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#069:ブロックパズルと事業計画

兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。
「ムダをなくしたいだけ」です。

これまでの投稿でご紹介した「お金のブロックパズル」の応用例として、事業計画検討への適用方法を紹介します。

なお、この記事の記載内容は、日本キャッシュフローコーチ協会のキャッシュフローコーチ養成塾の内容をもとにしています。

事業計画では、売上と利益の数字を決めることが重要な要素になります。
普通は、Excelとにらめっこというやり方になりがちです。
どうせなら、お金のブロックパズルを使って、多様な知恵を入れてより良い計画を作ってみるというのはいかがでしょう。
手順を図にまとめてみました。

お金のブロックパズルによる事業計画立案

➀まずは直近年度で作成
・どのようなやり方でお金のブロックパズルを自社にあてはめるかを決めます。具体的には、自社の財務諸表のそれぞれの費目を、ブロックパズルのどの項目に割り当てるかを決めます。これで税務申告をするわけではないので、わかりやすくしっくりくればそれで良いです。
・結果を図示して、関係者で認識合わせをします。

②過去分を作成
・①と同様のやり方で、過去2年度分のブロックパズルを作成します。
・経営診断などを行う場合、通常「過去3年度分の決算書を準備ください。」とお願いします。1年分では傾向がわかりませんし、2年度分では、例えば傾向が大きく違った場合に、どちらが正常なのか判断ができません。3年度分あれば、それなりに実態をとらえた判断ができます。
・損益計算書をもとにして作成したブロックパズルを並べて、大きな傾向を把握することに加えて、特に気になる点があれば、貸借対照表の数字を拾い出したり、場合によっては貸借対照表のブロックパズルも作って、並べてみます。

③現状を正しく表現
・計画の出発点として、現状と考えられる姿をブロックパズルで表現します。
・最新年度の数値が明らかに異常値である場合には、現状を正しく表現した状態に修正します。

④計画を検討
・計画を作る年度をまず決めます。まず、方向性を決めたいということであれば、例えば、1年間隔で3年後、5年後の2つを作ってみるという設定が考えられます。
・その上で、最終的に「残すお金」を確保しつつ、ありたい姿を実現するためには、どういう形のブロックパズルになればよいかを検討します。
・「ここの大きさを1.5倍にしたい」みたいな感じで作ることができますので、多様な関係者の方の知恵を入れて、納得感のある計画にすることができます。
・大きな方向性が決まれば、あとは、数字を入れて細かな検証をすれば計画ができあがります。

会計の細かい知識がなくても、事業に直接的に関わる方々だけでこういうプロセスがさっさと実施できることが、お金のブロックパズルのすばらしいところです。
なお、最初にあてはめるところがよくわからない、第三者の多様な知恵を入れてより良い計画にしたいというニーズがあればお声がけくださいませ。適切なお手伝いをいたします。

写真は、松山市の道後温泉本館が保存修理工事中だったときの写真です。2024年7月から全館営業を再開しており、2024年12月20日にすべての工事が完了したとのことです。とても気持ちのよい場所なので、また行ってみよう。
===誰一人取り残さない===

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