![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160246438/rectangle_large_type_2_c33d180a154bce1e932a9f23b1320924.jpeg?width=1200)
展望: 2024 J2 第37節 清水 vs いわき
前節のアウェイ栃木戦、現地観戦しましたが、見事に勝利してJ1昇格を果たしました。試合終了の笛が鳴った瞬間、やはり涙がこみ上げてきました。降格から2年間ということもそうですし、何より去年12/3のPO決勝での悔しさというか喪失感。あの後の数時間は本当に記憶がなくて。あの日からどれだけ勝ちを味わっても、心に空いた穴が埋まらない感覚があったので。ようやくJ1に復帰できるんだと感慨深いものがありました。
そして今はJ2優勝とたいという想いがこみ上げています。明日のホームいわき戦、展望を書いていきたいと思います。
これまでのいわきとの対戦は?
これまでのいわきとの対戦は清水の3勝です。昨年はホームで9-1、アウェイで7-1と完勝。ただ今季のアウェイは3-2での接戦を制しての勝利になりました。前回対戦のハイライトはこちらです。
この試合は、北川航也選手が躍動。1得点2アシストと大活躍。先制点の浮かしたトラップからのブラガへのアシスト、2点目の切り返しからの乾へのアシストは素晴らしかったですね。また苦しい時間帯の3点目は山原の粘りが素晴らしかったです。個人的にはこの試合が北川航也にとってのベストゲームだったと思います。ただこの試合、いわきに対してシュート数で15対9と大きく負けているんです。昨年と比較すると、いわきと清水の差は大きく縮まってしまったように感じました。でしnoteも残しておきます。
いわきに対して3-0と負けも引き分けもないですが、決して侮れる相手ではありません。特に今季18得点と、このオフに必ずJ1のチームから声がかかるであろう谷村選手は要注意です。
いわきのこれまでの成績は?
いわきはこれまで14勝9分13敗の勝ち点51で8位。前節の敗戦で残念ながらPO進出の可能性は消えてしまいましたが、J2初挑戦だった去年の18位からは大きく躍進しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1730509266-a63WwpiF9ozlJXcuMSyjx0Kn.png?width=1200)
中断前後で4連勝と一時期はPO圏を確保していましたが28節以降は2勝2分4敗と苦戦。中断でのキャプテンでディフェンスの中心だった照山選手の移籍も大きかったと思います。
直近は栃木・藤枝に引き分け、岡山・水戸に連敗と4戦勝ちなし。流れを変えたいいわきは去年のぼろ負けの雪辱を果たすためにも、気を引き締め直して勇敢戦ってくるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1730509525-UTcazViKGAdD8otLxbJX4yRf.png?width=1200)
スタッツをみると、いわきは1試合平均得点が1.3と6位、平均失点は1.1と7位で攻守にバランスの良いスタッツです。攻撃回数は123.0とリーグ1位、逆に被攻撃回数も127.6とワースト1位ということで、攻守に切り替えの激しい、「喧嘩上等」のサッカーともいえそうですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1730509620-3zI0HTUmEri8NhFPdfulBKWD.png)
個別のスタッツをみると、間接FK(おそらくオフサイドの獲得が多い)が1位、スローイン3位、タックル1位とアグレッシブな守備が目立ちます。一方で、パス14位、ドリブル19位とあまりボールを繋いだり運んだりせずに、縦に速い攻撃をしかけていることが想像できます。
いわきのシステム・戦術は?
いわきの基本システムは3バック。中盤の配置は両WGが張る形ですが、トップ含めてそれ以外の5名は相手に合わせてかなり流動的なポジションを取ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730510011-9mwntsgvaPqFOu184iJ2DCEL.png)
前節の水戸戦のメンバーがベースになると思いますが、この図のように夏に湘南から期限付き移籍をしてきた柴田のワンボランチ気味になることもあれば、山口が下がってWボランチになることもある。トップもこの図のように有馬と谷村の2トップになることもあれば、谷村と西川が2シャドーになることもある。非保持の局面では相手が4バックであればこの図のまま谷村と有馬が2CBに、3バックの場合は有馬が真ん中、谷村と西川が脇のCBにつくというような形です。
攻撃に関しては、とにかく奪ってからの早い攻撃が特徴。両WGも走力がありますし、山口・西川も前への推進力があります。そして前線には決定力の高い谷村と有馬が控えており、破壊力は抜群です。
逆に守備に関しては、中心だった照山が長崎に完全移籍でいなくなってしまい、その代わりに堂鼻を同県の福島ユナイテッドから獲得したものの、付け入る隙はあると思っています。
特に前回対戦時も上手くつくことができた3CBの脇のスペース。水戸戦でも堂鼻のサイドを2度突破されて2失点。ここをどれくらい付けるかが鍵になるでしょう。
いわきFCの予想スタメン・注目選手は?
いわきFCは、予想スタメンは前回の水戸戦と同じくこちらのメンバーかと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1730510011-9mwntsgvaPqFOu184iJ2DCEL.png)
ただ、ここ最近はスタメン出場はしていないですが、デュエルの強いボランチの大西選手を、乾選手対策に起用してくるかもしれません。その場合は代わりに有馬選手か西川選手をサブに置くのではないでしょうか。
注目選手はまずは何と言っても、J2リーグで18得点と、千葉の小森選手に次いで現在得点ランク2位の谷村海那選手。
![](https://assets.st-note.com/img/1730511504-9p5MLKmGYyh0q6OBd3bnkgV1.png?width=1200)
頭でも両足でもどこからでも点が取れる万能ストライカーです。前回の清水との試合でも、CKからファーサイドで見事な右足ボレーを決められましたね。夏にも移籍の噂はありましたが、今季終了後確実にJ1のクラブに「個人昇格」を果す選手だと思います。
続いて、Jリーグ1・2を争うイケメンの西川潤選手。彼にも前回見事なミドルシュートを決められましたね。
![](https://assets.st-note.com/img/1730511639-2vOokMsKgH4qZLlBWh3XVytE.png?width=1200)
未だ3ゴールと得点は伸びていませんが、正確なキックが武器の選手です。他にも鹿島ユース出身で、今期9得点の10番有馬選手。左WGで正確な左足が武器で今季アシスト8の山下選手ら攻撃のタレントには注意が必要ですね。
清水の予想スタメン・サブは?
清水の予想スタメン及びサブですが、これは怪我人も多くいて、その回復状況がわからないだけに難しいですね。一つ確実なことは北川航也選手が2試合の出場停止で出られないこと。その中でシステムとして、これまでは北川-乾が揃ってる時の基本システムである4-2-3-1にするのか、前節同様3-4-2-1にするのか、あるいは4-4-2にするのか。ここがまず分かれ目になりますね。前節にモモ裏を痛めて交代したので出場を心配していたカルリ―ニョス選手ですが、直近のインタビューを見る限りは問題なさそうであるため、北川選手の代役を務める可能性が高いですね。
それとここ2試合出場のない山原選手ですが、練習動画を見る限りはスパイクも履いて通常メニューに戻っているため、出場できるとみています。更に原因不明の欠場だったら権田選手ですが、試合に帯同できなかったところを見るとコロナの可能性が高いと思いますので、明日は復帰できると予想します。それを踏まえた予想スタメンはこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730512521-Yhu3yBK6sAlFXqcIdzG9RJfW.jpg)
サブは怪我の状況次第ですが、沖、高橋(あるいは高木)、吉田、北爪、宮本、西原、タンキを予想します。
それ以外に前線の選手としては、最近出場機会のないアジズ選手が試合に出られる状態かどうかということ。万全であればアジズをスタメン起用するという選択肢もあるかもしれません。
世代別代表招集依頼、使われていない西原選手も気になりますね。ここは松崎や西澤を置く可能性もありますが、個人的には久しぶりに見てみたいですね。
もし明日で優勝を決めるようなことがあれば、加藤選手や郡司選手を最終節に起用するという可能性も出てくると思います。
最後に
この試合同時刻に開催される横浜FCの結果次第では優勝が決まる可能性もあります。ただ、いずれにせよ清水は残り2試合をホームできっちり2連勝するだけなので、目の前の試合に集中して、相手に勝つことだけを考えて試合をしてほしいですね。ホームで決めていない乾、前節涙を流したカルリ、最近ゴールのないブラガ、誰がとっても盛り上がること間違いなし。最後にまた新しい選手の活躍を期待したいですね。