世界一過酷なツアー(@エチオピア)
昨年(2018年)の夏休みに会社の休みを使って、エチオピアに滞在。
ガイドブック等で「世界一過酷」と言われている「ダナキルツアー」に参加した。
このツアーはエチオピアのメケレの街から「アサレ塩湖」を通り、「ダロル火山」「アルタアレ火山」を登頂してメケレの街に戻ってくる2泊3日もしくは、3泊4日のツアーだ。
初日はガイダンスを受けて、皆でコーヒーを飲みながら談笑。コーヒーはフランスから来た老夫婦にご馳走になった。
道中はTOYOTAのランクルを生暖かい風を受けながら、ガイド(スタッフ)の方の運転で飛ばします。本当に過酷なんだろうか?
このツアーに添乗してくれる若いスタッフは「2ヶ月に1度しか子どもゆっくり過ごせない」と語ってくれた。確かに、スタッフにとってはしんどい・・
まず「アサレ塩湖」に到着して、思い思いの時間を楽しむ。写真を取ってほしいと言われたので、撮影した。楽しい時間。
本当にこの旅は「過酷」なのか・・
旅のあらましは、予約を入れた旅行会社ETT社(Ethio Travel and Tour)に聞いていた。
インターネットからも情報を収集した。2012年には武装集団によって、観光客を狙った事件が起きている。それ以降は、セキュリティも同行している。
楽しさ反面、辺境の地では世界の恐ろしさもある。
僕はその過酷さもひっくるめて楽しめるので、人との出会いを含め、素晴らしい旅になった。写真とともに、過酷と言われるであろう理由について、書いていきたい。
【過酷の理由1】バケツで水をかけてのシャワーだった。(★★☆☆☆)
【過酷の理由2】トイレがない。いわんや、紙もない。(★★☆☆☆)
メケレのツアーで時折、街に立ち寄る。大自然の中のトイレであれば人目を気にしながら・・できる。が、街中のトイレは、手のひらサイズの穴が地面に空いていてそこにしなければならない。これがかなりの至難の技。(写真はもちろん、とっていない。)
【過酷の理由3】寝床がすごい。(★★★★☆)
僕の寝床は、一番手前。
外気温は40度をゆうに超えている。さらに寝苦しさを感じさせるのが「砂埃」だ。あくびをしようものなら、砂が口に飛び込んでくる。
加えて、この日は深夜にトラックがきた。
エンジンはかけっぱなしで、人の声がどんどん自分の方に近づいてくる。その時はポケットに入れていた財布を手にとり、幾らか渡す準備までした。この20〜30分は恐怖でしかなかった(苦笑
翌日スタッフに話を聞くと、岩の採掘現場に向かうところでドライバーはこの日の寝床を探していたらしい。
二日目は宿に到着。みんなで雑魚寝。砂だらけの洋服をタライの中で洗い、泥だらけの靴を落ちていた葉っぱや小枝を使って洗った。夜中までお酒を飲み、ゲームをしたのは良い思い出。
三日目の寝床は「アルタアレ火山」の山頂近くの山肌。この日は日が落ちてから、懐中電灯を片手にトレッキング。この日の歩数をiphoneで見て見ると、45,201歩。距離にして29.3kmとなっていた。
寝床は真っ暗で写真によく写ってないけれど、マットレスが敷かれたところにバタッと倒れて就寝。iphoneには就寝時間は「1分」と記録されていた。
【過酷の理由4】暑さと、歩数。(★★★☆☆)
先に書いた通り、「アルタアレ火山」までは10kmくらいを隊列を組んで、みんなで歩く。道なき道を歩く。
火山の頂上で観れた景色はこちら。雨季で雨が降ると水蒸気になって、マグマが見れない。とても残念。ツンと鼻にくる、硫黄の匂い。息を止めながら、何度もマグマが見えないだろうか、火口を眺めた。
翌日・・
日の出を見ながら皆で下山。
【過酷の理由5】道中の食事(★☆☆☆☆)
エチオピアの国民食はインジェラだ。これがクレープ状のもので、甘いのかと思いきや酸味がきいている。炊いた肉はうまいが、なんかミスマッチな気も。
また、道中には調理をしてくれる人も来てくれるが簡素な食事。でも、お腹が空いている僕には最高のご馳走。シチューの日。
パスタの日があった。
過酷さ全てひっくるめて、世界は楽しい。
これからも旅を続けよう!
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