ラジコンカーのジレンマその②
ホビー用途のラジコンカーというものは、汎用シャーシにボディを載せるというのが一般的です。
1/10スケールの乗用車タイプなら190mm幅/ホイールベース257mmの汎用シャーシに、それに合わせてデフォルメされたボディを載せます。
1/10スケールのF1なら幅180~200mm/ホイールベース260~280mmのダイレクトドライブシャーシに合わせたボディを載せます。
ところが現実のクルマたちは、幅もホイールベースもまちまち。
なので、実車をRC化した時に、スケール感がおかしくてがっかりする事が多いのです。
逆にRCカーを見慣れた後に、同モデルのリアルスケールのミニカーや実車を見た時は、「実はこんなにカッコいいんだ…全然違うじゃん」と思ってしまいます。
特にフォーミュラやスポーツプロトタイプカーで顕著です。
ホビーラジコンとは、多くのシャーシがレース競技での使用が前提になるので、ジムカーナコースの様な狭いRCサーキットで速くキビキビ走れる様に特化した寸法になっています。
こうなるのは仕方の無い事です。
しかし私のRC趣味は模型の延長なので、スケール感がとても重要なのです。
そんな感じで作ったF1のラジコンがこれです。
3レーシング社製のSAKURA FGX EVO2018ですが、このキットはリアル寄りとは言え、実車よりも全長がだいぶ短いので、こうします。
結構頑張って作ったんですが、実車のディメンジョンを全然再現できていません。
しかしサーキットで走らせた時の感動は一入でした。
ホイールベースが360mmもあるリアルスケールのF1RCカーが果たしてコースをまともに走れるのか? という疑問も見事に解消出来ました。
コーナーを駆け抜ける様子は実車に近い挙動で、キュンキュン曲がる従来のF1RCカーとは全然違います。
勿論速いのは従来のF1シャーシですが、長いホイールベースのお陰でストレートでの直進安定性は異次元です。私はとても満足です。
今はWECやIMSAがマイブームなので、LMDh車を4WDで作っています。
ホイールベース313mmの4WDシャーシはもう完成していて、ボディを自作中です。