デザイナーが現場で利用している生成AIのちょっとした使用例
こんにちは、シナジーマーケティング株式会社のデザイナー瀬戸です。
生成AIブームの話題が尽きませんね。
ニュースで取り上げられるたびに、その圧倒的な可能性に、未来への期待を感じずにはいられません。
Web上には仕事に役立つ高度な生成AIの事例が多くありますが、今回はハードルをぐっと下げて、私がデザインの現場で実際に活用している、生成AIの些細な使い方を3つご紹介します。
写真の引き伸ばし
使用ツール:Photoshop
デザイン作業には、ストックフォトサイトから写真を購入して使用することが多いです。ただ、「この写真は素敵だ」と思っても、「余白が足りない」や「被写体が寄り過ぎている」などの理由でデザイン要件に適さないことがあります。
従来であれば、以下のいずれかの選択肢を取る必要がありました。
別の適切な写真を探す
手動で写真を引き伸ばして調整する
写真選定は意外に骨の折れる作業ですし、レタッチはもっと大変…。
そんな時に現れたのがPhotoshopの生成塗りつぶしです。
これにより「惜しい写真があれば、とりあえず生成塗りつぶしを試す」という選択肢が生まれました。そして、クオリティーの向上と大幅な工数短縮が可能になりました。
たとえば、以下の写真。
「もう少し左上を引き伸ばしたいな…」と思った場合、キャンバスを左上に拡張すると自動で背景が生成されます。
生成前(オリジナル)
生成後
綺麗に背景が引き伸ばしされました。まったく違和感がありません。背後の人物まで丁寧に描画されています。ちなみにプロンプトには何も入力していません。すごい。
写真の部分的なレタッチ
使用ツール:Photoshop
部分的なレタッチにおいても、生成AIの効果は抜群です。
たとえば、「髪型がもう少し地味だと使いやすいのにな〜」と思っても生成AIなら一瞬です。
生成前(オリジナル)
生成後
髪付近をざっくり選択して生成塗りつぶしを使うだけでこの出来です。
もちろん、ここからさらに生成AIで加筆調整も可能です。
画像からテキストを抽出
使用ツール:User Local ChatAI
デザイン作業において、意外とツライのがテキストの抽出です。
たとえば、既存の画像をデザインし直す場合、画像に含まれる文字を打ち直す必要があり、誤字脱字しないようにタイピングするのは手間がかかりました。
しかし、この問題も生成AIの登場で解決しました。
AIに画像を入力し「テキストを抽出して」と唱えるだけで、テキストが抽出されます。
また、パワポやエクセルなど、テキストボックスやセルを選択して文字をコピペするのは意外と大変ですが、そんな場面でも生成AIは役立ちます。パワポをスクリーンショットで撮影し、その画像をAIに入力することで、サクッとテキストを抽出することができます。
さいごに
今回は、デザインの現場で使える生成AIの些細な活用事例をご紹介しました。
まずは小さなことから生成AIを取り入れることが、大きな業務効率化へとつながると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。