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展望: 2024 J2 第30節 清水 vs 長崎
Xにも書きましたが、J2優勝に向けては大一番が控えているものの、J1昇格に向けては、最も大事な試合といっても過言ではない、勝負の試合になります。勝ち点差>試合数となると一般的には逆転が難しいと言われている中で、長崎との勝ち点差は8、長崎の残り試合数は9。清水が勝てば、勝ち点差は11、残り試合は8となります。逆に負ければ、勝ち点差は5。本当の意味での6ptマッチと言えるでしょう。
当日になりましたがH長崎戦の展望を書いていきます。
長崎とのこれまでの対戦成績は?
通算対戦成績は清水の3勝2分2勝と拮抗しています。特に忘れもしない第3節のアウェイ長崎戦は4-1での大敗。連勝して開幕を向けた清水が冷や水を浴びせられる形になりました。これが、その後の長崎を第24節まで22試合負けなしで首位を独走させるきっかけになりました。
私も現地観戦したので思い出したくもないですが、その試合のハイライトはこちらです。
長崎は清水対策として、清水の高いラインの裏を執拗についてきました。前半25分に山原の裏をついて増山の抜け出しから先制点を許し、さらに前半30分に真ん中で奪われてカウンターを受けると、エジガルに裏抜けされ、一度は跳ね返したものの、クリアが甘く、増山→エジガルで追加点。後半に入って後半10分に乾の個人技で1点を返すものの流れは変わらず、後半21分にCKからエジガルに3点目を決められ宇、最後は後半40分にマルコスにダメ押しの4点目を奪われて終了。手痛い敗戦となりました。
より詳しい解説はでしnoteの観戦記をご覧ください。
また去年の第23節ホーム長崎戦も死闘でした。
清水が前半にカルリ・乾のゴールで幸先よく2点を取るものの、後半に、長崎のフアンマ・澤田に2点を返されて一時同点に。それでも清水は後半ATにサンタナのシュートがバーで跳ね返ったところを北川が押し込んで突き放し、3-2で勝利しました。
今日の試合も激しい戦いになることは間違えないと思います。
長崎のこれまでの成績は?
さてその長崎ですが、第25節で23試合ぶりに水戸に敗れると、引き分けだった第24節含めて、6試合勝ちなしの3分3敗と大ブレーキがかかっています。
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一時は首位を独走していましたが、この結果、14勝11分4敗の勝ち点53で、横浜FCと清水に離されています。横浜FCとは10差、1試合試合の少ない清水とは8差の3位。むしろ4位の仙台と勝ち点差3まで詰められるという状況で、自動昇格に向けて黄色信号が灯っています。
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長崎のここ最近のスタメンを見てみましょう。
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左WGの松澤・笠柳以外は基本的には固定していたのですが、怪我もあるのだと思いますが第26節以降は毎試合スタメンが入れ替わっています。中断時にいわきから強奪(?)した照山選手も直近2試合ではスタメン出場を果たしていますね。チームの要である加藤選手が第26節から、得点王のエジガル選手が第28節から出場していないのは故障なのでしょうか。
スタッツを見てみましょう。
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攻撃は圧倒的なスタッツ。回数こそ少ないものの、シュート数4位、チャンス構築率1位、平均ゴール数1.8は1位、シュート成功率も1位です。清水は北川の9ゴールがトップなのに対して、長崎はエジガル14ゴール、フアンマとマテウスが10ゴールということで、この外国籍選手の破壊力は脅威ですね。守備も、被攻撃回数が1位、失点数も5位ということで守備も固いですね。
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ゴール以外には、枠内シュート2位、ドリブル1位、オフサイド1位ということで、縦に速くボールを持ち運び、裏を良く狙っていることがわかります。
長崎のシステム・戦術は?
長崎のシステムですが、上記でも触れていますが、負けなしを継続していた時の基本は以下の通りで、チームとしてもやることが明確でした。
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トップのエジガルは裏抜け、両WGはドリブル技術が高く、マテウスは圧倒的な運動量・スピード・パワーで中盤から一気に前線まで駆け上がってくる。SBの増山も精力的に最前線まで上がってくる。加藤・秋野が中盤でバランスをしかりとって前線にパスを供給すると。そして点が取れなければ、終盤にフアンマや澤田を投入してパワープレー気味でゴールを奪い切る、そのような戦い方が徹底していました。
長崎の予想スタメン・注目選手は?
ところが、直近では毎試合スタメンが変わっている状況です。おそらく怪我などの影響かと思います。前節はこのようなスタメンでした
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最終ラインは櫛引→照山以外は、GK含めて固定メンバーなのですが、中盤より上は選手が入れ替わっています。ボランチには長崎ユース出身で生え抜き20歳の安部選手。左WGには元清水のベテランの澤田選手。そしてトップにはエジガルでもフアンマでもなく、同じく元清水の中村慶太選手を起用。苦しい台所事情が見えますね。
怪我の情報はわからないので、スタメン予想が難しいのですが、おそらく上記のメンバーが基本になるのでしょうか。中村選手ではななく、松本山雅から中断期間にレンタルバックさせて、FWが本職のジョップ選手を起用する可能性はあるかなと思います。
この中で注意はやはり10得点をあげているマテウスジェズス選手と、元清水のドリブラー、19番澤田選手でしょう。
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現在調子を落としているとはいえ、選手層の厚さと圧倒的な攻撃力をもつ長崎。長崎にとっても大事な一戦であることは同じで、相当な気合をもって今日の試合に挑んでくるはずです。特に立ち上がり、清水は2週間公式戦をやっていないのでゲーム感覚を取り戻すには少し時間がかかる可能性もあり、長崎はアウェイ同様、相当な圧力をかけて先制点を奪いにくるはすです。絶対に油断はしてはいけない相手だと思います。
清水の予想スタメン・サブは?
さて清水ですが、前節の徳島戦がなかったために、清水に2週間残って、しっかりと準備期間が取れました。高橋・原・タンキなど、コンディション不良だった選手たちも戻ってきているように思います。
おさらいも含めて、前回の長崎戦のスタメンはこちらです。
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でしnoteにも書きましたが、原選手の欠場を受けて、北爪選手をスタメン起用。相性も含めて、住吉選手ではなく高橋選手をCBに起用しました。ただ右サイドのバランスがあまりよくなくて、ボールを持たされてしまうような展開が多かったのと、この試合は高いラインコントロールが裏目に出てしまいました。この時の反省も踏まえて、おそらく北爪ではなく原、高橋ではなく住吉を起用するのではないかと思います。ボランチはわかりませんが、宇野と宮本の組み合わせ。前線は、北川、カルリ、乾、ブラガと予想します。
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ちなみに相方の予想はこちらです。何故か上がGKなのと、最初10人でしたけどね💦
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サブは、沖、高橋、吉田、中村、矢島、松崎、アジズを予想。松崎→西原 or タンキ、吉田→北爪はあるかもしれません。しかし層が厚いですね。
清水はどう戦うか?
清水にとって、毎試合そうですが、肝心なのは立ち上がりと先制点です。特に長崎は、千葉・仙台などと同様、最初からかなりの圧をかけてくるはずです。最初から受けて立つのではなく、満員のサポーターをバックに、それを上回る勢いで圧倒できるのか、ここがまずは見どころになります。
守備においては、最終ラインのケア(ここは前回の長崎対戦時よりかなり戦術が整理された部分)、中盤真ん中でのリスク管理(真ん中でボールを奪われると一気に前線を突かれる)、フアンマなどが出てきた場合のセットプレーの対処あたりが鍵になりそうです。
攻撃においては、乾を中心にいかに高い位置でゲームを作れるか。長崎はある程度セットして守ってきますので、焦らずに横に揺さぶりながら、北川・乾・カルリ当たりに縦パスを入れるなど、的を絞らせないような攻撃が肝心です。そして日本代表ではないですが、ゲーゲンプレスの部分。攻撃で奪われえもすぐに奪い返して二次攻撃・三次攻撃をしかけていく。
攻守両面ですが、休養十分だと思うので、運動量で攻守にわたり圧倒すること。清水には質の高い選手が控えていますので、特に前線の選手はどんどん前からプレスをかけていって欲しいですね。
最初に書いた通り、J1昇格に向けては、最も大事な一戦となります。今日も1.5万人近くがアイスタに詰めかけると思いますが、一人ひとりが普段の1%でも声を出せば、1.01の15000乗で約6.6倍の大声援になります。無敗の要塞アイスタの雰囲気を全員で作り出すこと。これが勝つための最大の武器になると信じています。皆さんやってやりましょう!
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