Dungeon Antiqua(通称ダンティカ)のロードについてのためにならない話
はじめに
ダンティカがどのようなゲームかここでは説明しない。ある程度プレイしている人しかここを覗かないだろうから。ここではダンティカの職業の一つであるロード(Lv99時)の理想形について個人的な考察を記す。あくまで個人的な考察なので、異論があっても構わない。他の全てに勝る万能キャラクターを作成できるゲームではないからだ。
まず最初に言っておくと、このゲームにおいて総合的に最も優れたPTは侍5人PTであると考えている。前衛侍の火力は圧倒的で、後衛であっても手裏剣忍者に勝ると考えている。守備面ではロードに及ばないものの、最低限必要な耐性は付与可能で、特に問題はない。
最強PTには入らない趣味職業だが、ロードという職が好きで作成することもあるだろう。あえてロードを作成するのであれば、どのように調整すべきかという話である。
性別
耐性面では金の髪飾りが装備できる女性有利だが、現時点での最終装備としては魔法回避可能な魔封じのネックレスが最良と考えるため、金の髪飾りを装備できないデメリットはロードにおいてはそこまで重要ではないかもしれない。しかしDLCで金の髪飾りの耐性が必要になることはあるかもしれないので完全に無視はできない。
装備以外に特性値にも男女差がある。特性値の上限の基準値は18で、男性はそこから力と生命力が1高く、素早さと知恵と信仰心が1低い。
女性はその逆で素早さと知恵と信仰心が基準値より1高く、力と生命力が1低い。
生命力はHP上昇に関連するが、Lv99ロードは男女ともにHP999に到達するので気にしなくてもよい。知恵と信仰心も転職条件以外にはあまり参照されることはなさそうなので、これもあまり気にしなくてもよいだろう。従来のウィザードリィにおいても転職条件と魔法習得速度くらいにしか影響しない。
従って考慮すべき特性値は、力と素早さの二つとなる。力を取るなら男性、素早さを取るなら女性というわけである。
性格(善/中立/悪)
性格も特性値に影響する。といっても現在の性格ではなく、キャラクター作成時の性格である。善は力と信仰心+1、中立は生命力+1、悪は素早さと知恵が+1される。前述の通り重要なのは力と素早さなので、力を取るなら善、素早さを取るなら悪ということになる。
中立の性格は善と悪どちらともPTが組めるというメリットがあるが、キャラクター完成後に全キャラクターを善か悪で統一してしまえばよいので、そこまで大きなメリットではない。装備面で中立の優位性は中立の胸当てで麻痺耐性が獲得できることだが、光の鎧が装備できるロードにこれは必要ない。
中立の特性値で優位なのは生命力のみなので、キャラクター性能を重視するのであれば、善か悪で作成するのが好ましいだろう。
攻撃カンストと命中
前述の性別と性格の話から、力を重視するなら善の男性、素早さを重視するなら悪の女性にすべきだとわかる。それでは力と素早さ、どちらを優先すべきだろうか。
前衛キャラクターをLv99まで育成したことのある方ならご存知のことと思うが、攻撃は199でカンストする。後列から攻撃可能なモーニングスター装備時ではカンストしないが、例えば前衛における最強装備の一つであるエクスカリバー装備時のロードは作成時に悪の女性であった力の低いキャラクターでもカンストする。
であるならば、力は高すぎても意味がないし、素早さを優先すべきだ。
そんな風に考えていた時期が私にもありました。
しかしこのゲームは本家ウィザードリィ同様、力が命中に影響するのである。HPが低くACの高い雑魚敵ならば低い命中でも気にならないが、エンシェントデーモン戦においては力1ポイントで生じる命中の差は大きい。
実際の命中を比較
一例として、初期性格悪で作成した女性のロード(力17、素早さ20)と、初期性格善で作成した女性のロード(力18、素早さ19)のステータス画面を以下に挙げる。
見て分かる通り、悪で作成した女性ロードは、素早さ1を得る代わりに、命中21を失ってしまった。続けて更にモーニングスター装備時の画像も載せて置く。
モーニングスター装備時だと攻撃の数値にも差があらわれ、力が1高い方が攻撃9、命中20高くなっている。
(話は逸れるが腕装備は毒耐性付与の銀の小手でも全然よい)
実戦における影響
調査にそれほど時間もかけられないので、とりあえずエンシェントデーモンに護衛が居ない状態で30回ずつ攻撃してダメージの平均を取ってみた。
結果は、
前衛のエクスカリバー装備(力17)のロード→平均ダメージ78.9
前衛のエクスカリバー装備(力18)のロード→平均ダメージ96.4
後衛のモーニングスター装備(力17)のロード→平均ダメージ57.3
後衛のモーニングスター装備(力18)のロード→平均ダメージ60.4
試行数は少ないが、エクスカリバー装備時は結構な差があるように見える。しかし力の低い元悪のロード5人のPTでも、エンシェントデーモン0ターンキル達成は可能である。
後衛1人が全体攻撃魔法のエインシャントを使用し、他の4人は通常攻撃。エインシャントが最初に発動してグレーターデーモンを一掃できれば、残りのメンバーの攻撃でそのターン中にエンシェントデーモンを倒しきれる。
素早さが高い方がエインシャントの効果が薄いライフスティーラーを呼ばれる前に行動できる可能性が高くなるが、力が高い方がエンシェントデーモンへのダメージは安定する。一長一短である。
雑魚戦においても、力の低い元悪のロードであってもほとんどの敵は一撃。エアジャイアントやゴールドドラゴン等の硬めの敵の取りこぼしは増えてしまうが、残したところで危険も無いし戦闘のテンポも良いのでそう気にならないだろう。しかし力の高いロードなら当然取りこぼしが減るので、そちらを好む人もいるだろう。雑魚戦においても完全に一方が優れているというわけではなく、好みの範囲で片付けられる差である。
エンシェントデーモン戦に限れば、一人を素早さ重視、残りを力重視にして素早さ重視のキャラクターにエインシャントを使用させれば、最初に発動する確率が高まり0ターンキルの可能性が高まるだろう。
エンシェントデーモンソロ討伐
力17のロードでもエンシェントデーモンソロ討伐は可能である。
ソロの場合は力高めの方が早く倒せそうではある。ソロを突き詰めるのであれば、普段は装備差、特性値差で軽視されがちな善男性にも活躍の場があるかもしれない(本当に突き詰めるならロードではなく侍の出番ではあるが……)
現時点では何ともいえないが、もしDLCで極低ACの敵が実装されたりした場合も力が高いキャラクターが活躍する可能性もある。
(その場合は別に男性キャラクターを作成できるように登録可能数を増やしてほしい!)
結論
ボス戦においても雑魚戦においても、何々は何々の完全上位互換、みたいな比較ができるケースは少ないので、好みで作成してよいと思います。
個人的には、弱い敵に無駄な行動をされる確率を極限まで下げ、強敵に対しても最低限の戦力は保持している悪で作成した力17、素早さ20の女性ロードが好みです。
命中に関して考慮する以前は侍も素早さ特化に作り直そうと考えていたのですが、火力が売りの侍の力を下げてしまってよいのか考え直しています。
さいごに
性別で特性値に差が生じるのは誰でも気づくことと思いますが、作成時の性格でも差が付くのを私は気づけずにいまいた。
これについてはX(旧twitter)のひでんゆき@hidenyuki様の下記ツイートを参考にさせていただきました。
また、ゲーム作成者のfrenchbread@frenchbread1222様、このnoteに不適切と思われる箇所がありましたら、ご連絡いただければ修正、削除させていただきます。あっさり遊ぶ前提で作られたようなこのゲームで真逆の内容のnoteを書いてしまってすみません……
(XではTAが盛り上がっていたようなのでそちらの方が需要ありそう)