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展望: 2024 J2 第21節 秋田 vs 清水

アウェイ3連敗で臨む、アウェイ戦。土曜日の試合の結果で、清水は暫定ではありますが3位に後退。もう後ろを向く必要はない。前を向いて必ず勝って、首位の座を奪還しましょう。アウェイ秋田戦の展望を書いていきます。


秋田とのこれまでの対戦成績は?

秋田との通算成績は、1勝1分1敗。昨季は1分1敗と一度も勝てませんでしたが、今季前半戦のホームでは北川のゴールで1-0と初勝利となりました。前回の展望と観戦記のリンクを貼っておきます。

ホーム秋田戦は第6節でした。ハイライトをこちらにも貼っておきます。

秋田のフィジカルを前面に出す、激しい守備で前半5分に乾選手がケガで交代というアクシデントがありましたが、前半26分にCKの流れからカルリのクロスがポストに当たり、その跳ね返りを北川が決めて先制。その後も、終始落ち着いたゲーム運びで、相手にチャンスは作らせず。後半に投入した、西原が躍動し、最後は3バックに変更して試合を締めることで、1-0で勝利を収めました。
上記のでしnoteにも書いていますが、清水の勝因は①サイドチェンジの有効活用、②ロングボール対策、③セットプレーを与えないことの3点でした。この辺りは、明日の試合でも大事だと思います。

秋田のこれまでの成績は?

秋田は、これまで6勝7分7敗勝ち点25で10位。ちょうど中位につけています。これまでの対戦成績はこちらになります。

秋田のこれまでの成績

直近では、山形とのみちのくダービーで2-0で勝利して以降は、3分1敗と1ヵ月間勝利がありません。それだけにこの清水戦で、何としてでも勝利をしてペースを取り戻したいという想いがあるはずです。
チームスタッツはこちらになります。

秋田のチームスタッツ①

堅守の印象が強い秋田ですが、意外なことにシュート数は5位、チャンス構築率も4位と上位です。ゴールは12位と、得点には繋がっていないようですが、多少ゴールから距離が遠くてもシュートを打つという考えが反映されているのだと思います。守備に関しても、被ゴールは1試合平均1を切っており、堅守というのは間違いなさそうです。

秋田のチームスタッツ②

こちらを見ると非常に特徴が出ています。クリア2位、警告・退場1位激しい守備から大きく蹴り出すようなスタイルが反映されていそうです。逆にパス・30m進入回数・ボール保持率は20位とリーグ最下位ボール保持やパス回しには一切こだわらずに、最短距離でゴールを目指すスタイルということがわかります。この辺りはスタッツ上は愛媛と少し似ていますね。昨年のデータではありますが、アクチュアルプレイイングタイムは町田よりも少ない、圧倒的最下位でした。

J2 2023シーズンのアクチュアルプレイイングタイムランキング

最後に得点・失点パターンですがこちらも特徴があります。

秋田の得点・失点パターン

秋田の得点は半分以上の12得点がセットプレーから。清水の失点パターンとも重なりとにかくセットプレーは警戒しなくてはいけませんね。
逆に失点はショートパスやクロスからが多いようです。これは清水の得点パターンとも重なりますので、まさに真逆のスタイル同士の戦いになりそうです。

秋田の予想スタメン・メンバーは?

秋田は開幕から4-4-2のシステムをずっと継続していますのでこの試合もそうなるでしょう。

ブラウブリッツ秋田 吉田監督

やはり、Jリーグで最もしゃべらない監督、吉田監督らしく、忍耐強く、まっすぐにひとつのシステムを熟成させているということでしょう。
予想スタメンは、前々節の熊本戦のメンバーがベースになるのではないでしょうか。

秋田の予想スタメン

13番才藤選手のところは、前節スタメンだった4番蜂須賀選手になるかもしれません。清水との前回対戦時からは、11番梶谷選手のみ変更になりますね。
注目選手は、29番佐藤大樹選手。セットプレーのキッカーとしても脅威で、これまで4得点・2アシストと、秋田の中で得点・アシスト共にトップです。また昨季のJ3得点王である、小松選手。前回対戦も前半終了間際に素晴らしいトラップからあわやというシーンを作っていましたので、今回も警戒が必要かと思います。まだ1ゴールと苦しんでいますが、期待値はチーム最大のため一発決まれば得点を量産するかもしれません。

秋田の攻撃の中心 佐藤大樹選手

清水の予想スタメン・サブは?

さて、清水ですが、どんなスタメン、メンバーになるでしょうか。乾復帰後に様々なシステムを倒し、藤枝戦で機能した3-4-2-1を基軸にすべく、前節の愛媛戦も3-4-2-1で臨みましたが、3-0で完敗。特に守備面において大きな課題を残しました。それでも3-4-2-1を継続する可能性はありますが、個人的には、3バックは後半のオプションとして残しながらも、スタートは秋田に合わせて4-4-2を採用するのではないでしょうか。ミラーにすることで、システム面での優劣はなくなり、個々の選手の力量がチームの差として出やすくなりますし、CBにけが人が出ていること、得点不足に悩まされているため、前線の人数を増やしたいことも踏まえると、秋田戦は4-4-2で行くのではないかと思います。そしてCBの枚数が減ることによる守備面の補強には久しぶりに吉田選手をスタメンに起用。相手のクロスの出しどころに対しても吉田であればしっかりチェックにいけるはず。CBには高橋と、本来住吉が間に合えば高さ対策としてスタメンに置きたいですが、間に合わない場合には原を起用。前回の対戦時に激しい守備に対して怪我で早々に交代となった乾はサブスタートとして、フィジカルに優れ、セットプレー時には高さ対策にもなるタンキを先発させるのではないかと考えています。以下のような形です。

秋田戦の清水のスタメン予想

サブは、沖、蓮川、北爪、矢島、松崎、乾、郡司

前回も良い動きをしており、キッカーとしても矢島を左MFかボランチで先発させる可能性もあると思いますし、スタートはブラガ→乾でカルリを右サイドに使う可能性、カルリを2トップにして、矢島あるいは乾を中盤で使うなど複数の可能性がありますね。ただ4-4-2であれば、様々な選手の組み合わせが考えられ、交代含めて戦術の幅が広がりそうです。
蓮川が間に合えば、サブにおいて3バックのオプションを用意しておきたいところ。(難しければ高木で)またコンディションが問題ないのであれば前回躍動した西原も久しぶりに見たいですね。

清水はどう戦うべきか?

秋田は質実剛健、ある意味大きく戦い方を変えることはしないと思うので、前回対戦時と同様に、デュエルのところで負けないこと。引いて守る相手に対して、粘り強くPA内に進入して、奪われても即時奪回で奪い返すなど二次攻撃を繰り返す。それが無理なら相手のカウンターを警戒して、一度引いてブロックを組んで守る。ロングスロー含めて、安易に相手にセットプレーのチャンスを与えない。前半頭から引かずに、圧力をかけ、先制点を奪う、相手に先制点を与えないいうことが極めて大事だと思います。
もしタンキを先発に使うのであれば、周りがタンキが好きなプレー、つまりヘディングや左足でのシュートなどに合わせてあげることも大事だと思います。そこはブラジルトリオが揃って先発すれば、自然とそうなると思いますが。ここでタンキが複数得点をできるようなことがあれば、今後の後半戦の再加速に向けて、非常に大きな収穫になると思います。
早くも今季のJ2の優勝の行方を占うような、めちゃくちゃ大事な一戦になった秋田戦。どんなに不格好でもいいので、勝ち点3を取って帰りましょう!

勝利の円陣を!

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