展望: 2024 J2 第28節 鹿児島 vs 清水
当日になりましたが、アウェイ鹿児島戦の展望を書きたいと思います。清水は前節ホームで甲府に3-0の勝利。群馬、甲府のホーム2連戦で、4-0、3-0と複数得点及び無失点で連勝し、勝ち点及び得失点差を伸ばして、首位の座を維持しました。
本日そして来週は今季初のアウェイ連戦。かつ静岡からは距離のある長距離遠征。無敗のホームと比較して、勝率の高くないアウェイでの連戦。ここで連勝を飾れれば、残りは9試合でホーム6試合、アウェイ3戦も藤枝・水戸・栃木と近場になるので、大きく優勝に近づくことになります。
そのためにも連戦の初戦となるアウェイ鹿児島戦は必ず勝ちたいところ。チームも前々泊のスケジュールで早めに鹿児島入りしています。またキャンプ地でもあり、おそらくキャンプと同じく、あの素晴らしい、城山ホテルに宿泊で、選手たちも心身ともにリフレッシュできているはず。絶対に勝たなければなりません。
鹿児島とのこれまでの対戦成績は?
前半戦のホームでの一戦が、今季J2に昇格した鹿児島ユナイテッドとの初対戦でした。結果は、開始早々に中村のヘッドによる得点で幸先よく先制し、その後もセットプレーから北川、住吉の追加点。トドメに西原が4点目のゴールを挙げ快勝でした。この日は「ブラジルデー」ということで、ホーム全体が盛り上がりましたね。
でしnoteの観戦記がこちらです。前節の試合の詳細を振り返りたい方は、是非こちらをご覧ください。
ということで、相手に苦手意識は一切ないと思います。
鹿児島のこれまでの成績は?
J3から昇格して、J2に再挑戦している鹿児島ですが、ここまでの成績は5勝8分14敗の勝ち点23で19位と、降格圏に低迷しています。17節にJ2昇格の立役者であった大島監督を解任。2015-2016年に指揮をしたことのある浅野哲也氏を監督して招聘し、建て直しを図っています。監督就任後は4戦で2勝2分と「解任ブースト」が発動しましたが、22節に千葉に負けると、其の後は6戦1分5敗と長いトンネルに入っています。
この中で、鹿児島も7月以降に町田から稲葉・沼田、元いわきの有田(現山形)、永井(現東京V)、そして岡山から河野とJ2で実績のある即戦力5名をレンタル移籍で獲得し補強を図っています。
その中で、新戦力も使いながら、毎試合スタメン選手を入れ替えてベストな形を模索しているように見えますが、結果が伴っていないとう状況かと思います。
スタッツ的には、得点数も失点数も18位。
チームスタッツ的には、保持率は50%を上回っていますし、攻撃回数や30mライン、PAへの進入回数は上位なので、クロス主体で攻撃の回数は悪くないのですが、シュートそして、ゴールまでなかなか繋がっていない状況ですね。
鹿児島のシステム・戦術は?
鹿児島のシステムは、4-3-2-1と大島監督時代から変わらず。特に左SBの外山選手が偽SBとして、非常に面白いポジションを取り、試合の局面では、頻繁に後ろが3枚になって外が張り出すという変則的な可変システムを採用しています。
ここ数試合は、ライン駆け引きで勝負する藤本に代わって、元いわきFCのエースで今季は山形に移籍していた、ポストプレーの得意な有田がトップを務めており、少し戦い方が変わっているように思います。
基本は、縦に速い展開からのサイド攻撃が主体です。一方で、外山選手がかなり上がるので局面では最終ラインが3枚になり、脇のスポットにスペースが生まれやすく、そこが突きどころだと思います。井林選手が出れば別ですが、最終ラインの足元の技術もそこまで高くない印象なので、奪われてもゲーゲンプレスをかけて即時奪回をして、二次攻撃・三次攻撃に繋げていくことが鍵になるでしょう。
また相手GKの泉森選手は、前回対戦時に山原選手のスーパーFKをスーパーセーブしたように、セーブ力は高いですが、セットプレーで3得点したように、クロスへの対応はそこまでうまくない印象。今回もセットプレー含めて、清水側もサイド攻撃が鍵になると思います。
鹿児島の予想スタメン・注目選手は?
先ほど触れた通り、鹿児島はここ最近毎試合スタメンが入れ替わっているので正直予想が難しいです。ただこの2戦で得点が取れていないので、トップは、元清水でモチベーションも高い藤本選手に戻す可能性もあると思います。攻撃的MFに町田から来た沼田、鈴木、田中、ボランチは山口と同じく町田から来た稲葉。最終ラインは外山、岡本、井林、渡邉。GKは泉森を予想します。
注目選手は、元清水の藤本・井林の両選手と、偽SBの外山選手ですね。
清水の予想スタメンは?
さて、清水ですが、前節からの良い流れを引き続くためにも、ベースは変えないと思います。最終ラインについては、前節体調不良で欠場した原選手が復帰、また脳震盪で途中交代となった高橋選手は大事をとって外れ、蓮川選手が先発復帰。前回の鹿児島戦で輝いた中村亮太朗選手の先発復帰もあるのではないでしょうか。以下が予想スタメンです。
このスタメンの場合、サブには、GK沖、DF吉田、高橋、MF矢島、北爪、西原、FWアジズを予想します。特に西原選手は前回もゴールを決めていますし、個人スポンサーの西原商会の拠点でもありますので、途中出場から得点を奪って欲しいですね。
清水はどう戦うのか?
監督や選手たちも繰り返しているように、ホームだとか、アウェイだとかは気にせずに、前半立ち上がりから、一気に圧力をかけて主導権を握ることがまず大切だと思います。これまでアウェイで負けているケースでは、前半から相手の圧力に押されて、先に失点をしている場合なので、とにかく入りと先制点が大事だと思います。
秋葉監督が言っているように、二次攻撃・三次攻撃が鍵になると思いますし、その起点となるゲーゲンプレスを徹底すること。また攻撃では、相手の深い位置まで抉ってのクロスなど、山原・原の両SBが鍵を握ると考えています。
前半の内に点を取れれば、後半はアジズ、矢島、西原、北爪など、攻撃の駒を投入して追加点を奪う、高橋、吉田を入れて3バックにして守備を固めるなど、清水にとって有利な展開に持ち込めるはずです。とにかく先制点、それに尽きますね。
この男のゴールも見たいですね!
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