分を守ってくれる存在になったりして、
デザイナーのキャリアを築く上でとってかけがえのない財産となるはずです。
おわりに
長くなりましたが、自分が3年間必死で積み上げてきたものの中で、
特に意味があったと感じることをまとめました。
正直伝え切れていない部分もありますし、
齟齬があったりしたらどうしようという不安もあったりします。
でも、デザイナーを目指して駆け出しの頃はわからないことも多く、
どう進めばいいか不安だったのを覚えているので、
自分が、少しでもこれから駆け出す人たちの助けになれたら...。
という思いで、こうして記事を書くに至りました。
この記事が誰かの勇気や1歩になりますように...!
それでは、今回はこの辺で^^
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