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観戦記: 2025 J1第3節 清水vs広島

首位決戦となったJ1第3節、清水vs広島のレビューを書きます。いやー、すごい試合でした。


試合のポイント

今季、平日ナイターとしては初となる試合に、今年に入って5連勝と負けどころか引き分けさえもない、優勝候補のサンフレッチェ広島を迎えての一戦となりました。
90分間、一瞬も気を抜けないような、ヒリヒリとして雰囲気のなかで、両チームの選手たちが死力を尽くして結果的には1-1の同点。同点ではありましたが、首位決戦にふさわしい、インテンシティの高い素晴らしいゲームになりました。
試合後に両監督はこう語っています。

ゴールへの意欲、姿勢、執念が伝わる、非常にタフでエキサイティングなゲームでした。

試合後 秋葉監督

両チームにとって素晴らしい試合でした。清水エスパルスがJ1に上がってきて、このような素晴らしい雰囲気のスタジアムで試合ができたことをうれしく思います。

試合後 スキッベ監督

選手たちも悔しさはありながらも満足感を得られているようでした。

90分間を通して、自分たちが求めているサッカーは出せたと思います。清水エスパルスらしい攻撃的なサッカーをひるまずにやり抜けたことはポジティブに捉えています。だからこそ、勝ち切りたかったというのが正直な思いです。

試合後 宇野選手

ハイライトはこちらになります。

この試合の両チームのスタメンはこうなりました。

清水エスパルスのスタメン

清水は、おそらくトラブルのあったカピシャーバに変えて北爪選手が今季初先発&初出場。新潟戦で結果を残した松崎快選手が初スタメン。広島対策ともいえるシステムは3-4-2-1とミラーゲームにします。3CBの並びもいつもの中央ジェラ、左蓮川、右高木ではなく、中央蓮川、左高木、右ジェラという並びになりました。これは良く考えられたもので後ほどポイントとして触れます。ベンチにはカピシャーバ欠場で北爪選手が繰り上がった部分に西原源樹選手が今季初選出されました。

サンフレッチェ広島のスタメン

サンフレッチェ広島は、塩谷選手から新井選手に変更。中野選手が右CBに入る形。これは疲労回復のターンオーバーのためかと思います。サブには新井選手と塩谷選手の入れ替え以外、前節と同じメンバーが入りました。

両チームのスタッツは以下の通りです。シュート数はほぼ互角ですが、清水が先に先制をしたこともあり、サンフレッチェ広島のボール支配率が59%と、いつもは相手に持たせることが多いのに保持率やパス数が高めとなりました。逆に走行距離やスプリント回数は清水が上回りました。これはサンフレッチェ広島側の疲労の蓄積も影響しているでしょう。

両チームのスタッツ

またゴール期待値については、清水が1.37、広島が0.69ということで、清水の後半の序盤と終盤のビッグチャンス含めて、清水の方に決定機が多かったことを示しています。これを見ても勝ちたい試合、勝てる試合でした。

両チームのゴール期待値推移

それではこの試合のポイントについて、時間帯別に6つに絞って書いていきたいと思います。

ポイント①: 清水による広島対策を考慮したスタメン

さて、最初は清水による広島対策の部分です。カピシャーバ選手が出場できた場合には、違う選択肢があったかもしれませんが、清水はこれまでの4-2-3-1ではなく、広島と同じ3-4-2-1のシステムを採用します。また両シャドー及び両WGが高い位置をとることで、広島の3CBおよび両WBに対して対面の相手をしっかりと見れる形にしました。

清水と広島のマッチアップ

まずは北川選手です。守備には荒木選手の前に立ちながらも背中で田中聡選手を消す。広島の攻撃の起点となる田中聡選手を北川選手がある程度マークできたことで、ブエノ選手と宇野選手のボランチ2名が川辺選手とシャードのうちどちらかをケアすることが可能になっていました。また広島がたまらずGKの大迫選手にバックパスを出す際にはGKまで追いかけてロングボールを蹴らせる。一人で3名の選手を守るようなそんな形をとっていました。もちろんストライカーとして本人も点を取りたい気持ちもあるはずですが、その気持ちを押さえてでもチームプレーに徹していたイメージでした。

次に両シャドーですが、乾選手・松崎選手ともに下がりすぎることなく、広島のパスの出しどころとなる両CBをしっかりとケアしていました。ボールを奪いにまではいかないものの、背後でボランチ・シャドーへのパスコースを限定しながら、しっかり守れていました。

両WBの山原選手と北爪選手は恐れずに高い位置をとっていました。前半キックオフにいきなり北爪選手が最前線まであがってボールを受け、結果的にそれが松崎選手から乾選手へのスルーパス、乾選手のシュートにつながったのですが、そのシュートに山原選手がペナルティエリア内で詰めるなど、この二人が前に出るという強い意志を示したシーンになりました。

また中盤でも宇野選手・ブエノ選手が相手の両ボランチをみながらも、北川選手の絶妙な田中聡選手へのケアを背景に、トルガイ選手や加藤選手が下がってボールを受ける場合には、うまくCBとのマークの受け渡しをすることができていました。

さらに3CBの並びですが、蓮川選手を真ん中に置く形にしています。これは足が速くて、カバー能力が高い彼の特徴を考えてのことでしょう。また古巣対戦に燃えるジェラ選手が、相手のエースであるトルガイ選手を前にどんどん出て抑え込むためという面もあったと思います。またこの試合の高木践選手は攻撃こそ控えめでしたが、左サイドのみならず中央から時には右サイドもケアする守備範囲の広さを見せていました。

このようにミラーシステムを採用して、広島の選手に誰がつくのかということを明確にしたこと。特に、広島の起点となる左CBの佐々木選手、右CBの中野選手を自由にさせなかったこと。中盤で受け手となる田中聡選手を北川選手+ボランチでケアして、下がってもらいにくるトルガイ選手にもしつこくジェラ選手がついていったこと。そして何よりそれぞれの選手が個と個のバトルに負けなかったこと。これによって広島側の自由を奪ったことが、互角以上の戦いにつながったと思います。

ポイント②: 清水の前線からのネガトラが光った先制点

試合前、個人的には、立ち上がり早々の広島の猛攻を警戒していましたが、蓋を開けてみたら、開始から勢いをもって前に攻めたのは清水の方でした。これは立ち上がりから絶対に気持ちで負けるなという強いメッセージがあったものと思います。
キックオフ直後に松崎選手のスルーパスから抜け出した乾選手のシュート、前半3分に山原選手のFKからジェラ選手のヘディング、前半6分の乾選手のターン、山原選手へのスルーパスからクロス2本、前半8分相手CKからの松崎選手のドリブルによる見事なカウンターと、序盤にチャンスを掴んだのは清水でした。
前半10分の田中聡選手の突破でピンチを招きますが、その直後の前半11分。清水は、乾→北川→乾とつなぎ、乾が溜めてから、ブエノ→山原→宇野→乾→松崎、一度スルーパスは引っ掛かりますが、跳ね返りを北爪→北川、また跳ね返りを松崎が回収し、松崎→ジェラ→北爪→松崎→北爪と右サイドを崩して、北爪からクロス。ここは佐々木翔にクリアされますがそれをダイレクトで宇野がシュート、跳ね返りをさらに乾がシュート、GKがはじいたところを松崎が詰めてクロス。このクロスがGKの大迫→荒木に当たりオウンゴール。
清水が一度取られても、次々にボールを拾って波状攻撃をしかけ、最後はオウンゴールではあるもののゴールにこぎつけました。素晴らしい一連のシーンだったと思います。

ポイント③: 前半の終盤は広島ペースに

清水は先制点後も、ペースは緩めず、宇野選手のボール奪取、北川選手のポストプレー、乾選手の狭いスペースでの巧みなテクニック、松崎選手のドリブルがさえわたり、清水優勢が継続します。前半26分には宇野が右サイドで田中聡をぶっち切り、PA内のポケットに侵入。直接シュートするような形になりGK大迫に弾かれましたが、マイナスでクロスを合わせられればゴールになるようなシーンでした。ここで獲得したCKではジェラが連続でシュートを放つなど迫力を示します。前半30分の時点では、シュート数が7 vs 3と優勢に試合を進めます。
ところが前半30分を過ぎると、広島が全体を押し上げ、セカンドボールを拾えるようになり、広島が試合を徐々に支配するようになります。ただし清水も4-3-3あるいは4-4-2の形でブロックを組み、しっかり前からのディフェンスを継続し、決定的なシーンは作らせません。前半31分から45分は、広島が65%の支配率、シュートも清水の0に対して、4本放ちましたが、清水は無失点で1-0で前半を終えます。

ポイント④: 後半序盤の複数の決定的チャンスを決め切れず

ハーフタイムにて広島は新井から塩谷に交代し、中野が右WBにあがり、塩谷が右CBに入ります。
ハーフタイムで秋葉監督が発破をかけたのでしょう、清水は再び、後半開始から前に出ていきます。
まずは後半2分には左サイド山原の突破からクロス。その後今度は右サイドから松崎が巧みな切り返しで抜け出し右足でクロス。マテウスブエノ選手のシュートはDFに阻まれますが、こぼれ球がフリーの北川選手へ。ここは慌ててしまったのか、北川選手のシュートは大きく枠を外してしまいます。
後半5分には、GK大迫の田中聡への縦パスに対して、田中聡がダイレクトで右に落とすことを予測した松崎選手が見事にカット。清水にとって2:1の決定的チャンスでしたが、松崎選手が痛恨のパスミスでゴールに迫ることはできませんでした。後半7分には山原選手が、中野選手・塩谷選手の2枚をぶち抜きクロス。北川選手めがけたクロスは残念ながらカットされます。さらに後半12分には、乾→宇野→ブエノと相手の前プレスを巧みに外し、ブエノ・北川・北爪でのカウンター。3-2の局面でしたが、ブエノはミドルシュートを選択。シュートは枠には飛びませんでした。後半15分には松崎から北川に素晴らしいスルーパス。北川と荒木の1対1の局面となり交わせばシュートを打てましたが、ここは荒木がデュエルに勝利します。
この後半開始から15分は、清水がシュート4本、決定機も3つはありましたので、結果的にはここで追加点を奪えなかったことが後々大きく響きました。

ポイント⑤: 広島の効果的な選手交代と同点弾

ここまでチャンスを決められないと、相手に流れはいくものです。スキッベ監督は15分を合図に、トルガイ→中村草太、東→菅の形で、切り札2枚を投入します。

後半15分~の両チーム布陣

これにより、広島は交代選手3名いる状態で、ここまで交代カードを切っていない清水に対して体力的に優位に立ちました。これにより完全に流れが変わります。

清水の選手の運動量が落ちてきたこともありますが、広島はビルドアップにおける中盤の構成として、前半は、田中聡選手がアンカーの位置で、川辺選手が右前方、トルガイ選手が左前方の逆三角形になることが多かったのですが、後半は川辺選手が田中聡選手と並ぶような形になり、清水の乾選手の背後でボールを受けられるようになりました。塩谷選手も川辺選手に近い位置でプレーをしていました。

この変更については試合後に川辺選手もコメントしています。

--後半は中盤を経由し、下からつないで前にボールを届ける場面も増えました。
前半の立ち位置だと少し難しさを感じていた中で、後半は乾(貴士)選手の後ろのスペースを意識していました。ミラーゲームでしたし、乾選手は自分たちの右CBをすごくケアしていて、その後ろでボールを引き出す回数は増やしたつもりです。結果的に下から前進できる場面も増やせたかなと思います。

試合後 川辺選手

この後半15分以降の広島が優位な時間帯の中で、広島が徐々にゴールに迫ります。まさに後半19分の広島のビルドアップのシーン。清水は3枚での前線プレスをかけます。佐々木翔にパスが出たタイミングで、松崎がプレスをかけるのですが、田中聡が最終ラインまで下がることで佐々木翔から、ボールを受けます。ここに宇野が遅れてつきますが、田中聡がなんなくかわし、また右CBの塩谷に展開。ここは本来乾がついていましたが宇野がつり出されたこと、川辺が下がっていたことから乾がカバーしていたため、塩谷はフリーで受けます。ひとつの小さなズレから広島が前進します。(これも前半はあまり見られませんでしたが)塩谷から早めにジャーメインにロングパス。ここはジェラが跳ね返しますが、前向きになっている広島側にセカンドボールは拾われ、最後は加藤のシュート。ジェラに当たりCKとなります。
そして川辺のCKから、こぼれ球をPA内の少し外から、塩谷が巧みなミドルシュート。沖選手は、菅選手との接触が気になったのか、反応できずにゴールとなりました。
広島選手交代からわずか7-8分でしたが、この時間に少ないチャンスから点を取ることができる広島はさすがですね。

ポイント⑥: 清水の選手交代による再活性化もドローで終了

失点直後、清水は北川→アフメドフ、松崎→中原という同ポジションでの選手の入れ替えを行います。これは前半からかなり運動量のあった、北川・松崎両選手の疲労を考慮してのことでしょう。ただこの試合、この2人は非常に良いプレーをしていたので、交代により、ボランチの田中聡や、CBの佐々木にプレスがかかりにくくなり、逆に押し込まれるシーンが増えてしまいます。
流れが良くならない状況をみて、清水はさらに北爪→西原の投入により流れを取り戻そうとします。ただこの時気になったのは、西原選手は「4」という合図を蓮川選手にしていたのですが、試合後秋葉監督は「システム変更はしていない」と語っており、どこまでチームとして意思統一ができていたのかは不明です。
ただこの交代により、清水は少しだけペースをつかみます。後半34分には乾のセンターサークル内でターンから、中原→アフメドフ→中原とつながり、中原選手のシュート。久しぶりにゴールに迫ります。
そしてさらに後半36分に、乾→小塚、宇野→宮本での交代。清水は諦めずに勝ち越しゴールを狙いに行きます。

後半36分からの布陣

この最後のカードにより、ピッチ上でよりフレッシュな状態を作り上げた清水でしたが、後半39分には広島の素晴らしい攻撃から加藤にシュートを打たれ、後半42分にはジャーメインのあわやというシーン。両シーンとも、中村草太の良いプレーが起点でした。
ただその後のATでは再び清水が攻勢に出ます。AT1分にはアフメドフの素晴らしいターンから、小塚につないでカウンター。左サイドに走る中原に繋がりますがクロスは相手にかかります。またその直後には左サイドのスローインから中原のクロスを小塚のヘディング。AT3分には西原選手が得意なドリブルでCKを獲得。さらにそのCKから、小塚選手の精度の高いボールが、高木践選手の足元に。ただこれも枠には飛ばずにクリアされます。セカンドボールを拾って中原選手が右からクロス。さらに、山原選手のロングパスから中原選手が巧みに右サイドを抜け出し、完璧なクロス。アフメドフ選手もよいポジション取りで中野選手の前に出ますが、逆足の右足にはきちんと当たらず枠を外れました。この決定機を逃し、試合は1-1のまま終了となりました。

目立った選手

続いて清水エスパルスにおいて、特に目立った選手について挙げていきたいと思います。この試合であげたいのは5名です。

目立った選手①北川航也選手

キャプテンとしてチームを背中で引っ張る北川選手

一人目にあげたいのは北川航也選手です。この試合、FWとしては枠内シュートもなく、物足りない印象だったかもしれませんが、「守備」そして「ポストプレー」の部分で、本当に素晴らしいプレーをしてくれました。非保持ではトランジションのスイッチ役をやり、荒木選手をマークしながら、背中で田中聡選手を消して、1人で2人を守ってくれていました。さらに相手がGKまでバックパスを出す場合には、躊躇せずにGKまでプレスをかけて、ロングキックをせざるを得ない状況を生み出していました。また攻撃時には、荒木選手という日本でも最高クラスのCBを背負いながら、つぶされずに高い技術でポストプレーをこなしていました。
ハーフタイムに私が書き込んだこちらの投稿にも600を超えるいいねをいただきましたので、皆様も同じ印象を持ったのだと思います。

目立った選手②松崎快選手

新潟戦でゴラッソを決めて結果を出した松崎選手は、この試合初スタメンを飾りました。そしてその期待にプレーで答えてみせました。広島の左は、左CBに佐々木翔、左WBに東俊希と代表クラスの選手がいます。試合前には正直、松崎・北爪の右サイドでは劣勢に立たされてしまうのではと考えていました。ところが蓋を開ければ、この二人は互角以上の戦いをしました。特に松崎選手は、昨季はフィジカル面でデュエルに負けたり、ボールを奪われることも多かったのですが、この試合は当たり負けすることはほぼありませんでした。

ボールを持てば持ち前のドリブル技術で相手をかなり翻弄していました。先制点となるオウンゴールも松崎選手の素晴らしいドリブルが生んだものでした。是非このコンディションを維持してほしいですね。

目立った選手③マテウス・ブエノ選手

清水の新たな心臓 マテウスブエノ選手

マテウス・ブエノ選手は開幕戦から素晴らしかったのですが、一戦一戦さらにパフォーマンスが向上しており、この選手はどこまでいけるのか、本当に規格外の選手だと思います。
特に圧巻だったのが、後半終了間際のアフメドフ選手へのアウトサイドでのスルーパス。あれだけの運動量がありながら、あの時間帯で、誰もが驚くようなプレーをしてみせる。素晴らしいなと。

広島戦の清水のパスソナー


パスソナーを見ると新潟戦よりも数は減りましたが、チームにおいて最大のパス数であり、乾貴士選手とのパス交換が多く相性もいいです。とにかくプレーの判断が良く、インテンシティが高くても、良い意味で力を抜いてプレーができている。また足首が強く、少ないモーションで強いパスを送れるtころも素晴らしいですね。今後も期待ですね。

目立った選手④宇野禅斗選手

またマテウスブエノ選手の相棒、宇野禅斗選手もこの試合本当に素晴らしかったと思います。何より、非保持の際のカバー範囲の広さと、プレスの強度が素晴らしい。ピッチでいつも腰を落としながら、細かいステップを踏んで、迷いなく相手選手のプレスをかけるさまを見ているだけで、本当に楽しい選手です。もちろん守備だけではなく、ボールを受ける・蹴るの技術もしっかりしており、乾選手との相性も抜群。この試合は、さらにシュートをチーム最多の3本も放つなど、攻撃での貢献も大きかったです。

宇野選手の攻撃面でのスタッツ

目立った選手⑤住吉ジェラニレショーン選手

古巣相手に気持ちのこもったプレーをしたジェラ選手

そして最後にあげたいのはもちろんジェラ選手。古巣相手ということで、背中から炎が見えるような、本当に気合の入った素晴らしいプレーをしてくれました。相手のエースであるトルガイ選手が全く仕事できずにイライラしていたのは、ジェラ選手のおかげです。またセットプレー時には、ほぼすべてのボールのターゲットとして、相手に脅威を与え続けてくれました。
もう完全に「清水の要」ですね。おそらくジェラ選手にとってもこの試合は大きな節目になったことでしょう。「清水のジェラ」として今後の更なる成長に期待したいですね。
北川選手を上回る700以上のいいねをもらっています。さすがジェラ。

最後に

首位決戦となった清水 vs 広島ですが、その舞台にふさわしく、インテンシティの高い好ゲームになったと思います。試合開始から終了まであっという間でした。
清水としては引き分けは最低限の結果。逆にいえば「勝てた」という悔しい気持ちをより大きく感じるような試合でした。
前半15分での先制点を奪ったことは素晴らしかったですが、できればその時間帯や後半の開始15分で追加点を奪いたかったですね。インテンシティの高い中でも最後ゴール前で落ち着いて、枠内にきちんとシュートを飛ばす、クロスをピンポイントで合わる、といった「ラストマイル」の詰めの部分は今後の課題として残りました。まさに秋葉監督がコメントしている通りですね。

ゴールへの意欲、姿勢、執念が伝わる、非常にタフでエキサイティングなゲームでした。だからこそ、このようなゲームを勝ち切れるクオリティーは求めていきたいです。実際に追加点を取るチャンスはあったと思っています。タフさ、球際、インテンシティーは存分に発揮してくれましたが、冷静に2点目、3点目を奪うため、攻撃面の力強さやクオリティーが出せると、よりレベルの高いチームになれると思います。タフな守備を継続しながらアタックの精度を上げていき、今日のような試合でも仕留められるチームに成長したいと思います。

試合後 秋葉監督

また今日の試合に関しては、北川選手が抜けた時の前線の守備とポストプレーについても課題が残ったように思います。ここはアフメドフ選手・タンキ選手、そして郡司選手の成長と活躍に期待をしたいです。
これまで勝ちしかなかった優勝候補の広島から勝ち点を奪ったこと、このインテンシティの高い中で選手たちは十分にプレーできていたことはポジティブに捉えたいです。またカピシャーバ選手がいればさらにいけるのでは、という期待も感じました。この試合の勝ち点1を意味のあるものにするためにも、次節岡山戦は絶対に勝ちたいですね。

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