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展望: 2024 J2 第4節 清水 vs 大分

ニータンたちがやってきます。
明日に迫ったホーム大分戦の展望を簡単に書いてみます。
強いチームは連敗はしない。この後、千葉とのアウェイ、ホームで昨年勝てなかった秋田戦、さらにはアウェイ山形戦と強豪との戦いが続きます。のでこの試合は何としても勝ちたいです。


大分のこれまでの戦績は?

リーグ戦の通算及び直近5試合の成績

週末の対戦相手大分は、非常に手強い相手といえます。
昨年の対戦では、ホーム大分戦は、今回と同じ第4節リカルド体制下で0-0のスコアレスドロー、アウェイ大分戦は、乾のゴラッソ含む2ゴールで、1-2で勝利しました。アウェイ大分戦は、前半早々に乾の前線からのプレッシングで相手GKがミスパス。それを乾が決めて先制したものの、後半開始早々に追いつかれ、一進一退の攻防。後半終盤に乾によるスーパーミドルシュートで辛くも勝利。このシュートはJ2の最優秀ゴール賞にも選ばれました。

またJ2第3節までの成績は、清水の2勝1敗に対して、大分は1勝2分。第1節と第2節の間に行われたルヴァンカップは北九州とのダービーに延長戦の末負けていますが、ターンオーバーをかけていたのであまり参考にならないでしょう。つまりJ2では負けていません。さらに失点はわずか1点ということで今季も堅守を誇っています。さらにさらに、前節の長崎と同じく、前の試合で初勝利を収めて良いモチベーションで清水に乗り込んでくる形です。これは手強いですね。

大分はどんなチームか?

昨年まで2シーズン、現長崎の監督である下平監督が率いており、今季から3年ぶりに片野坂監督が指揮をとります。監督は変わりましたが、選手はほとんど変わらず、昨季と同様、攻守の切り替えが極めて早く、全員が守備にハードワークして、シュート数は決して多くないものの、最小得点で守り切るようなチームです。大分サポの皆様は怒るかもしれませんが、良い意味でゲームを「塩試合化」するのが上手なチームだと思っています。

大分のスタメン予想は?

それでは過去3節のスタメンメンバーを見てみましょう。

大分の過去3試合のスタメンメンバー

毎試合1-2名ずつスタメン変更はありますが、GK濱田、CB安藤・藤原、SB香川、ボランチ弓場・安田、SMF野村は固定。第2節からは右SBの野嶽、トットップ下の中川、トップの伊佐も連続スタメンです。右SMのみ、宇津元・松尾・キャプテンの渡辺など選択肢はありますが、おそらく勝った前節と同じメンバー来るのではないかと思います。

前節の大分スタメン=清水戦の予想スタメン

大分の注目選手は?

大分は、いぶし銀な玄人好みの選手がたくさん集まっているチームという印象です。A代表歴やJ1のビッグクラブ主力出身などの派手さはないけれども、確実に力のある選手が揃っているというイメージですね。
一番の注目かつ要注意はボランチの26番保田選手。今月19歳になったばかりですが、西原同様17歳で二種登録からプロデビュー。身長182cmの大型ボランチで、ドリブル・パス・シュートどれをとっても高いレベルにあります。前節の藤枝戦で貴重な決勝ゴールを挙げています。同じくボランチの21歳弓場選手。彼も保田選手同様大分ユース出身で中盤で運動量が豊富で守備にも攻撃にも絡める選手です。この平均年齢20歳のWボランチは要注意です。
前線に目を向けると、大分の魂ともいえるベテラン32歳コンビのポストプレイヤーの13番FW伊佐選手と、走れる司令塔10番MF野村選手。この2人が攻守の切り替えのスイッチ役となり、前線からボールを追いかけ回します。
トップ下には「Jでも最も低い身長」155cmの中川選手。個人的に大好きなんですが、その小さな身体で走る走る。一人で相手CB2名とボランチ2名を全員カバーできるくらいの圧倒的な運動量を誇ります。
ディフェンスラインでは、守備の要190cmの安藤選手と、今季浦和から期限付き移籍をしてきた藤原選手の両CBが真ん中を固めます。
そしておそらくベンチ入りするであろう、われらが清水エスパルス出身の長沢選手。35歳になりましたが、192cmの高さと得点への嗅覚は健在です。仙台戦では値千金の同点ゴールを挙げています。途中出場したらすごく厄介な選手になると思います。再会できるの嬉しいですね。

清水のスタメン・サブは?

清水のスタメン・サブはどうなるでしょうか。三保での今回練習が1日と限られてはいたのですが、前回の長崎戦から、

  • FWドウグラス・タンキ選手が正式契約(練習メニューも消化)

  • DF原選手が練習に復帰

  • FW千葉寛太選手がベンチ入りの可能性もという報道

がスタメン・サブの選出に影響しそうな情報です。また長崎戦は惨敗でしたから、ある程度のスタメンの入れ替えも秋葉監督の頭にあるのではないかと思います。でしのスタメン・サブの予想は以下の通りです。

SUB: 沖・高橋・吉田・白崎・松崎・西原・千葉

前節からは、高橋→ジェラ北爪→原松崎→ブラガとしました。ジェラと原は連勝の時に組み合わせに戻すという意図。松崎→ブラガは、長崎と同じくハードプレスをかける大分に対して、前半はブラガを試し、後半相手にスペースが生まれたタイミングで松崎を投入するという意図です。
またサブには報道の通り千葉寛太を追加。吉田 or 北爪、白崎 or 矢島、千葉 or タンキで迷いましたが。千葉選手が出場することになれば、まさにここで結果を出すことでしかスタメン・サブに定着する道はないので頑張って欲しいです。タンキのサプライズ選出もあるかもしれません
GKについても、沖選手先発ということもあるかもしれません。健全な競争意識を生むために、あの権田選手でさえ例外ではなく、自身のミスも含めた大量失点の後は、控え選手にもチャンスを与えるという考えを秋葉監督がする可能性もあります。

清水はどう戦うべきか?

大分の特徴は、攻守の切り替え(特に攻撃→守備のネガティブトランジション)の速さと、前線からのハードプレスです。愛媛同様11人がコンパクトになり、守備時ではきれいな4-4-2の3ラインでブロックを組みます。また攻撃時は、丁寧なビルドアップはせず、早いタイミングの縦パスで前線に押し上げてきます。ただシュート数は全20チーム中18位と少ないことには課題があります。
清水としては、長崎戦の観戦記で課題として挙げましたが、まずはデュエルで負けないこと。大分は全選手がハードワークしてきます。ここで走り負けるとか、当たり負けるということは許されません。
次に、同じく攻守の切り替えを早くして、奪ったら一気に攻め切ること。大分は速い攻撃を仕掛ける分、ボールを奪われてカウンターを受けやすい(それをネガトラの早さで埋めているのですが)という特徴があります。一度セットされるとなかなか崩れないディフェンス力があるため、奪ったら一気にシュートまで持ち込む意識が大事になると思います。
もう一つ、清水の守備について、プレスのタイミングが非常に重要になります。大分はWボランチが、顔を出してパスを受けて、ボールを運ぶことが多いため、この二人を狙うという戦術もありかもしれません。あるいは相手が長崎のように清水のハイラインの裏にボールを蹴ってくる可能性もあるため、その場合は長崎戦の反省を活かす機会になりますね。
乾選手も、吉田選手も、北爪選手も、宮本選手も、山原選手も、口をそろえて、清水のサッカーをやり続けること、相手に走り負け・競り負けをしないこと、声がけをもっとすることでハイラインの裏などリスク管理すること、などを挙げています。
選手たちのリバウンドメンタリティに期待しつつ、サポーターとして、全力で応援し、圧倒的なホームの雰囲気で選手たちを後押ししましょう!

3/16(土)は鈴与デー

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